株式会社TOWING(本社:愛知県名古屋市、代表取締役CEO:西田 宏平、以下「TOWING」)は、東京・大田市場を拠点に青果物仲卸を営む株式会社大治(本社:東京都大田区、代表取締役社長:本多 諭、以下「大治」)と共同で、高機能バイオ炭「宙炭(そらたん)※1」を用いて栽培した環境負荷低減野菜『サスベジ』のテストマーケティングを進めています。2025年秋冬作の実証で付加価値の向上という成果を確認したことを受け、2026年春夏作では栽培エリア・品目を拡大し、市場調査を継続しています。
本取り組みは、東京都「吸収・除去系カーボンクレジット創出促進事業」(令和7年度採択、農業分野)の実証事業の一環として行っています。

宙炭を使用して栽培されているピーマン(2026年7月東京都にて撮影)

宙炭を使用して栽培されているピーマンハウス(2026年7月東京都にて撮影)
背景
大治は1949年の創業以来、東京都中央卸売市場を拠点に青果物仲卸を営み、約30年前からは地場野菜のブランド化にいち早く取り組みました。2016年に「東京野菜普及協会」を設立、2017年には地場野菜のブランド「東京野菜」として商標登録を行うなど認知拡大、付加価値向上に注力してきました。自社物流網による直接納品体制の構築や、低温物流センターによる品質管理の徹底など、高品質・高価格帯の商品供給を実現してきた実績を持ちます。こうした企業努力による生産者との強い信頼関係のもと、先進的な取り組みにも挑戦してきました。
TOWINGは、2022年より大治と業務提携を開始し、都内農地への宙炭導入を進めてきました。今回、東京都の「吸収・除去系カーボンクレジット創出促進事業」への採択を受けて、宙炭を用いて栽培した「東京野菜」を環境負荷低減野菜『サスベジ』として販売する取り組みを加速させており、地産地消による輸送距離の短縮と、バイオ炭によるCO2排出量の削減※2などの環境負荷低減栽培をかけ合わせることで付加価値を高め、多くの取引で他産地品を上回る価格での取引が成立しています。
農業生産における環境負荷低減の取り組みを付加価値に変え、それに応じた取引価格で出荷できる環境づくりを行うことと、宙炭の効果により有機質肥料への転換・化学肥料削減でも収量・品質を向上させることで、農業生産者が安心してサステナブルな作物栽培に挑戦できる、持続可能な生産・販売体制の構築を目指します。
経緯

実証成果
宙炭を用いて栽培された野菜について、以下の成果を確認しました。
秋冬作における実績(2025年8月~2026年3月)
- 販売数量:水菜1,584パック、小松菜390パック、チンゲン菜1,420パック
- 生産者手取り(通常品比):水菜+16%、小松菜+20%、チンゲン菜+15%
- 店頭価格(通常品比):水菜+39%、小松菜+46%、チンゲン菜+7%
- 宙炭を施用した農地では、従来の農地に比べて1.3~1.4倍の収量向上も確認されています。
春夏作における実績(2026年3月~6月)
- 販売数量:水菜12,421パック、小松菜715パック、チンゲン菜2,620パック、ピーマン258パック、ナス1,688パック、レタス60パック
取り扱い店舗
スーパーサカガミ清瀬店 ほか小売、外食
今後の展開
TOWINGと大治は、栽培エリア・品目の拡大を継続し、店舗での恒常的な取り扱いや、多品目展開による売り場面積の拡大も視野に、都内小売・外食チェーンへの通年供給体制の構築を目指します。あわせて、宙炭導入による生産者の収益向上効果の検証を進め、持続可能な農業生産モデルの社会実装を推進していきます。
※1 高機能バイオ炭「宙炭(そらたん)」について
TOWING独自のバイオ炭前処理技術と微生物培養技術に、国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)の技術を融合させた革新的な農業資材です。バイオ炭へTOWINGが厳選した土壌微生物群を担持させています。ソイルヘルス(土壌の健康状態)を高めることで、減化学肥料や有機転換を促し、作物の品質と収量を向上させ、生産者の経営効率にも寄与します。地域の未利用バイオマスのアップサイクルや、農地への炭素貯留を通じて温室効果ガスの削減にも貢献します。
※2 バイオ炭によるCO2排出量の削減
J-クレジット方法論「AG-004 バイオ炭の農地施用」として、CO2の削減効果が認められており、カーボンクレジットの創出の対象プロジェクトとなっています。バイオ炭に含まれる難分解性の炭素を土壌に貯留することにより、本来ならば排出されるはずだった CO2の排出量を削減する効果があります。
参考:
・吸収・除去系カーボンクレジット創出促進事業(東京都公式サイト)
・令和7年度中間報告 株式会社TOWING発表資料(PDF)
■株式会社TOWINGについて
「サステナブルな次世代農業を起点とする超循環社会を実現する」をミッションに掲げる、2020年2月創業の名古屋大学発グリーン&アグリテックスタートアップです。地域の未利用バイオマスの炭化物にTOWINGが保有する土壌由来の微生物群を効率的に選別・培養する技術を用いて開発した高機能バイオ炭「宙炭(そらたん)」を製造・販売および、関連する技術サービスの提供を行っています。同技術を活用して、宇宙開発利用加速化プログラム(スターダストプログラム)にも携わっており、月面農業を実現する研究開発も行っています。農林水産省みどりの食料システム法基盤確立認定事業者であり、2024年農林水産省中小企業イノベーション創出推進基金事業(SBIRフェーズ3基金事業:技術実証等)にも採択されています。
■株式会社大治について
東京都中央卸売市場・大田市場を拠点とする1949年創業の青果物仲卸会社です。「青果物の販売を通じて関わる全ての人々を幸せにする」を企業理念に掲げ、登録商標「東京野菜(R)」のブランディングや有機野菜の取り扱い、自社物流網による高鮮度配送、法人向け農業体験プログラム「千菜一遇 農en」の運営など、青果流通の枠を超えた事業を展開しています。
<TOWING概要>
住所:〒464‐8601 愛知県名古屋市千種区不老町1番
国立大学法人東海国立大学機構名古屋大学 インキュベーション施設
代表者:西田 宏平
事業内容:宙炭の製造・販売、導入支援、宙炭の利用量に応じたカーボンクレジットの代理取得・販売、宙炭を利用して生産した作物の販売
設立:2020年2月27日
URL:https://towing.co.jp/
<大治概要>
所在地:東京都大田区東海3丁目2番6号 東京都中央卸売市場 大田市場内
代表者:本多 諭
事業内容:青果物仲卸、青果物流通コンサルティング
設立:1949年6月15日
URL:https://daiharu.co.jp/wp-daiharu/
<取材に関するお問い合わせ先>
株式会社TOWING 広報チーム
お問い合わせフォーム:https://forms.gle/K3KxyC4WAGPbqu7M9
<サスベジの購入に関するお問い合わせ先>
株式会社大治 担当:山口 電話(代表): 03-5492-3185









