剥がしやすく、ペットボトルに糊が残らないロールラベル用の糊を新規開発・導入開始

掲載日: 2021年08月10日 /提供:サントリー食品インターナショナル

  • 〈ご参考資料〉(2021/8/10)
  • サントリー食品インターナショナル株式会社

剥がしやすく、ペットボトルに糊が残らない
ロールラベル用の糊を新規開発・導入開始

― お客様の「分別しやすさ」と、リサイクル工程での「効率・品質向上」で、ペットボトルの「ボトルtoボトル」水平リサイクルを推進 ―

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サントリー食品インターナショナル(株)は、糊(粘接着剤)の開発・製造を行っているトーヨーケム(株)と協働し、飲料ペットボトルに巻き付けるタイプのラベル(ロールラベル)用の剥がしやすさを向上した新規糊を開発し、このたび導入を開始しました。新規糊は、ペットボトルとラベルの接着強度はそのままに、従来糊よりもラベルの剥離性が向上し、ペットボトルに糊が残らないことが特徴です。このロールラベル用の剥がしやすい新規糊を、7月下旬よりサントリー天然水 北アルプス信濃の森工場で製造している「サントリー天然水」から導入を開始し、他工場の製品にも順次採用していく予定です。

●「新規糊」開発の背景と特長
サントリーグループは、これまでReduce(使う量を減らす)、Recycle(再資源化して使う)、Bio(植物由来の資源を使う)を表す「2R+B」を掲げ、容器素材の軽量化、薄肉化を進め、国産最軽量のペットボトルの導入や国産最薄の商品ラベルを実用化、さらには、飲料用PETプリフォーム製造における「FtoPダイレクトリサイクル技術」の導入など、様々な取組みを実施してきました。(詳細は下記参照)

Reduce(使う量を減らす)という容器包材開発方針に基づき、ペットボトルのラベルも新規化石由来原料とするものなどから、リサイクル素材を使用した薄肉化が可能な巻き付けて糊で接着するタイプのラベル(ロールラベル)に移行してきました。しかし、お客様から「ラベルが剥がしにくく分別しづらい」「ペットボトルに糊が残って、他のものにくっついてしまう」といったお声をいただいていました。今回のロールラベル用の新たな糊は、リサイクル素材の積極活用はそのままに、お客様のユーザビリティ向上を目指して開発しました。
これまでの糊は、ペットボトルに糊の半分以上が付着したままだったことに対し、新規開発した糊では、ペットボトルへの糊残りをほぼゼロにすることが可能になりました。また、使用済みペットボトルに糊が残らないことで、リサイクル工程においても効率化と品質向上が見込まれます。

サントリーグループは、「人と自然と響きあう」という企業理念、ならびに理念に基づく「水と生きる」というステークホルダーとの約束の実現を目指し、グローバルにサステナビリティ経営を推進しており、2019年5月には「プラスチック基本方針」(https://www.suntory.co.jp/news/article/13473.html参照)を策定し、2030年までにグローバルで使用するすべてのペットボトルに、リサイクル素材あるいは植物由来素材のみを使用し、化石由来原料の新規使用をゼロにすることで、100%サステナブル化を目指しています。

サントリーグループは、これからも、お客様のユーザビリティとサステナビリティを両立しつつ、「ボトルtoボトル」水平リサイクルをさらに推進していきます。

※いずれも導入時点

▼サントリー食品インターナショナルホームページ(サステナビリティサイト)
https://www.suntory.co.jp/softdrink/company/sustainability.html

当社の環境に配慮した包材開発の主な取り組み、および関連するサントリーグループの受賞歴等について

2010年11月再生PET樹脂60%使用、国産最薄18μmのロールラベル開発・導入
2011年 3月手で小さくたためるペットボトル“P-ecot(ペコッと)ボトル”の開発・導入。13.5g(550mlペットボトル)に軽量化
2011年 5月回収後のペットボトルからペットボトルをつくりだす技術(BtoBメカニカルリサイクルシステム)によるリサイクルペットボトル開発・導入(国内初)
2011年10月BtoBメカニカルリサイクルによるリサイクルペットボトルの導入について「循環型社会形成推進功労者等環境大臣表彰」を受賞
2011年12月BtoBメカニカルリサイクルによるリサイクルペットボトルの導入について「地球温暖化防止活動環境大臣表彰」を受賞
2011年12月BtoBメカニカルリサイクルによるリサイクルペットボトルの導入について「日経地球環境技術賞 優秀賞」を受賞
2012年 3月ホットメルト接着によるROSO方式を使った世界最薄18μmのシュリンクラベルの開発・導入(世界初)
2012年 4月国内飲料業界初、メカニカルリサイクル再生PET樹脂100%のリサイクルペットボトル導入
2012年 5月再生PET樹脂80%使用、国産最薄16μmのロールラベル開発・導入
2012年10月再生PET樹脂100%の飲料用ペットボトルの導入、最薄シュリンクラベルの導入が評価され、平成24年度「循環型社会形成推進功労者等環境大臣表彰」を受賞
2012年10月平成24年度「3R推進功労者等表彰」会長賞を受賞
2013年 2月国産最軽量となる29.8gの2Lペットボトルを「サントリー天然水」に導入
2013年 5月植物由来原料を30%使用した国産最軽量(11.3g)ペットボトルを「サントリー天然水」550mlに導入
2013年10月平成25年度「3R推進功労者等表彰」農林水産大臣賞を受賞
2014年 1月ミネラルウォーターカテゴリーを除いて国産最軽量となる31.3gの2Lペットボトルを、「伊右衛門」「サントリー ウーロン茶」などに導入
2014年 4月再生PET樹脂80%使用、国産最薄12μmのロールラベル開発・導入
2014年10月平成26年度「3R推進功労者等表彰」会長賞を受賞
2014年10月平成26年度「循環型社会形成推進功労者環境大臣表彰」を受賞
2014年10月「CDP2014 Japan500」における「気候変動情報開示先進企業(CDLI)」と「気候変動パフォーマンス先進企業(CPLI)」に選定される
2015年 1月国産最軽量となる2.04gの「ペットボトルキャップ」導入
2015年11月CDPがサントリー食品インターナショナル(株)を「気候変動パフォーマンス先進企業」(Aリスト)に2年連続で選定
2016年 1月世界初!飲料用ペットボトルに植物由来原料30%使用したキャップを導入
2016年 1月植物由来原料100%使用ペットボトルの開発に向けた実証プラントを米国で建設決定
2016年 9月飲料用ペットボトルに植物由来原料を30%使用した国産最軽量となる1.85gのキャップを導入
2016年10月サントリー食品インターナショナル(株)が「循環型社会形成推進功労者環境大臣表彰」を受賞
2016年11月サントリー食品インターナショナル(株)が「CDPウォーター2016 Aリスト企業」に選定
2017年 8月サントリーグループの国産商品において国際的な森林管理認証「FSC®認証」を取得した紙製包材を順次採用
2017年10月サントリー食品インターナショナル(株)が「CDPウォーター Aリスト企業」に2年連続で選定
2017年10月サントリーの2工場が平成29年度緑化優良工場等表彰において「関東経済産業局長賞」「日本緑化センター会長賞」を受賞
2018年 3月飲料用PETプリフォーム製造における「FtoPダイレクトリサイクル技術」を開発(世界初)
2018年 6月ESG投資の代表的指標「FTSE4Good Index Series」の構成銘柄に選定
2018年 6月「SBT(Science Based Targets) イニシアチブ」の認定を取得
2018年 8月飲料用PETプリフォーム製造における「FtoPダイレクトリサイクル技術」による製造開始
2019年 1月「サントリー天然水 奥大山ブナの森工場」が日本で初めてAlliance for Water Stewardship(AWS)認証を取得
2019年 1月サントリー食品インターナショナル(株)が「CDPウォーターセキュリティ Aリスト企業」に3年連続で選定
2019年 2月世界初!飲料用ペットボトルに植物由来原料を100%使用したキャップを導入
2019年 3月「FtoPダイレクトリサイクル技術」を用いた「FtoP製造ライン」増設を決定
2019年 3月サントリーグループ「プラスチック基本方針」策定
2019年 7月サントリーグループ「サステナビリティ・ビジョン」策定
2019年10月「令和元年度 資源循環技術・システム表彰」で「FtoPダイレクトリサイクル技術」が奨励賞・コラボレーション賞を受賞
2019年11月「Global Plastic Action Partnership」に加盟
2020年 1月「CDP気候変動2019」において、最高評価の「気候変動Aリスト企業」に選定
2020年 2月「CDPウォーター Aリスト企業」において、最高評価の「水セキュリティAリスト企業」に4年連続で選定
2020年 4月 世界初!飲料用ペットボトルに手剥がし性を改善しボトルに糊が残らない、キャンペーンシールの導入を開始
2020年 6月使用済みプラスチックの再資源化事業に取り組む新会社「株式会社アールプラスジャパン」設立
2020年10月サントリーグループ「プラスチック基本方針」が「2020年度グッドデザイン賞」の「グッドデザイン・ベスト100」に選出
2020年12月サントリー食品インターナショナル(株)が「CDP水セキュリティ」「CDP気候変動」において、最高評価の「Aリスト企業」にダブルで選定
2021年 2月東播磨2市2町×サントリー ペットボトルの「ボトルtoボトル リサイクル事業」に関する協定を締結
2021年 4月「やさしい麦茶」がリサイクル素材100%の「またあえるボトル」になってリニューアル!「またあえるボトル」プロジェクトで取り組み加速
2021年 5月鹿嶋市とサントリー 持続可能な資源循環型社会の形成に向けた「ボトルtoボトル」水平リサイクルに関する協定を締結
2021年 5月東京都稲城市とサントリー 持続可能な資源循環型社会の形成に向けた「ボトルtoボトル」水平リサイクルに関する協定を締結
2021年 5月早稲田大学とサントリーが資源循環型社会形成に向けた取り組み開始
2021年 7月海洋自然保護団体「Ocean Conservancy」とパートナーシップを締結

※いずれも導入時点

以上

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