報道発表
食料安全保障シンポジウム「ロシアのウクライナ侵略から見る日本と世界の食料安全保障」の開催(結果)
令和4年4月1日
- 冒頭の開会挨拶において、小田原潔外務副大臣から、今般のロシアによるウクライナ侵略が世界及び日本の食料安全保障を含む国際社会に様々な負の影響を与えている状況を指摘するとともに、食料安全保障の確保における自由で公正な貿易体制の維持・強化や国際協力といった平時における備えの重要性及び、国家備蓄の整備や供給先の多角化といった有事での対応の重要性について指摘しました。
- セミナーの第1部では、「食料安全保障の国際政治」と題して、岡部芳彦神戸学院大学経済学部教授、平澤明彦農林中金総合研究所執行役員兼基礎研究部長、江崎道朗拓殖大学大学院客員教授(評論家)を招き、昨今の世界情勢によって複雑化する食料安全保障に関してパネルディスカッションを行いました。登壇者からは、農業政策、地政学あるいは経済安保の観点から日本の取るべき政策についての考えを述べられました。
- 第2部では、「今そこにある食料問題」と題して、須藤拓也双日(株)生活産業・アグリビジネス本部食料事業部長、髙岡豊中東問題専門家、タレントの吉木りさ氏を招いて、ビジネスや消費者の身近な視点から、社会や日常生活に顕在化している食料安全保障の問題についてパネルディスカッションを行いました。
- 各セッションにおける質疑応答では、「ウクライナ情勢が各国にどのように影響するか。」、「食料の価格上昇に対する具体的な対策は何か。」など多くの質問が寄せられ、活発な意見交換が行われました。