報道発表
リベリア共和国に対する食料安全保障分野における人材育成のための無償資金協力に関する書簡の交換
令和3年10月19日
- リベリアでは、米は主食として広く消費されているものの、現状同国内で供給されている米の半分以上は輸入に依存しており、国内の消費量と生産量に大きなギャップがあります。また、魚についても同国でよく食べられるものの、同国の漁業を取り巻く環境には、陸揚げ地での加工技術の不足や、それによる消費者の健康上のリスク懸念もあります。さらに、近年ではIUU(Illegal, Unreported and Unregulated:違法・無報告・無規制)漁業による海洋資源搾取の脅威も高まっています。このように、同国における食料安全保障と栄養状況改善は依然として課題となっています。
- この協力は、漁業従事者、稲作農家を対象に水産関連機材、稲作機材を供与、トレーニングを実施することにより、同国の食料安全保障分野における人材育成に寄与するものです。
- 我が国は2019年のTICAD7において「産業の多角化」として、海洋資源の持続可能な利用を目指すブルーエコノミー及びコメ増産イニシアチブ(CARD)を通じた2030年までのアフリカのコメ生産の倍増を掲げており、本件はこれらを具現化するものです。
(参考)リベリア共和国基礎データ
リベリア共和国の国土面積は約11.1万平方キロメートル(日本の約3分の1)、人口は約494万人(2019年、世界銀行)、人口1人当たりの国民総所得(GNI)は約580米ドル(2019年、世界銀行)。