牛体外受精卵による優良和牛生産
印刷文字を大きくして印刷ページ番号:0428703更新日:2021年9月28日更新
畜産研究センターでは「にいがた和牛レベルアップ推進事業」の受精卵活用型生産拡大対策として、優良和牛からの体外受精卵生産を行っています。
体外受精卵生産のためには、以下の様な超音波画像診断装置を用いて雌牛の卵巣中の卵胞液を吸引し、その中に含まれる卵子を採取します。
これが超音波画像診断装置です。
腟壁を介して超音波画像診断装置のプローブを卵巣にあてがうことで卵巣を映し出すことができます。
黒く円形に見える部分(矢印)が卵胞で、この卵胞に針を刺して卵胞液を吸引します。
採取した卵子です。
体外受精中の卵子と精子です。矢印部分に精子が見えます。
受精後に分割が始まってきています。
分割が進んでいます。
全ての卵子が受精できるわけではないため、一部の卵子は分割していません。
分割が進み、受精卵も大きく拡張していきます。
この程度のサイズにきれいに発育した受精卵を他の雌牛の子宮内に移植していきます。
移植できる雌牛がいない場合は凍結保存しておき、後日融解して移植します。
受胎率の高い、良好な体外受精卵を多く生産するためには高い技術力が必要です。
そのため卵子培養法や体外受精の方法、その後の培養方法等について検討を行ってきました。
現在は以前に比べてより多くの品質の良い体外受精卵が生産できるようになってきました。
さらにできあがった受精卵の凍結保存法等、現在もさらなる改良を目指して試験研究を行っています。
このページに関するお問い合わせ
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酪農肉牛科
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