
ラッフルズ・ホテル・シンガポールに、世界で名高いシェフ、アンドレ・チャン氏が手掛ける待望のレストラン「1887 バイ・アンドレ(1887 by Andre)」が、本日オープンしました。歴史ある本館に位置するこの42席のレストランでは、フランス料理の視点を通して伝統的なガストロノミーを洗練された形で表現し、文化、歴史、そして現代的な技術を融合させています。
ラッフルズ・ホテル・シンガポールの創業年にちなんで名付けられた「1887 バイ・アンドレ」は、多様性、記憶、そして職人技を称えるレストランです。「時の味」とでも言うべき、フランス料理の哲学と、シンガポールの多文化的な影響、そしてホテルの歴史が織りなすハーモニーで、現代に蘇った時代と味わいをお客様にお届けします。
かつてシンガポールで「レストラン・アンドレ」を開き、地域全体のガストロノミーの形成に貢献したシェフ兼オーナーのアンドレ・チャン氏が、自身のフランス料理のルーツとシンガポールとの長年の繋がりを称え、このプロジェクトで帰ってきました。「『1887 バイ・アンドレ』は、フランスからシンガポールへの旅路での思い出や触れて来た文化に至るまで、私自身を形作ってきた物語を称える方法です」と、アンドレ氏は語っています。「このレストランの本質は、過去、現在、未来の繋がりです。伝統と創造性、そして何よりも、テーブルを囲んで共に時間を楽しむ人々のための場所なのです」。
歴史あるダイニングルームの再構築

著名な建築家兼デザイナーのビル・ベンスリー氏がデザインした「1887 バイ・アンドレ」は、ラッフルズ・ホテル・シンガポールの築100年のフォーマルダイニングルームを、熱帯の温室とホテルの建築様式からインスピレーションを得た没入型の空間へと再構築しました。
建物の初期の姿から保存されたオリジナルのヘリンボーン柄の木製床は、ラッフルズ・ホテル・シンガポール全体に見られる対称性を反映しています。床は、ホテルのインテリアと密接に関連している特徴的な素材である大理石で縁取られています。壁一面から天井にいたるまで空間全体に描かれたパームツリーは、ベンズリー氏自身が手描きしたもので、あたかもそびえ立つヤシの木が点在する開放的な空を見上げる温室の天蓋を通して見ているような感覚を呼び起こします。エメラルドグリーンの布で覆われた機械式の扇形ファンが頭上で柔らかに動き、かつての東南アジアのダイニングルームを彷彿とさせます。ホテルのアーカイブから厳選されたアンティークの装飾品や伝統的な銀食器には、ラッフルズのシンボルであるトラベラーズ・パームが刻印されています。19世紀初期の電球をイメージした印象的なシャンデリアがダイニングルームの頭上に輝き、開放的なバーを背景に空間を引き締めています。このデザインは、この地域で初めて電灯を導入したラッフルズ・ホテル・シンガポールへのオマージュです。
ビル・ベンスリー氏は次のように語っています。「私が初めてシンガポールに移住したのは1984年のことです。それ以来、ラッフルズ・ホテル・シンガポールは、幼い頃から私の記憶に深く刻まれています。庭園で初めてトラベラーズ・パームを見た時、その彫刻的な幾何学模様は、まるで建築物のようだと感じたことを鮮明に覚えています。『1887 バイ・アンドレ』ではその記憶に立ち返り、ラベナラ・マダガスカリエンシス(タビビトノキ)のフォルムを熱帯の光と精神を捉えた彫刻的な要素や壁画へと昇華させました。ラッフルズ・ホテル・シンガポールへの私の敬愛と、40年以上にわたって私に与えてくれた思い出を反映しました」
現代的なガストロノミー、その核心は選択にある
「1887 バイ・アンドレ」の中心にあるのは、オーナーシェフのアンドレ・チャン氏が『フランス哲学に基づくコンテンポラリー・ヘリテージ・ガストロノミー』と表現する独特の哲学です。シンガポールの多文化的な影響を取り入れつつ、現代的な技術で伝統を解釈した料理を提供します。従来のコースメニューとは異なり、お客様はアラカルトメニューから自分好みの料理を選んだり、シェフのアンドレ氏自身の旅路からインスピレーションを得た、「モネ」「エッフェル」「ベルナール」の3つのセットメニューから選択することもできます。
メニューは、ビクトリア朝時代とベル・エポック時代、そしてラッフルズ・ホテル・シンガポールの過去のメニューやアンドレ氏の料理への探求心が反映されているほか、彼のキャリアを象徴する代表的な料理も盛り込まれています。「モネ」、「エッフェル」は、手軽に楽しめるセットメニューとなっている一方で、「ベルナール」は、このレストランの生き生きとしたエネルギーと芸術的な表現を反映した五感を刺激する体験を提供します。
1887 バイ・アンドレを牽引する料理人たち

(左から)アンドレ・チャン、ベン・ワン、ロイ・クオ
「1887 バイ・アンドレ」の厨房を率いるのは、台湾出身の料理長のベン・ワン氏と副料理長のロイ・クオ氏。両氏はアンドレ氏によって10年近くにわたり指導を受けてきました。アンドレ氏が台北で経営した名店「RAW」で着実にキャリアを積み上げてきた二人は、アンドレ氏の最も信頼する弟子であり、「1887 バイ・アンドレ」で最高の料理と体験を提供する料理人です。
シグネチャー・クリエーションズ:文化と時代を超えた物語
メニューは、フランス料理の技法、シンガポールの風味、そして歴史的な物語が織りなす対話を表現しています。

Canard Apicius Aigre-doux

“Turtle Soup” From 1887

Blanquette de 'Bak Kut Teh'

Grand Plateau de 1887

L’Orange Golden Ochre
代表的な料理は以下の通りです。
- 「Boeuf aux Sept Poivres 1887(7種のペッパーステーキ)」:修復された由緒ある銀製のビーフワゴンで提供されます。このワゴンは、ビクトリア朝時代のダイニングでテーブルサイドでの華麗な肉の切り出しを彷彿とさせ、ラッフルズの食文化の重要な一部となっています。第二次世界大戦中は、略奪から守るためホテルの敷地内に丁寧に埋められ、戦後に発掘され、愛情を込めて修復されました。以来、当ホテルのフォーマルダイニングルームを彩り続け、過去と現在をつなぐ時代を超えた儀式を、すべてのサービスを通して継承しています。
- 「“Turtle Soup” from 1887(1887年からのタートルスープ)」:かつてラッフルズ・ホテル・シンガポールで提供されていた100年前のレシピに着想を得たスープです。当時、この料理はヨーロッパの影響を受けた高級料理の中でも贅沢品とされていました。「1887 バイ・アンドレ」では、現代風にアレンジされたレシピで復活を遂げています。
- 「Royale of Foie Gras(フォアグラのロワイヤル)」:シェフ兼オーナーのアンドレの料理の原点と、彼のオクタフィロソフィーに根ざした一品。
- 「Papillote de Bouillabaisse(ブイヤベースのパピヨット仕立て)」:地中海の魚介のエッセンスと食感を堪能していただけます。
- 「Black Truffle Pain Perdu(黒トリュフのフレンチトースト)」:フランスの定番料理を洗練された形で再解釈しました。
シンガポールの食文化の伝統はメニュー全体に織り込まれており、同時にそれぞれが現代的なフランス料理の視点を通して馴染み深い味を再構築しています。
デザートは、古典的な表現と自然の色彩からインスピレーションを得た「レ・デクリネゾン※」で、季節感、感情、そして視覚的な芸術性を反映し、物語性をさらに高めています。
※1つの主食材を、異なる調理法や仕立てで複数提供するアプローチ

Le Vert/ Verdant Forest - アボカドスフレとピスタチオコンブアイスクリーム、抹茶チョコレート、グリーンオリーブマカロン
ダイニング体験に巧みに組み込まれたテーブルサイドサービスは、ラッフルズの歴史のひとつと言えます。厳選された料理は、お客様の目の前で提供または仕上げられ、優雅でありながら親しみやすい雰囲気を保ちつつ、劇的な瞬間を演出します。この特別な雰囲気は、ラッフルズ・ホテル・シンガポールのコレクションから厳選された銀食器、修復されたサービングピース、クラシックなワゴンの使用によってさらに強調され、かつてラッフルズの代名詞であったグランドホテルダイニングの伝統を体現しています。

銀製のクラシックワゴン
美食だけでなく、祝祭の場としてもデザインされた「1887 バイ・アンドレ」は、洗練された空間と温かさが融合した、人生の節目となる出来事、集まり、そして思い出に残る夜に最適な場所です。
厳選されたドリンク
味の旅を締めくくるのは、料理の旅をシームレスに繋ぐように考案されたドリンクプログラムです。厳選されたドリンクは、徹底的なリサーチに基づき、シェフ兼オーナーのアンドレ氏がコンセプトから開発しました。ワイン、カクテル、スピリッツ、そしてこだわりのレモネードなど、幅広いラインナップを取り揃えています。シンガポール屈指のコーヒーハウスから仕入れたスペシャルティコーヒーや希少な紅茶、そして自家製ノンアルコールペアリングもご用意しています。それぞれの要素は、料理と同様に、レストランの哲学である「コンテンポラリー・ヘリテージ・ガストロノミー」を体現するようにデザインされています。構成、バランス、そして流れが体験を導き、ドリンクもメニューと共に自然に進化していくように配慮されています。
ワインリストは、希少な逸品と定番ワインをバランスよく組み合わせ、ペアリングの相乗効果と個々の探求の両方を考慮して厳選されています。カクテルプログラムは、伝統と現代的な表現の対話であり、馴染みのある構造が精緻かつ抑制された方法で再解釈されています。プログラム全体を通して、アンドレ氏のシンガポールとの繋がりや旅路がさりげなく表現され、地域色豊かな味わいとグローバルな視点が融合しています。
ノンアルコール飲料にも同様に力を注ぎ、高級ワインとのペアリングと同様のこだわりを持って作り上げています。現代的な抽出技術と幾重にも重なるフレーバー構成により、アルコールドリンクに引けを取らない、洗練されたノンアルコール体験を提供します。旅は、洗練された職人技が光るレモネードから始まります。それは、馴染み深いものを新たな視点で捉え直した、心温まるおもてなしです。
ラッフルズの料理の伝統に新たな章が加わる
ラッフルズ・ホテル・シンガポールの「1887 バイ・アンドレ」のオープンは、長年にわたり培ってきた卓越した料理と革新の伝統を受け継ぎ、この地域における文化と美食のランドマークとしての地位をさらに強化するものです。
ラッフルズ・ホテル・シンガポールのマネージング・ディレクター、クリスチャン・ウェストベルトは、「『1887 バイ・アンドレ』は、伝統、職人技、そして創造性を称える、力強いコラボレーションの結晶です。アンドレのビジョンは、ラッフルズの精神と完全に一致しています。私たちは伝統を守りながら、お客様に特別な体験を提供するために常に進化を続け、シンガポールのダイニングシーンを牽引していきます」と述べています。
「1887 バイ・アンドレ」の概要
営業時間:
ランチ:火曜日~土曜日 11:30~13:30(最終入店)
ディナー:火曜日~土曜日 18:00~20:00(最終入店) 日曜日・月曜日は休業
場所:1887 バイ・アンドレ(ラッフルズ・ホテル・シンガポール)
1 Beach Road, Singapore 189673
ドレスコード:スマートカジュアル。
お客様にはTPOに合わせた服装でお越しいただくことをお勧めします。
男性のお客様は、テーラードパンツとつま先の隠れる靴の着用をお願いいたします。
※当レストランは、18歳以上のお客様のみご利用いただけます。
席数:42席
ウェブサイト:www.1887byAndre.com
予約リンク:https://www.sevenrooms.com/explore/1887byAndre/reservations/
メールアドレス:1887byAndre@raffles.com
電話番号:(65) 6412 1816









