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公開日:2021年12月9日
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香川県のオリーブオイル官能評価パネルが
IOC(インターナショナル・オリーブ・カウンシル)から公式パネルとして4年連続となる認定を受けました
県では、他県に先駆けて、国際的なオリーブオイルの品質管理体制を確立し、本県オリーブオイルのブランド力を強化するため、小豆オリーブ研究所に「香川県オリーブオイル官能評価パネル」※1を設置しており、同パネルが、先月開催されたIOC※2年次総会において、4年連続となる認定を受けました。
1 認定までの経緯について
(1)目的
他県でのオリーブ栽培が拡大するなかで、本県オリーブのブランド力を強化するためには、小豆オリーブ研究所におけるオリーブオイルの官能評価体制を強化するとともに、その評価技能に対する国際的な認定を得ることにより、県産オリーブオイルの品質の向上と信用力の強化を図る必要があります。
(2)経緯
小豆オリーブ研究所の官能評価パネルは、平成30年11月に国内初のIOC認定※3を受け、今年度、4度目となるIOCの技能試験を受験した結果、11月15日(月曜日)~25日(木曜日)に開催されたIOCの年次総会において認定が決定されました。
2 認定によるメリットについて
・県産オイルの品質を示す制度である「かがわオリーブオイル品質評価・適合表示制度」※4の官能評価を、IOC認定を受けたパネルで実施することで、同制度の信頼性を一層高めることができます。
・同制度により認定されている34事業者が製造する県産オリーブオイルの信用力とブランド力の強化を図ることができます。
・IOC認定パネルとして、国際的に有効な証明書を発行することができ、県産オリーブオイルの国際的な競争力を高めることができます。
【参考】
※1 「香川県オリーブオイル官能評価パネル」とは
・官能評価パネルとは、オリーブオイルの官能評価(オリーブ特有のフルーティさ、苦味、辛味などの官能特性)を国際基準に沿って評価する評価員のグループ
・本県のオリーブオイル官能評価パネルは、小豆オリーブ研究所の職員のほか、オリーブ関連企業職員などのオリーブに関する一定の知識を有する者から構成
・本県の官能評価員は、平成27年より、スペインやイタリアの専門家による研修会の開催や年4回の国際的な技能評価試験を受験するなどの技能訓練を受講
・平成28年に、「香川県オリーブオイル官能評価パネル設置要領」を制定し、知事から正式に官能評価員として委嘱
2 「IOC(International Olive Council)」とは
1 概要
・オリーブオイル・テーブルオリーブスに関する国際協定(条約・国際商品協定)に基づく世界唯一の政府間国際機関
・昭和34年に国連の後援により、オリーブオイル生産国による国際オリーブオイル理事会(International Olive Oil Council)として設立され、平成18年に現在の名称に改称
2 加盟国等
・本部マドリード。加盟国17ヶ国及び欧州連合(EU)。運営資金は加盟国負担金による。
・令和3年12月時点での加盟国:EU(27ヶ国)、アルバニア、アルジェリア、アルゼンチン、イスラエル、イラン、ウルグアイ、ウズベキスタン、エジプト、ジョージア、チュニジア、トルコ、パレスチナ、モロッコ、モンテネグロ、ヨルダン、リビア、レバノン
・日本は協定を批准しておらず非加盟国
・IOCウェブサイトによると加盟国で世界のオリーブ果実生産量の98%を占める。
※3 「IOC認定」とは
・ IOCはIOCのトレードスタンダードに基づく化学分析及び官能評価分析の試験所を認定している。官能評価については、現在、公的な試験所・研究所のみが対象となっている。
※4 「かがわオリーブオイル品質評価・適合表示制度」とは
1) 制度の概要
・香川県産オリーブオイルに対する消費者の信頼を高め、普及と需要拡大を図るため、平成26年10月に創設
・県の認定を受けたオリーブオイル製造事業者は、「香川県産オリーブオイル品質評価基準」に適合することが確認された製品について、「標章」を表示できる。
2) 基準
・スタンダードとプレミアムの2種類の基準を設定
・スタンダード基準は、IOC基準に準じ、プレミアム基準は、スタンダードよりさらに厳しい基準を設定
3) 認定事業者
・34事業者(令和3年12月現在)
農業試験場小豆オリーブ研究所 官能評価
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