株式会社トロムソ(本社:広島県、代表:上杉 正章)は、2026年1月27日、ドンナイ省農業農村開発局が開催したカカオ殻処理プロジェクト開発連携会議において、カカオ生産大手であるチョンドゥック・カカオ有限会社(Trong Duc Cocoa Co.,Ltd)との間で、カカオ殻をバイオ炭(Biochar)へ加工し再活用するプロジェクトの協力に関する覚書(MOU)を締結いたしました。

●背景とねらい
ベトナム有数のカカオ産地であるドンナイ省では、生産量の拡大に伴い、加工後に廃棄される「カカオ殻」の処理が大きな課題となっています。現在、チョンドゥック・カカオ社が排出するカカオ殻は年間約6,000トンにのぼり、廃棄量は今後5年間で1万トンに達すると予測されています。
弊社は、これまで培ってきた「廃棄物を資源に変える技術」を投入し、これら未利用資源の有効活用を通じて、現地の持続可能な農業の発展に寄与いたします。
●本プロジェクトにおける弊社の役割と提供技術
本プロジェクトにおいて、弊社は独自技術によるバイオ炭製造ソリューションを提供し、以下の3点を中心に展開してまいります。
・廃棄物の資源化(バイオ炭製造)
大量に発生するカカオ殻を原料として、弊社バイオ炭製造装置によりバイオ炭を製造します。
・熱エネルギーの再利用
製造過程で発生する排熱を、カカオ殻の乾燥工程の熱源として活用。化石燃料の使用を抑え、製造コストの削減と生産効率の向上を同時に達成します。
・循環型農業モデル
廃棄物から農業資材とエネルギーを生み出す「循環型」の仕組みを構築し、現地農家の所得向上と製品のブランド価値強化を支援します。
併せて、昨年から実施してきたカカオ殻由来バイオ炭のカカオ栽培への施用実証により蓄積した知見を活用し、カカオの収量の安定化および増加を実現します。これにより、カカオ農家の所得向上に寄与するとともに、炭素貯留による環境負荷低減を図ります。
締結式にはドンナイ省人民委員会副主席のグエン・ティ・ホアン氏はじめ、各省庁、関連機関、カカオ栽培地域の自治体代表者および農業組合代表など多くの関係者の方々がご出席されました。その中でホアン氏より、「日本企業の先進技術との連携は、地域農業の質を高め、農家の経済発展を支える大きな一歩である」との高い期待をいただきました。
また、本締結式にご出席いただいた広島県商工労働局環境エネルギー産業課長の畠正和氏からは「広島県は、環境、エネルギー、循環型農業分野で日本企業と協力するよう引き続き推進していく」とお言葉をいただきました。
弊社は今後も、環境技術を通じて国際的な社会問題の解決に貢献し、日越両国の経済協力のさらなる深化に努めてまいります。
株式会社トロムソ(TROMSO Co., Ltd)
株式会社トロムソは、バイオ炭製造装置を複数サイトに導入し、農業残渣(樹皮、もみ殻、ピーナッツ殻、稲わら等)からバイオ炭を製造し、農作地(水田、農園、林地等)で利用。バイオ炭による農作物の収量安定化・増加効果および、化学肥料削減効果を検証しつつ、炭素貯留効果によるカーボンクレジット化・JCM化についても検証を進めている企業です。
代表取締役:上杉 正章
設立:1994年10月19日
HP:https://tromso.co.jp/









