北三陸ファクトリー、インパクトスタートアップ協会に正会員として加入

掲載日: 2025年12月18日 /提供:北三陸ファクトリー

~「社会課題の解決」と「持続可能な成長」の両立を加速化~




株式会社北三陸ファクトリー(本社:岩手県九戸郡洋野町、代表取締役:下苧坪 之典)は、インパクトスタートアップ協会(Impact Startup Association 以下、ISA)に正会員として加入したことをお知らせします。北三陸ファクトリーはISAと共に、社会に対するポジティブなインパクトの創出を推進してまいります。

■ISA正会員加入の背景と目的

北三陸ファクトリーは、うにの再生養殖事業を通して「海洋環境再生と経済的価値創出の両立」を目指してまいりました。これはISAが目的に掲げる「社会課題の解決と持続可能な成長の両立」と想いを同じくするところであり、協会加入を通して協会や参画企業の皆さまと協働し、より大きな輪を拡げていけることを期待しています。

■世界規模の環境課題「磯焼け」

北三陸ファクトリーが解決したい社会課題に「磯焼け」があります。これは魚の産卵や生育の場所となる藻場が消失し、海が砂漠化する現象で、世界各地で発生しています。原因のひとつに、うにが海藻を食べ尽くす“食害”があげられ、各地でうにの駆除が実施されています。しかし駆除されたうにの大半は餌(海藻)が不足した環境で育ったため実入りが悪く、多くが廃棄されています。駆除作業はもちろん廃棄にも費用がかかるため、駆除が進まない原因になっています。

■うにを“課題”から”資源”へ変える「UNI-VERSE systems(R)」

北三陸ファクトリーは北海道大学大学院水産科学研究院や各研究機関と共に「UNI-VERSE systems(R)(ウニバースシステム)」を開発し、痩せた駆除うにを短期間で美味しい高品質なうにへ商品化。生活者や企業がうにを購入し、美味しく召し上がっていただくほど磯焼けの解決に貢献できるサイクルを実現しました。
「UNI-VERSE systems(R)」は世界で唯一、うに専用の餌、うにが食べないカゴ、割らずに実入りの状態を計測できる非破壊技術など複数の特許を組み合わせたシステムで、うにの短期養殖(2ヶ月)を実現しました。
こうした取り組みを研究・開発・実装・拡散・販売等の様々な面で加速化できるよう、ISAや参画企業の皆さまとの協働を目指して参ります。

■日本発の技術で世界の磯焼け解決へ

オーストラリア東南部で深刻化する磯焼けの解決に向けて、2023年4月に現地法人「KSF Australia」と、同年9月にタスマニア州の地元企業との合弁会社「Tasmania Blue Seafood」を設立。タスマニア州政府の支援やビクトリア州のディーキン大学との共同研究を通して、前述の「UNI-VERSE systems(R)」をベースに、現地に適した技術開発を進めています。オーストラリアで養殖したうには、オーストラリア国内に加えてアジア等への輸出も視野に入れております。北三陸ファクトリーは国内外で協働できるパートナーを増やし、環境保全と経済活動を両立するサステナブルな水産モデルをグローバルに展開します。

■インパクトスタートアップ協会について

インパクトスタートアップは、「社会課題の解決」と「持続可能な成長」の両立を目指す企業体を指します 。ISAは、インパクトスタートアップエコシステムを構築し、持続可能な社会の実現を目的とし、2022年10 月14日に設立いたしました。 政財官と協働し、より良い社会を創出するためのポジティブ・インパクトを与えるスタートアップが数多く 生まれ、継続的に成長していく環境を作ることを目指し、「共有」「形成」「提言」「発信」の4つの柱で 活動を実施しています。現在、協会のパーパスに共感し正会員として活動を共にするインパクトスタートア ップ企業は327社、活動趣旨に賛同いただきインパクトエコノミーの拡張を支援する賛同会員は、日系・外 資系企業を含め15社 (※1) となりました。 今後も「社会課題の解決」と「持続可能な社会」の実現に向け、正会員・賛同会員の皆様からのご支援・協 力を受け、精力的に活動に取り組んでまいります。
(※1)2025年11月末日時点

・名称:一般社団法人インパクトスタートアップ協会(Impact Startup Association)
・所在地:〒102-0082 東京都千代田区一番町8 住友不動産一番町ビル 7階
・公式サイト:https://impact-startup.or.jp/
・公式note:https://note.com/impact_startup
・公式X:https://x.com/impact_startup
・公式Facebook:https://www.facebook.com/impactstartups

■北三陸ファクトリーについて

世界唯一の「うに牧場(R)?」のある岩手県洋野町で、高品質なうにのブランドを展開するサステナブル・シーフードのリーディングカンパニーです。「北三陸から、世界の海を豊かにする」をミッションに、高品質なうにを育てるノウハウを活かし、新たな「うに再生養殖システム」の技術で世界と繋がり、持続可能な水産業の未来をつくるための取り組みを推進。2023年にはオーストラリア法人を設立し、国内外で事業を展開しています。

社 名:株式会社北三陸ファクトリー
関連会社:株式会社ひろの屋/KSF Australia Pty Ltd/Tasmania Blue Seafood Pty Ltd/一般社団法人moova (モーバ)
所在地:岩手県九戸郡洋野町種市第22地割133番地1
設 立:2018年10月1日
代表者:代表取締役 下苧坪之典
事業内容:農林水産加工物の製造加工・販売、6次化拠点開発の企画運営、水産業に関する技術開発
U R L :https://kitasanrikufactory.co.jp/

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