
リユース事業を行うストックラボ(本社:東京都新宿区新宿2-12-16 セントフォービル203)は革靴の「今日の価格」※(買取参考価格レンジ)を支えるバックエンドとして、Google Cloud のデータ ウェアハウス BigQuery を中核に据えた価格運用データマート/異常検知(AIOps)基盤を本番導入しました。
これにより、オンライン表示価格と実査定の乖離(GAP)、Time-to-Update(価格生成~サイト反映までの所要時間)、EC/店頭/営業資料における提示整合性を常時監視。閾値超過を自動検知すると、ロールバック指示・再生成・是正チケット発行までをワンストップで実行します。革靴カテゴリならではのブランド×モデル(ラスト)×サイズ/ウィズ×コンディション×付属品といった複合要因に起因する価格変動に対し、鮮度・一貫性・説明可能性を兼ね備えた運用を実現します。
※「今日の価格」:LASTLABが公開する、ブランド別・モデル別の当日基準の買取参考価格レンジ(オンライン/店頭で共通提示)。
背景
ラストラボは、Alden/John Lobb/Edward Green/Crockett & Jones/Church’s/Berluti 等の高級紳士靴を中心に、ブランド×モデル(ラスト)×サイズ/ウィズ×コンディション(ソール残量、補修履歴、付属品有無 等)を掛け合わせた粒度で「今日の価格」を日次更新してきました。
一方、革靴の二次流通相場は、季節(ブーツ/ローファーの需要波動)・為替(輸入仕入れ原価)・限定コラボ/モデルチェンジ・グローバル中古相場(海外マーケットの動向)・買取在庫の放出タイミングといった要因で短期に変動します。カテゴリ拡張(例:ラスト番手やマテリアル別の細分化)に伴い、運用現場では次のような“偶発的なズレ”が発生しやすくなっていました。
- 更新遅延:価格生成は完了しているのに、EC(商品詳細・一覧)、APIキャッシュ、店頭POPの更新タイミングがずれてオンライン表示と店頭掲示の間にタイムラグが発生。
- 提示差の発生:ECの「今日の価格」レンジは新値だが、査定アプリや営業資料が旧版のままで、来店時の説明に齟齬。
- モード切替の取りこぼし:限定モデル再販や為替急変などイベント起因の急変にもかかわらず、日次固定モードのまま走り続け、本来は即時反映すべき銘柄が翌日に持ち越される。
これらのズレは、価格そのものの妥当性だけでなく、「いつ・どのロジックで算出し、どのチャネルに反映したか」というプロセスの可観測性を損ない、ユーザーの期待値形成(売り時の判断)や、社内の説明責任/SLA運用を複雑化させます。
さらに、取扱いブランド・モデルが増えるほど監視頻度と指標(TTU、GAP、整合性)の監視点数は指数関数的に増加し、人手中心の点検では「重大な逸脱だけを確実に拾い、軽微な変動は自動で平滑化する」運用を持続することが困難でした。
この状況を受け、価格生成~配信~提示までのライフサイクルをデータで一元管理し、逸脱検知から是正までを自動化できる基盤が不可欠と判断。BigQuery を中核にした価格運用データマート/異常検知基盤を整備し、安定運用と再現性を一段引き上げました。
取り組み(導入コンポーネント)
1)データ統合・基盤(BigQuery)
仕入れ/販売実績、査定ログ、EC在庫・価格、サイト更新ログ、店頭POP版数、外部相場(オークション落札、海外マーケット指標)をBigQueryに統合。
銘柄キーとして Brand / Model / Last / Material / Color / Size / Width / Condition / Accessory を正規化し、価格生成の前提値(更新モード、換算レート、季節係数、在庫回転スコア等)と紐付け。
2)価格運用データマート & AIOps
Time-to-Update(TTU):生成→配信→可視面(EC/POP/営業資料)反映までの所要時間をモデル×モード×時間帯で計測し、しきい値超過時に自動是正。
乖離(GAP)監視:オンラインの「今日の価格」レンジと実査定結果の乖離率を分位点(中央値・75/95パーセンタイル)で追跡。しきい値超過時は即時ロールバック/再生成/説明テンプレ更新を自動指示。
提示整合性監査:EC・店頭POP・営業資料が同一データ源・ジョブIDに紐づくかを監査し、差異検出時にチケット自動発行→担当者アサイン。
3)更新モードの自動提案
銘柄ごとのボラティリティ(価格変動幅・頻度)と在庫回転を機械学習で評価。
例:汎用ラスト×定番色=日次固定、相場が滑らかな週次補正+日次差分、限定/イベント絡み=即時反映モードへ自動リコメンド。
4)SearchOps(検索×コンテンツのデータ駆動運用)
検索意図クラスタリング(AI):サイト内検索/Search Console/サーバーログをBigQueryに集約し、「型番指名」「サイズ別在庫確認」「素材・ラスト比較」「修理の可否」 等の意図クラスタに自動分類。
重複・カニバリ検知:類似クエリに競合する商品/ガイド記事のURLカニバリを検出し、統合・301/canonical/noindexの方針を提示。
内部リンク/情報設計の自動提案:ハブ&スポーク構造に基づき、ブランド別トップ→ラスト解説→型番個別ページ→在庫一覧への導線やアンカーテキスト案を生成(編集者承認の上で反映)。
構造化データ監査:Product / AggregateOffer / FAQPage 等のスキーマ充足状況を自動点検し、修正スニペット案を出力(承認後デプロイ)。
5)運用ダッシュボード(可視化・追跡)
TTU、乖離率、提示整合率、モード切替件数、ロールバック件数、構造化エラー率、内部リンク採用数等を四半期ダッシュボードで可視化。
すべての変更はジョブID/コミットIDで追跡可能。監査ログ・原因分析・再発防止メモをデータマートに記録し、ナレッジの再利用性を高めます。
株式会社ストックラボ代表 尾太 駿 コメント

「革靴の“良い査定”は、目の前の一足だけでなく、その価格がなぜ今この水準なのかを明快に説明できることまで含まれます。ラストラボは『今日の価格』を勘と手作業に頼らず、データ(BigQuery)とワークフローで運用するフェーズへと踏み出しました。
ブランド/ラスト/サイズ/コンディションといった複雑性、季節性や為替・海外相場の変化、店頭・EC・営業資料の一貫提示までを見える化し、運用品質(鮮度×整合×説明可能性)を四半期で開示していきます。革靴の価値が正しく伝わり、“いま手放す/もう少し履く”の意思決定を後押しできる価格体験を、継続的に磨いてまいります。」
◆会社概要
<株式会社ストックラボ>
設立日:2014年4月25日
古物商許可証:第304371408068号
所在地:〒160-0022 東京都新宿区新宿2-12-16 セントフォービル203
事業内容:リユース事業
買取ストックラボコーポレート
株式会社ストックラボは、革靴やお酒の販売・買取を中心に事業を展開するリユース企業です。
「新しいモノと昔からあるモノをつなぎ、価値を再発見する」。
インターネットと実店舗の両輪で、必要な人に必要な一品を届けます。
また、出張買取や真珠買取、真珠販売、古本買取、毛皮買取、なども承っております。また、広告やSEO、CRMなど店舗集客や買取集客の面でリユース企業のマーケティング支援を強化しています。
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東京の中古革靴専門店 LASTLAB(ラストラボ) を運営しています。
中古革靴の専門店『LASTLAB』では、オールデン/ジョンロブ/エドワードグリーン/クロケット&ジョーンズ/チャーチ/ベルルッティ など名門ブランドの品揃えと、革靴の買取に対応。渋谷・原宿に実店舗、通販もご利用いただけます。
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