PET緑茶飲料の購入意向と生活環境の関係性仮説

掲載日: 2020年08月05日 /提供:日本リサーチセンター

~コロナ禍自粛期間前後のPET緑茶飲料の購入意向をトラッキング~

 2019年より、日本リサーチセンター(本社:東京都、代表取締役社長:鈴木稲博)は、英国YouGov社と提携し、企業ブランド・商品ブランドのシンジケートサービスBrandIndexの日本事業を担当しています。BrandIndexは、消費者のブランド評価の調査を365日デイリーで実施し、ブランドのプレゼンスやヘルスについて継続的・長期的なモニタリングを可能にするソリューションツールです。BrandIndexのデータより、マーケットトレンド情報をお届けします。今回は、PET緑茶飲料の購入意向についての消費者の評価の事例をご紹介いたします。


 新型コロナウイルスの感染拡大により清涼飲料市場は、4月と5月は2カ月連続で市場全体の販売実績が前年比約80%となり厳しい状況が続いていました。しかし、緊急事態宣言解除後の6月単月の市場は約98%まで回復してきたと公表がありました。清涼飲料は生活環境で売上が左右されやすいジャンルといえそうです。そこで、生活環境の変化が購入意向にどのように関係していそうかBrandIndexを使って確認しました。期間は在宅勤務や外出自粛の影響が出やすいコロナ禍による自粛期間前後としました。なお、確認したブランドはPET緑茶飲料【ブランドA/ブランドB/ブランドC】としましたが、興味深い変化がありました。

 小中学校の休校方針の公表が2月27日。すぐに、ブランドAの購入意向が高まりを見せています。これを3月中旬あたりからブランドBが追い上げていきます。ブランドBは発売17年目の大型リニューアルが4月から開始されたこともプラスに働きさらに上昇を続けました。この動きは外出自粛で家庭内での需要が関係した可能性も考えられます。
 反対に、ブランドAの購入意向は4月2日を契機に落ちてきました。しかしながら5月に入るとブランドAの購入意向が反転攻勢し始めます。5月11日頃数日ブランドBが購入意向でトップにたったのですが、すぐにブランドAが購入意向のトップを奪回し5月下旬以降はほぼトップの購入意向となっています。自粛が少しずつ解除されていくにしたがって、ブランドAの購入意向が高まってきているようにみえます。アウトドアに強い可能性も考えられます。
 一方で、ブランドA・ブランドBと違う傾向にあるのがブランドCです。社会的な環境の変化と連動したような急激な上昇や下降があまりなく、変動の推移が小さく堅調な横ばい推移となっています。

 今回は、PET緑茶飲料の購入意向をデイリーでトラッキングしました。その推移を一定期間(今回は半年)で区切って確認してみると、自社ブランドがどのような生活環境に影響を受けていそうだ、あるいは受けていなさそうだという、自社ブランドの市場におけるポジション仮説の参考になることがわかりました。
 Yougov BrandIndexデータを用いてブランドのトレンド変化を捉えることで、最適なマーケティング施策の検討にぜひご活用下さい。 また、日本リサーチセンターのウェブサイトでは他にも自主調査結果を掲載しております。ぜひご高覧ください。

★企業ブランディングをテーマとしたウェビナーを開催します。ご参加お待ちしております。

日時:2020年8月25日(火)15:00~17:00
タイトル:『Withコロナの今こそ見直したいブランド管理』 ~ブランド管理はデイリートラッキングの時代へ
参加費:無料
詳細・お申込みは下記URLよりお願いします。
https://www.nrc.co.jp/presence/index.html


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