
昨今、米国では海外からの食品(タンパク食品から飲料、スナック、サプリ等)に対する高い関心が続いています。しかしながら、日本が誇る食の魅力が未だに米国市場で知れ渡っていません。
今回、合同会社ワイルドカードインキュベーターが日米で連携する米国屈指の大手フード・ビジネス・アクセラのUnion Kitchen(本社:首都ワシントン)に登壇頂き(日本初)、日本の食品事業者(スタートアップ、大手食品メーカー及び全国の食品事業者、等)が米国市場で『今だからこそ』十分成功できる可能性とそのポイントについて、実務的な観点を中心に語ってもらうべく、日米中継ウェビナーを開催します。
また、Union Kitchenの指導下で異国からの食品であることを『強み』にすることで今や全米展開に成功し、さらには当初は小さな新興ブランドに過ぎなかった彼らが、一流セレブ(歌手のビヨンセ、全米プロバスケットボールNBAオールスターのKeven Durant氏、他)が出資をする全米新興食品ブランドの買収を実現出来た経緯まで、貴重なお話をいただく予定です。
その後のパネルでは、Union Kitchenのほか、米国の食品産業の有識者を今回特別にお招きし、世界的な食品大手企業からフードテック・スタートアップまで豊富なクライアントを誇る米国食品法弁護士には米国の上市で必ず対応が必須となる食品規制(FDA/USDA)の解説と共に、ドランプ政権下における現状及び今後の見通し、取り得る対策等について示唆を頂きます。さらに、全米(東海岸が主要カバレッジ)食品流通大手企業にもパネルに参加頂き、日本の食品ブランドが全米のメインストリームの小売店や消費者と繋がるためのコツについても、お話を頂く予定です。
ウェビナーの最後には、Union Kitchenが主催する全米(東海岸~中部大西洋を中心)の大手食品企業から全米リテーラー、バイヤー、ディストリビューター等が一堂に会する食品展示~商談会の主要フードExpo(商談会)Meet the Makers 2025への日本のスタートップや食品事業者による参加募集説明会と参加意義についても触れます。
今回はパネルディスカッションに十分時間を割く予定であり、またパネル終了後は、ご参加いただくご視聴者の皆様と登壇者全員とのQ&Aディスカッションの場もなるべく十分に設ける予定です。
- 米国市場で自社の食品をこれから売り込まれたいと考える日本のスタートアップから全国の食品事業者まで、全国の関係者の皆様の積極的なご参加を心よりお待ち申し上げます。
※英語中心となりますが、最後の質疑応答ではモデレーターによる逐次通訳(必要に応じて)となります。
<主に対象とする方々>
・米国市場で上市を目指す日本の食品メーカー(大手食品メーカー及び関連企業、日本全国各地の伝統食品メーカー、フード系スタートアップ、等)
注記: 本イベントでは、主催側の判断により同業にあたるとみなされる事業者様には一部参加をご遠慮を頂く可能性がありますことを、あらかじめご了承ください。
イベント概要
日時:2025年6月12日(木) 10:00~11:30 ※日本時間
場所:オンライン(Zoomを使用:*近日中にご案内予定)
対象:米国のメインストリーム市場へ自社の食品(既存国内商品の米国仕様化)の上市を目指す国内食品メーカーの関係者の方々(大手食品メーカー、食品部門を抱える大手事業会社、スタートアップ、その他本トピックにご関心を持つ事業会社、スタートアップ)
参加申込方法:当イベント専用Peatixページから、所属先企業・氏名・連絡先等の必要事項をご記入の上、お申込みください。
参加申込期限:開催当日(朝9時)まで
参加費:無料
主催: 合同会社ワイルドカード・インキュベーター
協力: Union Kitchen, Inc.、Rainforest Distribution、Greenfare Law
<タイムテーブル(*予定)>
10:00 オープニング:Wildcard IncubatorとUnion Kitchenの米国Launch Programのご紹介 (熊谷伸栄, Wildcard Incubator)
10:05 キーノート・スピーカーの紹介(Wildcard Incubator)
10:10 基調講演
- テーマ1.「アメリカのメインストリーム市場を掴めるための『3つのポイント』(3 Keys to Capture the U.S. consumers for Japanese food brands)(予定)」
登壇者: Barney Rubin, Head of Accelerator, Union Kitchen(予定)
- テーマ2.「いかに『異国』の食文化を米国での『強み』に出来たか?(How Caribe Juice used its cultural heritage into "strengths" to win U.S. customers)(予定)」
登壇者: Luis Solis, Founder, Caribe Juice [Union Kitchen's startup cohort](予定)
10:40 パネルディスカッション
-テーマ
「米国消費者・市場に自社製品を売り込むための物流バリューチェーンの作り方(How to build your U.S. CPG distribution value-chain to reach U.S. customers)」
「米国での食品許認可の対応と、トランプ政権下の動向及び今後の対応策についての示唆(Guidelines to Preparing U.S. Food Regulatory Rules for Japanese brands, and how to deal with the regulatory landscapes under the Trump administration)」
パネリスト:
Cullen Gilchrist、Union Kitchen Founder CEO
Luis Solis, Founder, Caribe Juice (Union Kitchen Cohort)
Rebecca Cross, Attorney, Founder, Greenfare Law
Matthew Alongl, Regional Sales Manager, Rainforest Distribution
モデレーター:
Wildcard Incubator LLC. 代表 熊谷伸栄
11:00 Q&A Session (必要に応じた逐次通訳を予定)
11:20 『Meet the Makers 2025』参加意義について (Union Kitchen)
11:30 クロージング
注記:一部パネリストが変更となる可能性がございます。
本イベントの公式サイト:https://wildcard-unionkitchen-20250612.peatix.com
主催企業

共催企業

Union Kitchen
設立:2012年
本社:米国ワシントンD.C.
事業概要: 全米屈指のキッチンスペース付きフード・ビジネス・アクセラの一社(*累計650社の支援実績・Union Kitchen Fundも運営)。同社のアクセラは4フェーズで構成されており、一般的なデモピッチやメンター講義に時間を費やさず、徹底的なハンズオン、顧客対話型の実践型支援を施すことで知られる。その顧客層は新興スタートアップに留まらず、世界的な大手食品ブランドをも顧客として抱える。
2012年にCullen Gilchrist(現CEO)とJonas Singer氏が2012年に首都ワシントンD.C.を拠点に共同創業。当初は自分達のカフェ事業「Blind Dog Cafe」のためのキッチンスペースを探していたことがきっかけで、広すぎる物件を他に同じようにキッチンを必要としていた食品事業関係者にシェアする形でスタート。その後、フードビジネスの事業者同士が助け合い、コミュニティを形成する場として発展し、今や累計650社ものフード事業者を育成支援。さらに同社のアクセラプログラムを通じては100社以上が独立を経て全米ブランドとして羽ばたいている。
2024年6月より、Wildcard Incubatorと日米間での連携関係が開始。主に日本のスタートアップから大手食品メーカーに至るまで、米国市場での新商品の上市に向けた包括的な戦略支援を開始。
(*2024年9月に日本発の第1号支援先企業にKinishが選定)
登壇企業

Caribe Juice
設立:2014年
本社:ドミニカ共和国サントドミンゴ市
ステージ: Post-Series A (直近ラウンドの推定企業価値: $35million)
事業概要: ドミニカ共和国の伝統的な果物を使用したフルーツ飲料のブランドとして、同国出身の創業メンバーが創業。同国の農家の活躍の場を世界に広めることに強い想いを抱いたことが創業のきっかけ。米国市場に順応するための地道な努力を経て現在は全米リテーラーであるWhole Foods等で販売されるブランドにまで成長。
零細スタートアップから始まった同社が2020年には歌手のビヨンセやプロバスケットボール(NBA)のオールスターであるKeven Durant氏やChris Paul氏を投資家とすることで名が知れ渡っていたWTRMLSブランドを買収したことが大きな話題となる。2021年売上高・約20 million(約30億円)、2022年売上高・約$50 million(約75億円)。

Rainforest Distribution
設立:2007年
本社:米国ニュージャージー州
事業概要: Rainforest Distributionは、米国中部大西洋岸および北東部全域を主要市場圏とする全米大手食品ディストリビューターの代表的企業。当該地域を中心に冷凍、冷蔵、ドライフード等を取り扱い、『フルサービス』サポートを提供する直営店ディストリビューターであり、全米のトップリテーラー(Whole Foods等)とのパイプを誇る。
競争が激化するCPG市場で同社の顧客食品企業が生き残るためのカスタマイズされた流通ソリューションを提供することを特徴とする。同社の主な顧客層にはハイエンドの生鮮食品から全米のローカルブランド、米国内外からの新興ブランド等、多岐に渡る。

Greenfare Law
設立:2016年
本社:米国カリフォルニア州
事業概要: 米国カリフォルニア州サンタバーバラ市に本拠を置く、食品分野を専門とするブティック・法律事務所。代表者は、CPG分野を中心にフードテック領域に関する米国法律専門家として著名なRebecca Cross氏。
2025年5月現在、米AgFunderをはじめ、『Food Navigator』『New York Times』などの大手主要メディアで同氏のコメントが引用される。Cross氏によるNewsletterも食品業界関係者に幅広い読者層を誇る。
キーノート・スピーカー

Cullen Gilchrist
Founder and CEO, Union Kitchen
Cullen Gilchrist氏は、Union Kitchenの共同創業者兼CEO。エンジェル投資家。Sasya FoodsやSnacklinsをはじめとする食品ブランドの取締役(社外)を複数務める。
同氏は現在のUnion Kitchenの成長を牽引し、米国のフードビジネスの著名実業家として名が知られる存在。同氏を中心とするUnion Kitchenからは2025年現在、累計650社ものフード事業者の育成支援に携わってきた。さらに同社のアクセラプログラムを通じては100社以上が独立を経て全米ブランドとして羽ばたいている。またUnion Kitchen Fundの投資責任者。
同氏はUnion Kitchenの最高経営責任者としての実務のほか、Cornell UniversityのEntrepreneur-in-Residenceとして教鞭に立つ。
2007年に米Dartmouth College卒業。在学時はアメリカンフットボール部でディフェンスラインとして活躍し、All-Ivy選抜チームメンバーの一人として日本の学生選抜との親善試合にも来日経験あり。

Barney Rubin
Accelerator Director, HACCP-PCQI, Union Kitchen
BarneyはUnion Kitchenのアクセラプログラムの統括責任者(ディレクター)として、当該プログラムの参加企業に対するコーチング等、特に米国の主たる消費者、市場にいかに商品がウケるかをクライアント企業と共に突き詰めながら解を見出すまで徹底的にハンズオン支援を手掛ける。同氏は当該役割を通じて米USDAやFDAをはじめ、その他の米国政府機関との関係を監督する立場にある。
HACCP、PCQI有資格者。

Luis Solis
Founder and CEO、Caribe Juice
ルイスは2014年にCaribe Juiceを仲間と創業。現在CEO。ドミニカ共和国の伝統的な果物を使用したフルーツ飲料のブランドとして、同国出身の共同創業仲間と共に母国で経済的に豊かではない農業従事者に活躍の機会を生む仕組みを実現し、世界に広めることに強い想いを抱いたことが創業のきっかけ。米国市場に順応するための地道な努力を経て現在は全米リテーラーであるWhole Foods等で販売されるブランドにまで成長。2020年にはセレブ(歌手のビヨンセ、NBAプロバスケットボールのオールスター選手であるKeven Durant氏やChris Paul氏)が出資するWTRMLSブランドを買収するにまで成長し、大きな話題となる。
Caribe Juice創業以前は金融業界でキャリアを開始しており、BNPパリバ等でキャリアを積む。2011年に米マイアミ大学より理学部を卒業。2015年にUniversity of VirginiaよりMBA修了。
パネル・スピーカー

Rebecca Cross, Legal Attorney
Founder, Greenfare Law
カリフォルニア州ならびにニューヨーク州の弁護士登録。Rebeccaは20年にわたり食品法を専門とする米国でも最も著名な弁護士の一人。食品、飲料、サプリメント業界をはじめ、フードテック領域のVCやプライベートエクイティファンドの代理人として、立ち上げ初期のスタートアップから大手上場企業まで、あらゆる成長段階の企業にアドバイスを提供してきている。 具体的には食品表示からPR、製品の安全性、サプライ・チェーン管理、知的財産権保護等、多岐に渡る法律問題について戦略的指導を行っている。代表的なクライアント企業にはAmazon、Amplify Snack Brands、B&G Foodsといった大企業の他、Mission Barns、MeliBio、Miyoko’s Creamery、Change Foods等の成長まっしぐらのスタートアップ群まで至る。
その他、全米Plant Based Foods Associationの顧問および諮問委員として食品業界に影響を与える法律や政策についてFDAや州規制当局、連邦・州議会議員と関わる。さらに『Food Navigator』や『New York Times』等の業界専門紙において専門家として同氏のコメントが頻繁に引用される。
Matthew Alongl(予定)
Regional Sales Manager, Rainforest Distribution
Matthew Alongl氏は、米東海岸~中部大西洋地域を中心とする大手食品ディストリビューターのRainforest Distributionで営業開発責任者として新興ブランドから大手企業にいたる顧客に対する業務面での支援を手掛ける。昨年のMeet the Makers 2024ではパネリストの一人としても登壇しており、フードテック関係のイベントやカンファレンスでの登壇実績も豊富。
モデレーター
Wildcard Incubator LLC.
代表マネージングパートナー
熊谷 伸栄
Wildcard Incubator LLC. (本社:東京都中央区日本橋/米国:シリコンバレー)代表マネージングパートナー。シリコンバレーと東京を軸に日本の大手企業と欧米有力スタートアップとの事業共創フェーズから戦略的提携までの一貫した実務フェーズ支援を日欧米及び東南アジアの主要チームで手掛ける。また、日本発のスタートアップや老舗食品ブランドの北米事業化の業務支援をシリコンバレー及び首都ワシントンを軸に手掛ける(*北米最大手のCo-Kitchenスペース付きフード・アクセラであるUnion Kitchenとの協業)。自身も国内大学発技術による欧米食事業を創業し、並行準備中。現職以前は国内及び欧米投資銀行に10年(東京・NY・香港。国内IPO主幹事実績、M&A案件実績多数)大手VCに4年間(大手企業との二人組合ファンドの投資責任者の一人として日米でハンズオン投資に従事し、米投資先では取締役。ファンドから複数Exit)に在籍。2003年に国内フードサービス・ベンチャーの準創業。
その他、Brinc(香港・シンガポール本拠の大手アクセラ)のClimate Tech Program(主にAgrifood)のMentorの一人。米国大手フード・ビジネス・アクセラUnion KitchenのJapan Representative。NewsPicksやCNET Japanのゲストコラムニスト。 慶應義塾大学経済学部卒、米Cornell大学MBA。 2011年以来、九州の密教寺院にて修行をし、得度。法名は香栄。
※Meet the Makers 2025 に関するお問い合わせ窓口:contact@wildcardincubator.com