
夏なのにスープ……? と思うかもしれませんが、実は夏にこそスープが最適なんです。材料を切って煮るだけで完成、肉も加えれば主菜にもなるからこれ一品でも大丈夫、そしてなにしろ栄養満点! 夏野菜をたっぷり使って、夏らしく酸味や辛みを多用した「夏スープ」のレシピ集『体を癒やす夏スープ』が主婦と生活社より5月30日に発売されます。
たんぱく質やビタミンB群を軸に夏に必要な栄養素がたっぷり!
元気な体を作るたんぱく質、疲労回復に必要なビタミンB1、腸内環境を整える食物繊維など、肉や野菜をふんだんに使って、ひと皿で夏に必要な栄養分をしっかり摂れるようなレシピを揃えました。さらに栄養学に加えて薬膳の知見も取り入れることで、より効果の高い食材構成になっています。
1 夏バテに効く豚肉のスープ
- 豚肉は疲労回復に効果的なビタミンB1を多く含みます。- もちろんたんぱく質もたっぷり。夏バテしない体を作ってくれます。
- 気(エネルギー)を補う作用があるので、やる気が出ないときやだるさを感じるときにもおすすめです。

豚肉とレタスのゆずこしょうスープ

豚ひき肉とゴーヤーのピリ辛豆乳スープ
2 夏の体を整えるねばねば食材のスープ
- 腸内環境を整える食物繊維が多く含まれています。- 夏バテや熱中症を引き起こす原因の1つが自律神経の乱れ。自律神経と関連している腸内環境を整えることは夏バテや熱中症の予防につながります。
- 食物繊維は水に溶ける水溶性、水に溶けない不溶性があります。両方をバランスよくとるのが理想的。

オクラ、なす、鶏胸肉のさっぱり梅スープ

ガンボスープ
3 体の熱をとって潤す豆腐のスープ
- 消化がよく、良質な植物性たんぱく質が豊富です。- 疲労回復に役立つビタミンB群、汗とともに出てしまう鉄やカルシウムなどのミネラルも含まれています。
- 薬膳においては体の中にこもった余分な熱をとり、体の中を潤す働きがあります。

豆腐と豚ひき肉の中華風ピリ辛スープ

焼き豆腐とトマトの肉吸い
4 夏でも食べやすい鶏肉のスープ
- 鶏肉は胃腸に負担をかけにくく、たんぱく質もしっかり補給できます。- 薬膳においてはおなかを温め、気(エネルギー)を補う働きがあります。
- 鶏胸肉には疲労回復効果が期待できる成分が含まれているので夏の疲れを感じたときにおすすめです。

鶏肉のねぎ塩レモンスープ

手羽中とかぼちゃのトマトスープカレー
5 ベーコン、ソーセージ、生ハム 加工肉のスープ
- すぐに火が通るので手軽にたんぱく質を補いたいときにぴったりです。- 豚肉同様、疲労回復に役立つビタミンB1が豊富に含まれています。
- うまみが強く、最小限の調味料でおいしいスープに仕上がるのも魅力です。

ベーコンとブロッコリーのレモンクリームスープ

夏のポトフ
6 夏の弱った胃腸にやさしい魚介のスープ
- 魚介は高たんぱく質、低脂質のものが多いです。低脂質なら胃腸への負担が少なくて済みます。- 鮭やえびには体を温める働きがあるので冷房でおなかが冷えたときにもおすすめです。
- うなぎには疲労回復効果が期待できるビタミンB1が豊富に含まれています。

鮭とじゃがいものディルスープ

トムヤムクン
*その他、コラムとして「夏鍋」「フルーツスープ」も紹介しています。
著者はInstagramで大人気の「野菜の料理家」

西岡麻央(にしおかまお)
野菜の料理家。大学卒業後は航空会社で客室乗務員として勤務。不規則な生活に悩んでいたところ、休日に通っていた料理教室で、食べ物が心と体に与える影響力を痛感し、料理の道への転身を決意する。航空会社に4年間勤めたのち、料理研究家の井上絵美に師事し、エコールエミーズ・プロフェッショナルコースにてディプロマを取得。野菜をふんだんに使った、心と体を整える料理に定評があり、テレビ、Web、雑誌、広告などで多くのレシピを紹介している。著書に『手間も、材料も必要最小限。なのに驚くほどおいしい!塩だけスープ』(KADOKAWA)がある。Instagram @maotomat

体を癒やす夏スープ
西岡麻央 著
主婦と生活社 刊
定価1694円(税込)
2025年5月30日発売予定
B5判 96ページ
ISBN978-4-391-16500-5
https://www.shufu.co.jp/bookmook/detail/9784391165005/