株式会社リクルート(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:北村 吉弘、以下リクルート)の外食市場に関する調査・研究機関『ホットペッパーグルメ外食総研』は、外食のプロフェッショナルを集め、外食トレンドを発表するための「トレンド座談会」を開催しています。今回は「お花見グルメ」についてご紹介いたします。20代~60代の男女1,035人にアンケート調査を実施した結果をレポートします。
■「食べ歩き」より「シートを敷いて飲食する」スタイルが人気イベントや飲食店を活用するスタイルにも注目
お花見の好きなスタイルについて聞いたところ、1位は「屋外にシートを敷いて飲食しながら」35.1%で最も高い支持を集めました。2位「桜まつりなどのイベントで食べ歩き」27.0%、3位「桜の見える飲食店の席で飲食しながら」25.3%という結果でした。4位・5位「散歩しながら」のように、移動しながらお花見を楽しむ人も多いようです。

(n=1,035/複数回答)
※提示した選択肢:屋外にシートを敷いて飲食しながら、屋外にシートを敷いて飲食はなしで、川沿いなどを散歩しながら食べ歩き、川沿いなどを散歩しながら飲食はなし、桜まつりなどのイベントで食べ歩き、桜まつりなどのイベントで飲食はなしで、桜の見える飲食店の席で飲食しながら、その他【自由回答】、あてはまるものはない
■『ホットペッパーグルメ外食総研』研究員からの解説お花見グルメは「手軽さ」「特別感」「SNS映え」が重要
今回の調査「お花見の好きなスタイル」では、「シートを敷いて飲食する」スタイルが人気でしたが、「イベントでの食べ歩き」や「散歩しながらのお花見」も支持されていました。どこかにじっくり座って長時間楽しむだけではなく、その時々の気分やシチュエーションに合わせて自由に移動して楽しむ傾向が強くなっていると思われます。これは、「短時間でも効率よくお花見を楽しみたい」というタイパ重視の影響もありそうです。また「お花見で食べたくなるもの」「お花見で食べたいグルメ」(次ページ)では、「手軽さ」「特別感」「SNS映え」が重要なキーワードになっています。たとえば、「食べたいグルメ」で上位だった「唐揚げ」や「おにぎり」は手軽に食べられる以外に食べ応えがある点が支持され、お花見らしさを演出する「だんご(三色団子)」や「桜餅」は見た目が華やかで季節感を楽しめて、かつSNS映えもするので人気が高いのではないでしょうか。最近では「屋台グルメ」や「キッチンカー」で提供されるフードが、華やかで写真を撮りたくなる要素が充実しているものも多いので、写真を撮りつつ自由に歩きながらさまざまなグルメを楽しむお花見スタイルが増えそうです。

『ホットペッパーグルメ外食総研』研究員 田中 直樹
■持ちやすく、手軽に食べられるものが上位に定番の「お弁当」もランクイン
「お花見のときに食べたくなるもの」では、1位「甘いもの、スイーツ」37.5%でした。2位「手が汚れないもの」36.8%、3位「片手(ワンハンド)で食べられるもの」33.1%、6位「食べ歩きができる」27.9%と、持ちやすく、手軽に食べられるものが支持されました。「お花見」といえば定番の、「お弁当」も7位にランクインしました。

(n=1,035/複数回答)
※提示した選択肢:軽いつまみ、しっかりした食事、軽食、甘いもの・スイーツ、お弁当、和、洋、中華、アジアン、片手(ワンハンド)で食べられるもの、手が汚れないもの、かさばらない、食べ歩きができる、贅沢感がある、見た目が華やか、お酒に合うもの、花見時期にしか売られない限定メニュー、その他【自由回答】、あてはまるものはない
■食べたいグルメは「唐揚げ」「おにぎり」「だんご」がトップ3「満足感」と「シェアしやすさ」を重要視
「お花見のときに食べたいと思うグルメ」では、「唐揚げ」「おにぎり」と、食べ応えがあって「満足感」を得やすいものが1位と2位を占めました。また、1位の「唐揚げ」をはじめ、4位「サンドイッチ」「焼き鳥」、6位「タコ焼き」、7位「お寿司(巻き寿司)」のように、シェアしやすく、複数人で楽しめるものが支持されるようです。また3位「だんご(三色団子)」、9位「桜餅」などの「お花見らしいスイーツ」への根強い人気もみられました。

(n=1,035/複数回答)
※提示した選択肢:おにぎり、おいなりさん、サンドイッチ、焼き鳥、タコ焼き、お好み焼き、イカ焼き、揚げかまぼこ串、枝豆、お寿司(巻き寿司)、ピザ、カレー、唐揚げ、カルビ串、ホットドッグ、フランクフルト、アメリカンドッグ、チーズドッグ、トルネードポテト、ケバブ、タコス、だんご(三色団子)、桜餅、タイ焼き、チョコバナナ、シャンパンにイチゴが入ったもの、フルーツ串、タンフル、どら焼き、その他【自由回答】、あてはまるものはない
■『ホットペッパーグルメ外食総研』トレンド座談会とは
シーズンごとに“今”はやりの外食トレンドを発表する、リクルートの外食のプロフェッショナル集団による座談会。アンケート調査や、レストランの現場から“生の声”を聞き、「外食のリアル」を語ります。メンバーは、飲食トレンドの数値化・可視化を行う『ホットペッパーグルメ外食総研』の研究員をはじめ、女子トレンド、高級店トレンドなど、さまざまな分野のスペシャリストで構成されます。
【アンケート調査概要】
■調査期間:2025年1月24日(金)~2025年1月25日(土)
■調査方法:インターネットリサーチ
■調査対象:全国20代~60代男女(株式会社マクロミルの登録モニター)
■有効回答数:1,035件(男性517件、女性518件)
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