浜通り地域の魅力の発信とともに、関係人口の増加を目指す「地域ならではの異日常体験」を提供する「クエスト型ホテル」が福島県・双葉町にて始動!『Hotel Quest -浜のでいりぐち-』 を試験運用…

更新日: 2025年01月31日 /提供:Draw in FUTABA PR事務局

東日本大震災による原子力災害からまもなく14年。『Hotel Quest -浜のでいりぐち-』のコンセプト映像・インフルエンサーによる体験映像も公開

CHOCOLATE Inc.と双葉町を中心に構成し、様々な分野のクリエイターを招き、地域の可能性を描いていく活動体『Draw in FUTABA』は、ホテルプロデュースカンパニー・水星と協同で、地域ならではの異日常を体験できる新感覚のホテル「Hotel Quest -浜のでいりぐち-」の試験運用を実施したことを発表します。
また、福島県・双葉町で1月に実施したトライアルの様子を捉えた『Hotel Quest -浜のでいりぐち-』コンセプト映像と、インフルエンサーによる体験映像を1月31日(金)に公開しました。

映像URL:https://youtu.be/x9Ef9Q9zXGw
Draw in FUTABA サイトURL:http://drawinfutaba.com



今回の試験運用では、浜通り地域の中でも最も長い間全町避難が続いていた福島県双葉町にて開催しました。双葉町は避難指示一部解除後、住民の帰還が少しずつ進んではいるものの、関係人口の創出が課題として残っています。
『Hotel Quest -浜のでいりぐち-』は、そんな双葉町を拠点として、様々な分野のクリエイターを招き、地域の可能性を描いていく活動体である『Draw in FUTABA』が2024年11月に実施したアイデアワークショップ「Hamadori Drawing Camp」にて、有名クリエイターたちが考案したアイデアを形にしたものです。
『Draw in FUTABA』活動発足の背景と概要
2011年3月11日に発生した東日本大震災及び東京電力福島第一原子力発電所事故以降、被災地における避難指示区域の解除、当該区域における事業の再開など、復興に向けた動きが加速しています。


『Draw in FUTABA』 は、福島県双葉町を拠点とする活動体です。双葉町で11年もの間続いた全町避難は2022年夏にようやく解消し、0人になってしまった人口も、200人ほどまで戻ってきました。
まだ未活用の土地も多く存在する双葉町を、言い換えれば「これからどんな姿にもなれる町」と捉え、様々な分野のクリエイターと共に、この場所が持つ可能性を描き、この町で何か始めたいクリエイターや民間企業が集うきっかけをつくることを目的として、この『Draw in FUTABA』は始まりました。




『Hotel Quest -浜のでいりぐち-』 設立背景と概要





東日本大震災及び東京電力福島第一原子力発電所事故から14年が経とうとしてる今、福島県浜通り地域にはホープツーリズムとして世界中から多くの方が訪れています。しかし見学・鑑賞すること以外に訪問者たちの行動・体験はデザインされておらず、その多くは地域外で飲食・宿泊をするなど地域に人流を留められていないことが課題となっています。一方で、浜通り地域はこの地に希望を感じて多くの若手プレイヤーが参入している場所でもあり、前向きで精力的な活動が日々生まれています。

そこで”人手が不足しがちな地域の方々”と”普段とは違う体験を求める宿泊者”とがマッチングできる拠点として、「熱量の高いローカルの活動に参加する」という滞在体験を提供する新しいホテルを構想しました。それが『Hotel Quest -浜のでいりぐち-』です。

当ホテルでは、浜通り地域で生まれている様々な活動のお手伝いを「クエスト」という形でご用意。宿泊者は数ある「クエスト」の中から自分が体験したいものを選択し、この地域の日常に入り込むことができます。いきなりボランティアや移住を決めるには心理的ハードルを感じる一方で、消費的に地域の観光・視察をするだけではどこか満たされないと感じられる地域だからこそ、活動の一員として楽しみながら地域のことを多角的に知ることができる滞在体験は、新しい「異日常体験」になるはずです。

「何者かになりたい熱量を持った若者」や「通常の旅行体験とは異なる刺激を求める方」が地域と繋がり、継続的に訪れたいと思うきっかけの創出を目指します。

今回のトライアル運用では福島県双葉町にある個人邸を一時的にお借りする形で開催。ホテルプロデュースカンパニー・水星の全面協力の下、本来の民家の佇まいを引き出しながら、旅の非日常の高揚感を纏わせつつ居心地の良さを感じさせる家具を配置。地域の暮らしを醸す宿泊空間に仕上げました。





今回のトライアルを経て、試行錯誤を重ね段階的な定期実装の後、最終的には拠点となるホテルを新設し定常的な事業としての展開を目指しています。
クエスト一覧
2025年1月に実施したトライアルでは、当ホテルで体験可能なクエストとして、地域住民に協力いただき、3つの趣の異なる「クエスト」を用意。


Quest 001(発注者:株式会社ReFruits)
「キウイ畑で開催する古着市を思い出に残したい!」

私たち「株式会社ReFruits」は、大熊町のかつての名産品であるキウイを復活させるべく、キウイ農場を立ち上げました。キウイが成るまでの間、この畑を地域の皆さんが集まる場にする第一歩として、2025年1月に、土の上の古着市「キウイとイルイ」を開催することにしました!この畑での記念すべき初イベントの思い出を記録に残したく、「キウイとイルイ」当日の様子を写真やビデオで撮影してくださる方を大募集しています!





Quest 002(発注者:小野雅也)
「薬局をDIYして、ライブができるコミュニティスペースをつくりたい!」

僕は、ここ南相馬を『音楽コミュニティの溢れる地域』にすることを目指しています!そして、いずれは森の中に音楽劇場をつくることが夢です。その第一歩として、元々薬局だった建物をミニライブができるようなコミュニティスペースに改装予定です。そこで、そのスタジオのDIYのお手伝いをいただける方を募集します!音楽や、ものづくりが好きな方!一緒に南相馬のコミュニティ拠点をつくりませんか?





Quest 003(発注者:株式会社Oriai)
「文化財の古民家での餅つき大会を、一緒に楽しみたい!」

私たち株式会社Oriaiは、大熊町の「文化財再生活用事業」を2022年度より委託され、国登録有形文化財である「渡部家住宅」にて様々なイベントを実施しています。
初年度から続く「新春もちつき大会」は、来場いただいた方と一緒に落ち葉拾いや母屋の手入れをしたり、昔ながらの暮らしを”町の達人”たちから教わったりと、盛り沢山のイベントです。当日は、ぜひ出来立てモッチモチのお餅を一緒に頬張りましょう!



各クエストを体験いただきたいインフルエンサー3名を招待し、宿泊・クエストの一連を体験いただきました。参加したインフルエンサーには、「クエスト」を通して浜通り地域ならではの「異日常」な体験に触れることで、地域への関心を深めていただけたとともに、本格事業化に向けた期待感を高めていただきました。

クエスト体験の様子はサイトよりご確認いただけます。 
Draw in FUTABA サイトURL:http://drawinfutaba.com
『Hotel Quest -浜のでいりぐち-』 コンセプト映像公開
『Hotel Quest -浜のでいりぐち-』の一連の体験をまとめたコンセプト映像を1月31日(金)より公開いたします。

この映像は、「地域の日常に入り込む」という当ホテルの新しい宿泊体験のコンセプトを伝えるため、トライアル運用の様子をまとめた『Hotel Quest -浜のでいりぐち-』コンセプト映像です。地域の日常に入り込む「クエスト」体験を通じて、地域との新しい関わり方を生み出す「クエスト型ホテル」の魅力を直感的に理解いただけることを重視しました。
映像URL:https://youtu.be/x9Ef9Q9zXGw



代表者コメント


株式会社水星
龍崎翔子

旅人は、ただ地域にもてなされるだけの存在ではない。
旅人とは、野山を飛び回る蜜蜂のように、海を越える渡り鳥のように、地域から地域を渡り歩くことで、新しい風を呼び、花粉を運び、大地に種をこぼし、その先に新たな生命が芽吹く、それこそが旅人の果たす役割なのである。そして、そんな旅人の力を私たちは信じている。
双葉町に風をもたらす旅人たちのベースキャンプ、Hotel Questが始まります。





CHOCOLATE Inc.
栗林和明

この町に訪れるたび、驚くほど目の奥が光っている方々にたくさん出会います。
「何かおもしろいことをしよう」「新しいことを企てよう」そんな人たちが見ている景色を少しでも垣間見れないか。そこで生まれたのが、このホテルでした。こんなにユニークな町の「でいりぐち」には、もっと出入りしないともったいない。
まだまだ実験段階ですが、着実に形にしていけたらと思っています。





小高パイオニアヴィレッジ コミュニティマネージャー
只野福太郎

最近はホープツーリズムという文化がこの地域に起こりつつあります。過去の悲劇から立ち上がる人の営みに触れて、学びや気づきを得るというものです。一方、ただ来ただけでは「点」を巡ることにとどまり、モヤモヤだけが残ると思います。
クエストを通じ、地域で起こる創造的な活動の「線」に触れ、複雑さやダイナミズムを肌で感じてみてください。冒険者が浜のでいりぐちをくぐるたびに、さらに面白いことが増えると願っています。



『Hamadori Drawing Camp』概要
『Draw in FUTABA』では、どんな姿にでもなれる可能性を持った双葉町を拠点として、様々な視点を持ったクリエイターが集まり、現地リサーチやワークショップを経て、この地でできることのアイデアを“ビジョン”として描くクリエイターキャンプを2023年より開催しています。

第二回となる2024年11月に実施した『Hamadori Drawing Camp』では、ホテルプロデューサーの龍崎翔子(株式会社水星)や、クリエイティブディレクターの明円卓(株式会社kakeru/CHOCOLATE Inc.)、体験ディレクターの広屋佑規(NO MORE Inc.)ほか、アートディレクター・建築家・執筆者・広告プランナー・地域住民など総勢20人のクリエイターが双葉町に集いました。2日間に渡って、浜通り地域に点在する遊休不動産等を巡り、地域住民とのセッションを経て、この地域を舞台にした新しい体験アイデアを参加クリエイターそれぞれが考案。そこで生まれた計15のアイデアのうち、今回トライアル運用するアイデアとして『Hotel Quest -浜のでいりぐち-』を選定しました。



各クリエイターのアイデアは、Draw in FUTABA 公式Instagramにて公開しております。
Instagram URL:https://www.instagram.com/drawinfutaba/


本プロジェクトの発信を通じて、クリエイターが被災地域を視察し、帰還住民や新たな住民、定期的な来訪者と協創する形で、新たな可能性を検討・模索することにより、クリエイターや企業などの関係人口の創出を図り、被災地全体を盛り上げることにつなげることを目指します。
『Hamadori Drawing Camp』への参加クリエイター・賛同企業の募集
Draw in FUTABAでは、現地リサーチとワークショップを経て、浜通り地域でできることの可能性を描き実現を目指す『Hamadori Drawing Camp』を、今後も開催予定です。どんな姿にもなりうるこの地域で、何か新しいことを描き、実現したいクリエイター・企業の方は、ぜひサイト内コンタクトフォームよりご連絡ください。
Draw in FUTABA サイトURL:http://drawinfutaba.com
『Draw in FUTABA』とは
“この場所で、何を描くか”
福島県・双葉町。2022年8月の一部避難指示解除によって、
震災から11年間続いた全町避難が解消し、ゼロからのまちづくりがスタートした場所。
人口は、200人ほどまで戻ってきた。
昨年、そんな双葉町から始まったこのプロジェクトは
さらに活動の幅を浜通り地域全域に広げ、2年目を迎えた。
様々な分野のクリエイターと共に
双葉町を含む浜通り地域が持つ可能性を描き、実現を目指す。
今はただの「妄想」に過ぎないことも、まず一度、形にして発信する。
そこから、新しいアイデアが生まれるかもしれない。
賛同者が見つかり、形にできるかもしれない。
描くことから、すべてが始まる。






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