夢野久作『ドグラ・マグラ』刊行90周年記念企画。執筆の日々が記され全集にも未収録の『夢野久作の日記』を新装版として「芳林堂書店と、10冊 第2シーズン 第4弾」で復刊!1月31日(金)予約開始!!…

掲載日: 2025年01月31日 /提供:アニメイトホールディングス




日本探偵小説三大奇書に数えられ、令和の現在でも多くの熱狂的な読者を獲得し続けている稀有な小説『ドグラ・マグラ』。
探偵小説家・夢野久作によるこの作品は、構想・執筆に10年以上の時を費やし、1935年1月に松柏館書店より発売されたものです。今年はその発表から90年となるメモリアルイヤーになります。


夢野久作は作品創作の過程や日々の記録を日記として書き残していました。これらは息子の杉山龍丸によって編纂され、1976年葦書房より『夢野久作の日記』として刊行されました。巻頭口絵には日記の原本や書斎などの写真が収録され、杉山家の戸籍謄本も掲載されている資料価値も高い書籍です。
この日記は著作集や全集にも未掲載であり、今日まで品切れ状態が続いています。福岡県立図書館のデジタルライブラリ等では実物を画像として閲覧することも可能ですが、内容をより理解するためには親族によって監修された書籍が親切な資料となります。夢野久作の生活・生涯を知ることができる貴重な本書に、以前より復刊ドットコムへは多くの復刊リクエストが寄せられていました。


 『夢野久作の日記』への復刊リクエストページ
 https://www.fukkan.com/fk/VoteDetail?no=10996


今回、2023年12月に復刊ドットコムと(株)書泉による共同取組として復刊を行った『影の獄にて』のご縁から、2社で再び世に流通させたい書籍は何か相談を重ね、この『夢野久作の日記』を新装版として復刊する運びとなりました。著作権者様と密に連絡をとりあい、許可を頂戴し、ご納得いただいたクオリティでの新装版としての再版となります。


『ドグラ・マグラ』、そして夢野久作を深く理解しようとする皆様にとって、かけがえのない書籍の復刊となります。どうぞご期待ください。


<編集・装丁担当 大河原哲さん コメント>
夢野久作は専業作家として身を立てることを決意する以前から、欠かさず詳細な日記を付けることを習慣としていました。残念ながらそのうちの幾分かは戦災により焼失してしまいましたが、現存する10冊--明治43、44、45(=大正1)、大正13、15(=昭和1)、昭和2~5、10年--のすべてを、久作の長男である杉山龍丸の手によって活字に起こしたのが本書『夢野久作の日記』です。
「夢野久作」名義での文壇デビュー作となった短編「あやかしの鼓」が雑誌『新青年』の懸賞2等に当選したことを知らせる手紙を、妻のクラが喜んで久作の元へ持ってきたときのこと。5年以上も構想を温めてきた小説のタイトルをいよいよ『ドグラ・マグラ』と定めたときのこと(上掲の表紙に用いたのがその日の記述です)。それからまた5年を経て世に送りだされた『ドグラ・マグラ』の発刊記念会で江戸川乱歩と会って嬉しかったこと、などなど。また折々に詠んだ数多くの短歌なども見逃すことのできない内容です。
作家であり、新聞記者であり、禅僧であり、農園経営者であり、能楽喜多流の教授であり、そして一家を支える父親であった夢野久作のさまざまな側面が、自身の手によって一望できるドキュメントとして著されたのは本書をおいて他にありません。久作の身辺事情を誰よりもよく知っていた杉山龍丸の付した註解も併せて、愛読者と研究者にとって必読の一書であることは間違いないでしょう。


<この企画を起案した、芳林堂書店高田馬場店 店長 山本さん>
『ドグラ・マグラ』の制作期の日記であり、貴重な資料であることは間違いありませんが、内容は一人の人間「夢野久作」(本名杉山直樹・出家名杉山泰道)が生きた日々の記録となります。家族や趣味・食に関する記録や短歌など、作品を飛び越えて日常からのアプローチで、より鮮明に作家の輪郭を描きたい人のための夢野久作沼に落ちたかたが本棚に最後に加える一冊です。


【商品情報】
『夢野久作の日記[新装版]』
https://shosen.tokyo/?pid=184306934



販売価格:6,050円(税込)※本体価格5,500円+550円(消費税)
ISBN:978-4-8354-5941-7
判型:A5判/並製/ページ数(予定):総536P(本文二段組/うち口絵40P)
本書の特長:
1.長らく品切れで全集にも未掲載だった『夢野久作の日記』。底本の口絵・本文内容はそのままに、手に取りやすく読みやすいA5判・並製に装いを新たにした新装版として刊行。
2.底本に付録されていた月報内容も、出版広告や権利不明寄稿者などを除き巻末に再録!
3.『狂人の解放治療』という仮題で書き進めていた小説タイトルを正式に『ドグラ・マグラ』と決定したことがわかる日記(昭和5(1930)年1月11日)を用い、その魅力を最大限表現したオリジナル装丁。表4には夢野久作による自画像も掲載。


*本書は、『夢野久作の日記』(杉山龍丸・編 葦書房・刊 1976年9月20日)を底本とし、内容の一部に修正、増補のうえ、新たな装丁にて刊行するものです。


■予約開始日:2025年1月31日(金)
書泉オンライン:https://shosen.tokyo/apps/note/?e-landing-page=yumenokyusaku_
書泉グランデ/書泉ブックタワー/芳林堂書店高田馬場店
■予約〆切日:2025年3月3日(月)
■商品お届け予定日、店頭発売日:2025年3月下旬ごろを予定


株式会社復刊ドットコム
復刊ドットコムは、すでに絶版・品切れになった書籍の復刊リクエストをお客様から受けつけ、ご要望に応えて書籍を復刊し、お客様の手元に作品を届ける国内随一のサービスです。
2024年には創業から25年を迎え、累計リクエスト投稿数は97万件となり、皆さまからの復刊リクエストをもとに、6,000点以上の復刊を実現することができました。
https://www.fukkan.com/

株式会社書泉
「書泉」「芳林堂書店」の2つの屋号の書店を展開。「鉄道」「アイドル」「プロレス」をはじめ「数学」「占い」など様々なジャンルの本・雑貨を深く扱っています。著書にまつわるイベントも多数実施。


<参考>「書泉と、10冊」企画概要と、これまでの販売実績数
昨今、さまざまなネットサービスで過去に出版され、探しても見つからない数々の本が法外な値段で取引されています。「欲しい人が払える分の値段を払う」ということは一見、今の世の中の「当たり前」に見えますが、私たちは「そうではない」と考えます。
ファンの方が熱望するあの名作、私たちも是非お勧めしたいあの名著を「適切な価格」でお届けすることに私たちは挑戦していきます。


そして、それは私たち“本屋”だけでは実現できません。
著者の方々、出版社のみなさま、ファンのみなさま、などご縁のある方と協力しながら、少しずつでもこの挑戦をカタチにしていけると信じています。


この企画を「書泉と、10冊」「芳林堂書店と、10冊」という名前にしました。
「書泉と、ご縁ある方で世に送り出す10冊」という願いを込めての企画タイトルです。


この企画で改めておススメしたい本を2023年8月よりお届けしています。
2024年8月までの、第1シーズンでは25の作品を再度世の中に送りだし、総計で2万冊以上を販売することができました。
「書泉と、10冊」 第1シーズン(2023年8月~2024年8月)



「芳林堂書店と、10冊」 第1シーズン(2023年9月~2024年8月)



この後も、この取り組みを一過性ものにせず「書泉と言えば、10冊だよね」「芳林堂書店といえば、10冊だよね」と言っていただけるようなレギュラー企画に育てていきたいと想いを新たに、2024年11月より第2シーズンも始めております。


「書泉と、10冊」 第2シーズン



「芳林堂書店と、10冊」 第2シーズン



これからも引き続き、企画に賛同いただける出版社・著者のみなさまからのお声かけもお待ちしております。


<掲載記事リンク>
『堕天使拷問刑』の著者、小説家 飛鳥部勝則最新刊『フィフス』 を、(株)書泉が「芳林堂書店と、10冊 第2シーズン」の第1弾として同人誌で出版致します! 2024年11月5日(火)より予約受付開始!!
https://news.biglobe.ne.jp/economy/1105/prt_241105_8492432944.html


『ポケットモンスター』シリーズで知られるゲームフリークの歴史を描いた書籍「ゲームフリーク 遊びの世界標準を塗り替えるクリエイティブ集団」が復刊。本日より予約スタート
https://news.denfaminicogamer.jp/news/241217r

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