武蔵野大学アントレプレナーシップ学部(東京都西東京市)の1年生板本 大輝さんはライブ配信を遠隔でサポートする株式会社Emer(島根県浜田市、以下:Emer、代表:板本 大輝)を起業しました。今後Emerは、人材や機材が不足しがちな地方の中小企業のライブ配信サポート事業を行います。
【本件のポイント】
学生は武蔵野EMC(*)で学んだアントレプレナーシップ(起業家精神)と実践的な起業ノウハウを実践し、社会課題の解決を目指す *EMC= Entrepreneurship Musashino Campusの略
Emerは地方企業や団体、個人に対して専用の機材を発送し、電源を入れてもらうだけで遠隔操作によるサポートを行い、ライブ配信を手軽にできるサービスを提供
【本件の内容】
Emer代表の板本さんは、高校2年次の夏に地元の島根県にコロナ禍で帰省できない人たちのためにオンライン帰省動画を制作し、「誰かのために映像を作る」ことに興味を持ち始めました。その経験から高校でIT商業研究部を立ち上げ、活動の幅を広げるため地元プロフットサルチームのポルセイド浜田のリーグ公式戦をライブ配信しました。また同年冬、島根県のIT産業における次世代を担う若手事業家の育成を目的とした講座「アクセる島根」への参加をきっかけに個人事業主として起業し、ポルセイド浜田のCM、大学の履修登録動画等を制作しました。
今回、起業した「Emer」は「創発」を意味する「emergence」に由来しています。板本さん自身、本学への進学を通して「都会には人材も機材もあるが、対して地方は限りがあり、したくてもできない人がいる」と感じ、その格差を埋めるサービスを提供したいという思いから今回の設立に至りました。
従来のサービスとの大きな違いは、ライブ配信を行いたい人に対して機材を配送し、インターネットによりオペレーションを遠隔で行うことで、安価でかつ専門的な技術・知識を持ったスタッフを現地へ派遣せずにライブ配信が実現できることです。
今後Emerは、地方の中小企業や団体でもライブ配信できる環境を提供し、全国の誰もが手軽にライブ配信を通して情報発信できる社会の実現に向けて事業展開を進めていきます。
【コメント】
■Emer代表 アントレプレナーシップ学部1年生 板本 大輝さん
田舎のライブ配信の現状として「したくてもできない」という課題がコロナ禍で更に浮き彫りになっていました。そんな方々を助けるために、武蔵野EMCで実践的に学びながら、仮説検証を繰り返してよりよいサービスを展開していきたいと思います。計画しているプラン通り進むことはほぼないと思いますが、泥臭く、諦めず挑戦していきたいと思います。応援よろしくお願いいたします。
■アントレプレナーシップ学部長 伊藤 羊一
本件は、板本さんが高校生時代から部活動と個人事業主の2軸で中小企業のプロモーション活動を支援する中で、ライブ配信事業のニーズを体感して、武蔵野EMCに入学早々法人化してさらに進めていく素晴らしいチャレンジです。ウィズコロナの現代社会においては、ライブ配信のニーズは、法人、各種団体、個人など、様々なところでますます高まる一方だと思います。板本さんの果敢な挑戦を、EMC全体で応援していきます。
【会社概要】
【武蔵野大学アントレプレナーシップ学部について】
2021年4月「アントレプレナーシップ」と冠した日本初の学部として開設。学部長にはベストセラー『1分で話せ』の著者であり、Zアカデミア学長を務める伊藤 羊一が就任。実践中心でマインドとスキルを鍛えるカリキュラム、社会の最前線で活躍する起業家やNPO代表、ベンチャーキャピタリストなど現役実務家を中心とした教員、1年次全員入寮など他大学にない特徴を持ち、「自分の思考と行動で、世界をより良い場所にできると本気で信じる人を増やす」ことを目指す。
【関連リンク】
■武蔵野大学アントレプレナーシップ学部HP:https://emc.musashino-u.ac.jp/