【調査概要】
調査期間:2024年11月20日~2024年11月22日
調査機関:クラウドワークス
調査方法:インターネットでのアンケート調査
調査対象:喪中はがきを受け取ったことがある方
有効回答人数:200名
喪中はがきを受け取った際、どのように対応すべきか悩む人は少なくないようです。
フタバ株式会社が実施した調査では、相手を思いやる気持ちはあるものの、その伝え方に戸惑う様子が見えてきました。
マナーとしてどうあるべきか、相手に負担をかけないためにはどうすべきか。
さらにSNSの普及により、コミュニケーションの選択肢が広がったことで、新たな判断も求められています。
調査結果から見えてきた人々の意識や行動の実態についてお伝えします。
喪中はがき受け取り後の対応は? 約7割が選んだのは「何もしない」
(N=200,n=200、単一回答。2024年11月20日~2024年11月22日に実施したインターネット調査による)
200人に喪中はがきを受け取った際の対応を伺ったところ、最多は「何もしない」で136人、次いで「電話・メール・SNSなどで連絡する」が27人、「寒中見舞いを出す」は23人でした。
「何もしない」が約7割を占める一方で、電話やSNSでの連絡、寒中見舞いの送付など、なんらかの形で反応を示す方々も一定数存在します。
その選択の背景には、相手への配慮や、マナーに対する考え方の違いが影響しているようです。
以下に、それぞれの回答理由を一部紹介します。
「何もしない」を選んだ人の声
「どうしていいかわからないから。」(60代女性)
「お見舞いを出すのはめんどくさいと思ってしまうため。」(20代女性)
「何かをするという概念がないから。」(50代男性)
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回答を見ると、大きく3つの理由に集約できるようです。
まず「適切な対応方法がわからないという知識不足」、
次に「面倒だと感じる心理的な抵抗感」、
そして「喪中の方には何もしないのが常識だという認識」です。
多くの人が、対応に戸惑いながらも「何もしない」という選択をしている実態が浮かび上がりました。
「寒中見舞いを送る」を選んだ人の声
「挨拶やお礼、近況報告などを兼ねている場合もあるから。」(40代男性)
「はがきでお知らせをいただいているので、メール、SNSよりもはがきでのご挨拶をした方がいいと思ったから。」(40代女性)
「喪中のお返事は全て寒中見舞いでしています。何もお返事しないのは失礼かなと思うので、その様にしています。」(40代女性)
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寒中見舞いを送る人たちに共通するのは、マナーを重視する意識の高さです。
特に「はがきには、はがきで返信」という形式を大切にしているようです。
喪中はがきで知らせてくれた相手への感謝の気持ちを、きちんと形にして伝えようとする姿勢が印象的でした。
「電話・メール・SNSなどで連絡する」を選んだ人の声
「連絡先の知っている相手なら一応連絡はしておきます。相手の気持ちを考えると連絡したほうが良いと思っているからです。」(30代男性)
「概ね親族からの喪中はがきである事が多いので、電話で詳細を尋ねたり労いの言葉を送ります。」(40代男性)
「親しい人であれば一言LINEを送る。はがきよりもラインの方が送りやすいと感じるから。」(30代女性)
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電話やSNSを選択する人は、特に親族や親しい間柄との連絡手段として活用している傾向が見られます。
直接の声かけや気軽なメッセージによる労いなど、関係性に応じた使い分けが行われています。
はがきと比べて手軽でありながら、温かみのある言葉を伝えられる点を重視しているようです。
「喪中見舞いを出す」を選んだ人の声
「喪中はがきを受け取ったら喪中見舞いを出すのがマナーと教わったから。」(40代女性)
「喪中はがきをいただいたら、お線香等をお送りします。」(30代女性)
「受け取って認識したことが相手にも伝わるから。」(20代女性)
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喪中はがきを受け取った際、「喪中見舞い」で返信する人も見られます。
喪中見舞いとは、喪中はがきの受取人が故人を偲び、遺族を慰問するために送る見舞いのことです。
年内に届くよう、お礼状やはがきとお供え物を添えて送る近年の習慣で、弔意と気遣いを示す方法の一つとされています。
受け取ったことの確認の意味も込めて送る方も多く、きちんとした形での返信を心がけているようです。
「年始状を出す」を選んだ人の声
「なんとなくその時期が良いと思ったから。」(30代男性)
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年始状は、2011年の東日本大震災を機に広まった比較的新しい習慣です。
「謹賀新年」などのお祝いの言葉を使わず、新年の挨拶と励ましの気持ちを込めた手紙として、悲しい出来事に遭われた方への思いやりから生まれました。
喪中はがきをいただいた場合、一般的には寒中見舞いで返信しますが、年始に気持ちを届けたい場合には年始状を選択することもできます。
年始という特別な時期に大切な人とつながりたいという温かな思いの表れと言えるでしょう。
ここまで見てきたように、喪中はがきを受け取った際の対応はさまざまです。
では逆に、喪中はがきを出す側はどのような返信を望んでいるのでしょうか。
喪中はがきを出す側の本音 ―― 8割が「返信不要」と回答
(N=200,n=200、単一回答。2024年11月20日~2024年11月22日に実施したインターネット調査による)
自分が喪中はがきを出した場合、相手に求める対応を伺ったところ、最多は「何もしてほしくない」で155人、ついで「電話・メール・SNSなどで連絡をする」が17人、その他が12人でした。
「何もしてほしくない」との回答は全体の77.5%を占める結果となっています。
以下に、それぞれの回答理由を一部紹介します。
「何もしてほしくない」を選んだ理由
「そっとしておいてほしいし、寒中見舞いを出すなどの手間をとらせたくない。」(40代女性)
「お互い様なので何もいらないです。」(40代女性)
「あまりキャッチボール的になるもの困るから。」(50代男性)
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喪中はがきを出す側の多くは、相手への配慮から「何もしないでほしい」と考えています。
手間や負担をかけたくない思いが強く、むしろ返信によって気を遣わせてしまうことへの懸念の声も目立ちました。
喪中はがきはあくまでも状況報告であり、これをきっかけとした新たなやり取りは望まないという認識が広く共有されているようです。
「寒中見舞いをいただく」を選んだ理由
「寒中見舞いをいただくと丁寧だと思う。」(50代男性)
「自分と同じ対応をしてくれたら嬉しい。」(30代女性)
「出来れば寒中見舞いを頂けたら、その人が今年も元気に過ごされているんだな~と実感出来るので、その方が嬉しいです。」(40代女性)
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寒中見舞いを希望する方々からは、相手の近況を知りたい思いが感じられます。
丁寧な対応として好意的に受け止められる傾向にあり、伝統的なマナーを重視する姿勢も見られるでしょう。
「電話・メール・SNSなどで連絡をいただく」を選んだ理由
「気持ちを考えるとあまり固くならずメールをもらえるといいなと思います。」(40代女性)
「色んなお見舞いは手間で申し訳ないけど、無反応だと寂しいので、LINEくらいは欲しいなと思うから。」(40代女性)
「一番気軽で、気を遣わなくて済むと思うからです。」(20代女性)
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返信を望む人たちの特徴は、より自然な形でのコミュニケーションを求める点です。
形式的な返信はかえって負担に感じる一方で、気軽な言葉がけには温かみを感じる様子がうかがえます。
特に、はがきでは伝えきれない細やかな近況報告や心情の共有を大切にしている姿が印象的でした。
「その他」を選んだ理由
「どんな対応をしてもらっても気にならない。」(40代女性)
「相手がしてくれることは、なんでもいいです。私自身も、何もしないことのほうが多いので。」(40代女性)
「相手の好きなようにしてもらえればいい。相手にとって負担にならないようにしてほしい。」(30代女性)
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「その他」の回答からは、相手の対応に特にこだわりを持たない柔軟な考え方が見られます。
相手の負担にならない範囲での自由な対応を望む意見が目立ちました。
以上のように、喪中はがきを出す側の多くは、相手に特別な対応を求めていないことがわかります。
むしろ、相手の心遣いによって新たな負担が生じることを懸念する声も見られました。
喪中はがきは、あくまでも状況を知らせるためのものであり、返信は必須ではないという認識が広がっているようです。
しかし、こうした中にも、喪中はがきの受け取り後に誤って年賀状を出してしまったという経験を持つ人は少なくありません。
そこで次に、喪中はがきを送った相手に誤って年賀状を出してしまった経験者に、その後の対応と本音を聞いてみました。
誤って年賀状を出してしまったら? 経験者の対応と本音
(N=200,n=200、単一回答。2024年11月20日~2024年11月22日に実施したインターネット調査による)
喪中の人に誤って年賀状を出したことがあるかを伺ったところ、概ね半々の結果となりました。
(N=200,n=113、単一回答。2024年11月20日~2024年11月22日に実施したインターネット調査による)
続いて、喪中の人に誤って年賀状を出した場合のその後の対応を聞くと、「何もしていない」が69人、ついで「電話・メール・SNSなどで連絡をした」が27人、「その他」が11人でした。
以下に、それぞれの回答理由を一部紹介します。
「何もしていない」理由
「知らずに出しただけなので、わざわざ追っての連絡は不要と考えたため。」(30代女性)
「出した後に喪中はがきが来たから。」(40代女性)
「我が家の喪中の時に、誤って年賀状が届いたりすることもありました。間違う事もあるし、悪気があってのことでもないので、「お互い様に間違うこともあるよね」って感じで何もしなくてもいいのではないかなと思っています。」(50代女性)
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回答からは、意図せぬ誤りについては過度に気にする必要はないという穏やかな受け止め方が見られます。
悪意のない間違いは「お互い様」として理解を示す声も見られました。
「電話・メール・SNSなどで連絡をした」理由
「さすがに失礼に当たると思い一言謝るべきだと思うため。」(20代女性)
「ちょうど送った翌日にハガキが来てしまったので、謝罪の電話をした。申し訳ないので。」(30代女性)
「無礼をしたことへのお詫びとともに様子をうかがう連絡をする。」(30代女性)
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電話やメールなどで連絡を取る人からは、失礼を詫びたいという誠実な思いが表れています。
「さすがに」「申し訳ない」という言葉には、相手への心からの気遣いが込められています。
また、この機会に相手の様子をうかがおうとする配慮も見られました。
「その他」の理由
「その後、直接合う機会があれば謝罪を伝えます。」(30代女性)
「普段会わない相手なら何もしないが、顔を合わせる機会があったら、年賀状を出したことを謝る。」(50代女性)
「その後連絡して送ってしまったことを謝罪。」(30代女性)
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その他の回答からは、普段の付き合いの程度に応じて、対面での謝罪を選ぶなど、関係性に配慮した対応を取る様子が見られました。
しかし、こうした配慮が必ずしもスムーズなコミュニケーションにつながるとは限りません。
喪中はがきをきっかけに、送り手と受け手の間で認識の違いから生じるトラブルも起きているのです。
喪中はがきで起きたトラブル事例 ― 見えてきた認識の違い
実際に寄せられた事例を紹介しながら、その背景にある課題を探ってみましょう。
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「年始に「喪中はがき」をいただいた方から「喪中はがきを出したのに、なぜ年賀状を出したのか」と問われました。当時は、年賀状を出す方は自由と思っていました。それ以降はそのような方には年賀状を出していません。」(50代男性)
「喪中はがきをもらった人に年賀状を出してしまった時、電話でいちいち「喪中はがき出した意味がなかった」と嫌味を言われてしまった。しかし、喪中はがきが来るのが遅かったことは言えなかった。」(40代女性)
「喪中はがきを送った際に、TELにて何故、葬儀にお声がけしてくれなかったのかと文句を言われた。」(40代男性)
「葬式に何故呼ばなかったと問われた方がある。」(30代女性)
「知らずに年賀状を送ってしまい、そういうことを許せない友達の親から嫌われてしまったことがある。」(40代女性)
「喪中はがきが来ていた為その年の年賀状のリストから外しておいたせいで、翌年年賀状を出し忘れたことはあります。」(40代女性)
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本来、喪中はがきは送り手が年賀状送付を控える旨を知らせるものであり、必ずしも年賀状受取の辞退を意味するものではありません。しかし現在では「喪中の方には年賀状を控えるべき」という配慮が一般的となっており、この認識の違いが時として摩擦を生むこともあるようです。また「葬儀の連絡がなかった」ことへの不満の声も寄せられており、喪中はがきが思わぬ誤解を招くケースもありました。
喪中はがきをめぐる悩みと解決への一歩
今回の調査で、喪中はがきをめぐる課題が浮き彫りになりました。
対応方法の多様化やマナーに対する認識の違い、特に誤って年賀状を出した際の対応を巡る受け手と送り手の認識のズレなどです。
また、多くの人が寒中見舞いや喪中見舞いの送付、連絡などを「手間」「面倒」と感じ、心理的なハードルになっていることもわかりました。
喪中はがきへの対応は複雑化している一方で、故人を偲び、遺族を慰問する気持ちを形にすることは大切だと思います。
しかし、心理的・時間的なハードルの高さから、一歩を踏み出せない人も多いのが現状ではないでしょうか。
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【本社所在地】
〒466-0058 愛知県名古屋市昭和区白金二丁目4番10号
【代表者】
代表取締役 市川隆史
【事業内容】
年の始まりに贈る心ふれあう年賀状印刷サービスの提供
慶びお祝い時に贈るお祝い袋(ポチ袋)の企画販売
感謝の気持ちを添えて贈るキャラクターグッズ(ギフト)の開発
大切な思い出を形にするフォトブック(写真整理アプリ)の提供
【設立】
1972年2月
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「ROKKAKU」公式HP:https://rokkaku-futaba.jp/
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