いぬねこ共生ラボラトリー(千葉県市原市、代表:小坂邊 信)は、千葉県の房総半島を中心に農作物等の被害で深刻な問題となっている特定外来生物「キョン」の大量繁殖と、それに伴う生息域の北上を防ぐため「総 -sou- プロジェクト」を2024年11月22日(わんわんにゃんにゃん)に発足いたします。
同時に日本初となるキョン肉を主原料としたドライドッグフードやジャーキーおやつ、キョンの革を使用した首輪を発売し、当プロジェクトのECサイトや直営店(ドッグサロンSTELLAUNO)、ペット向けイベントで販売開始。
ドライドッグフードは1種類、ジャーキータイプはキョン、鹿、猪の各部位から厳選した5種類をラインナップ。キョンはもちろん、鹿、猪の全てが千葉県房総半島で獲れた原料を使用しています。
首輪に使用しているキョン革は「革のシルク」と評されるほどに滑らかな肌触りが特徴です。
価格は890円(税込)~
ジャーキー系おやつは犬猫兼用
ロゴの刻印は猪革に:ハーフチョークタイプ12900円(税込)
【URL】https://www.sou-chiba.com
※ ドライタイプ一般食ドッグフードにおいて(2024年10月 自社調べ)
キョンの推定個体数が15年で20倍以上に
近年、メディアでも取り上げられる機会が増えた特定外来生物「キョン」。
中国や台湾などが原産のシカ科ホエジカ属の鹿の仲間になります。
最近では茨城県が県内でキョンの画像か動画を撮影した目撃情報1件あたり2000円の褒賞金を出す制度を始めたことが様々なメディアでクローズアップされました。
現在、国内で自然繁殖しているのは千葉県と東京都の伊豆大島町と言われています。
千葉県では1980年代に房総半島にあったテーマパークから逃げ出した個体が繁殖し徐々に増えていったと考えられています。
その後、千葉県内では2007年に約3400頭だった推定個体数が、2022年には20倍以上の約71500頭と発表されています。
この中の一部が勢力を拡大させ北上し始めているのです。
2024年度はさらに増加している可能性もある。
農作物の被害総額は年間数百万円と言われており、今後も繁殖が増えれば更なる被害増加が懸念されます。
前途多難なキョン肉の仕入れルート
可愛い見た目とは裏腹に厄介なキョン
「総 -sou- プロジェクト」主催である、いぬねこ共生ラボラトリーは2018年に設立。
代表の小坂邊信はペットフード研究家として、ペットフード専門のポータルサイトの運営、クライアント企業のペットフードの開発サポートやマーケティング、食育向上のためのセミナー等を主に行っていたが、自身が生まれ育った千葉でキョンの大量繁殖が問題になっていることを危惧し、キョンの肉をペットフードやペット用おやつに利用できないか様々な猟師の方や解体施設にアプローチを始めました。
しかし、残念ながら鹿や猪を本業とする方からは良い回答を得ることはできず、キョンの話題を目にする度にモヤモヤする日々でした。
特にペットイベントに出店した際に飼い主様から「うちの子、食物アレルギーが多くて食べられるお肉が少ない」や「チキンや馬が合わないみたいでお腹を下してしまう」などの声もあり、「キョン肉があれば、そんな悩みの解決方法の一つになるのではないか」とさらに思いを募らせました。
猟師(ドッグブリーダー)×ペットフード研究家(ドッグサロンSTELLAUNO)×ペット用革職人
猟師兼ドッグブリーダー:千倉聡太(左)/ペットフード研究家 兼トリマー:小坂邊信(中)/ペット用革職人:田村登茂美(右)
そんな中、2024年初頭に知人の紹介で県内にて猟師業を営む千倉君を紹介されました。彼は犬のブリーディングを始めるにあたり、それだけでは生活が難しいため猟師を兼業しているとの事でした。彼自身、ペット関連の専門学校でドッグトレーナーを専攻していたため犬に関して大変詳しく、キョン肉の犬猫に対する有用性に注目をしていたとの事で意気投合し、共にプロジェクト化を進めてくれる事になりました。
同時に、キョンの革をペット用の首輪にできないかと考え、以前からの知人で同じく県内で革製品を作製・販売している田村さん(611)に相談し、キョン革の首輪作製にも目処が立ちました。
キョン革に関しては専門家の技術指導のもと進めていき、「革のシルク」と称されるほど滑らかな特性を引き立てつつ安全性に配慮された「タンニンなめし」のキョン革を使用しました。
ドッグフードに関しては、自らが「ペットフード研究家」であることからとことん拘り、キョン肉の含有量を50%以上にし、近年増えている犬の食物アレルギーにも対応できるようにグレインフリーにしました。
製造方法にも拘り、熱に弱い栄養素や酵素が壊れないように70℃以下の温風で乾燥させる製法を取り入れました。
試作をスタートさせた頃は、某TV番組で人気お笑い芸人の方が無人島生活を送る中で作っていた小麦粉をお米に見立てた「チネリ米」の要領で原料を小さくチネっては乾燥させるという日々でした。
「命」を有効的に「使」う事が我々の「使命」
試作を重ね、半年以上の月日を費やし、ようやくこの度のリリースに辿り着くことができました。
私たちが「キョンは収益に繋がる」という事を猟師の方たちや解体施設の方たちにアピールする事で、キョンを捕獲する方が増え、そしてそれが繁殖を抑え、問題解決に直結すると信じています。
一部では「キョンや猪は害獣だ。実際に被害を出しているのだからどんどん駆逐するべき」という意見がありました。
しかし、私たち3人は「キョンや鹿、猪は駆除の対象ではあるが1つの命であることにかわりはない。駆除されたくて生まれてきたのではない」と考えています。
この想いから【「命」を有効的に「使」う事が私たちの「使命」】これをテーマに当プロジェクトを進めていき、「生命のため=千葉のため」の方程式に共感してもらえるよう活動していきたいと思います。
ロゴも千葉にあやかったものを
そして、私たちはパイオニアとして初ではありますが、オンリーワンで居たくありません。
今後、キョンを捕獲したい、捕獲したキョンを有効活用したい等のご相談をいただければ技術や情報はご提供していきたいと考えておりますので、お気軽にお問い合わせください。
キョンの問題は千葉県だけではなく冒頭にも書いた通り、千葉と同じく自生する伊豆大島も同様にキョンの被害に悩まされています。伊豆大島は私の母親の故郷でもあり多くの親族が暮らしており、名産の明日葉が食い荒らされていると聞いています。
ぜひ、伊豆大島の関係各所の方はご相談をいただければと思います。
今後も、ペット向け商品の拡充は進めていく予定で、現在はキョン革のセームクロスとしての優秀さに着目し、トリマーが使うシザー(ハサミ)やバリカンのメンテナンスに活用できないかリサーチ中になります。
ぜひ、私たちのプロジェクトにご期待ください。
問い合わせ先:総プロジェクト運営委員会 MAIL:souproject1@gmail.com
総 -sou- プロジェクト:@sou.project2024
いぬねこ共生ラボラトリー:@inunekolabo_1122
611:@611_leather
いぬねこ共生ラボラトリーについて
【会社概要】
社名:いぬねこ共生ラボラトリー
本社所在地:千葉県市原市
代表:小坂邊 信
事業内容: ペットフード専門ポータルサイトの運営、ペットフードの開発サポートやマーケティング・コンサルティング、ドッグサロンSTELLAUNOの運営
設立: 2018年
URL:https://www.sou-chiba.com