四国の右下木の会社 徳島県美波町および自主防災会、角田商店と防災協定締結

掲載日: 2024年10月18日 /提供:四国の右下木の会社

樵木林業の薪で地域防災力を強化

広葉樹を対象とした循環型林業と「樵木備長炭」や「樵木薪」の製造販売を手がける株式会社四国の右下木の会社(本社:徳島県美波町、代表取締役:吉田基晴、以下「四国の右下木の会社」)は、この度、美波町および美波町自主防災会連合会、有限会社角田商店(本社:徳島県美波町、代表取締役:角田茂樹、以下「角田商店」)と防災協定を締結し、災害時における燃料の備えとして薪を提供いたしました。

調印式の様子

「樵木林業」と防災
日本の国土の約7割を占める森林のうち、約半分は広葉樹を中心とした天然林であり、かつては薪炭や肥料を得る里山として重宝されていました。しかし、燃料革命に伴う薪炭需要の減少により、経済価値の低下や林業従事者の減少が進み、森林は放置され過繁茂が進行しています。この結果、ナラ枯れの拡大や風倒木による災害が発生し、森林循環の悪化が顕著になっています。
徳島県南部では、かつてウバメガシやカシなどの常緑広葉樹を対象とした循環型林業技法「樵木林業※」が盛んに行われていました。「樵木林業」は、薪炭製造に適した木のみを選択的に伐採し、低木状態を維持する「択伐矮林更新法(たくばつわいりんこうしんほう)」を用いています。この技法は、台風常襲地での風倒木による森林破壊や裸地化を防ぐ効果があります。また、広葉樹は伐採後も枯れることなく新たに芽を出し、生育を始めるため、森林の健全性が保たれ、土壌流出の抑制など、防災上の重要な役割も果たしています。
※)樵木林業:徳島県美波町(旧日和佐町)及び牟岐町を中心に徳島県南部で発達した、ウバメガシやカシなどの常緑広葉樹(照葉樹)を対象とした林業技法。照葉樹の萌芽力を活かした、択伐矮林更新法(たくばつわいりんこうしんほう)や魚骨状の林道によって伐採・搬出が行われ、河川を利用した管流しで搬出されていたのが特徴である。「海部(かいふ)の樵木林業」として、2018年5月29日に一般社団法人日本森林技術学会の林業遺産に登録。
参考情報:ウィキペディア「樵木林業」について

防災協定の目的
2024年8月9日に宮崎県で発生した地震を受け、南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)が発表され、災害対策の重要性が改めて認識されました。徳島県では、南海トラフ地震による甚大な被害が予測されており、美波町では最大で20mを超える津波が襲う可能性があります。このような状況に備えるため、四国の右下木の会社は、美波町および美波町自主防災会連合会、角田商店と防災協定を締結し、災害時に使用できる薪を提供しました。
この薪は、災害時の調理や暖房、さらには照明の確保など災害時の燃料として役に立ちます。四国の右下木の会社は、自治体や関連組織との連携を強化し、地域社会に貢献してまいります。





会社概要
商号:株式会社四国の右下木の会社
所在地:徳島県海部郡美波町奥河内字弁才天54-5
代表者:吉田 基晴
設立:2021年4月
事業:樵木林業による天然林を対象とした循環型林業、備長炭などの薪炭エネルギーの製造販売、森林資源活用を核とした地域振興モデルの自治体向けサービスの提供
URL:https://www.treecompany.jp/
Mail:info@treecompany.jp
ECサイト「KORIKI STORE」:https://www.korikistore.com/

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