農業が盛んな愛知県豊橋市でこの秋、農業系スタートアップ(アグリテック企業)が、地元の卸売市場とホテルの協力で、地産地消を推進するための実証実験を行います。地産地消だけでなく、環境負荷低減にもつながる取り組みとして期待されています。
実証実験を行うアグリテック企業は、クオンクロップ株式会社です。
今回の実証実験は、コンテストを通じ、豊橋市と連携することになったクオンクロップの取り組みに共感した市内の企業が連携して進めます。
具体的には、豊橋駅直結のホテルアソシア豊橋内のレストラン「ロジェール」で開催される秋のブッフェで、豊橋市内にある地方卸売市場・大一青果株式会社が直送する豊橋、東三河の旬の農産物を使い、こだわりのメニューを提供します。
利用者の環境意識の向上につながることが分かれば、地産地消を促進できる
このメニューで使用する農産物について、クオンクロップが開発した「Myエコものさし」で温室効果ガス削減貢献量を料理の隣に表示し、これを目にする利用者の環境意識の変化を検証します。温室効果ガス削減貢献量を可視化、表示することが、店選びの基準になるなど、見た人の行動変容につながるのかをアンケートなどから探ります。利用者の行動変容につながることが分かれば、地産地消を促進できる上、温室効果ガスにもつながります。
サステナブルな食と農を次世代につなぐ クオンクロップ ホームページ
https://cuoncrop.com/
クオンクロップの向坂(むこうさか)奈都子本部長は、「アンケートから消費者の行動変容が生まれることが分かれば、地元農作物の付加価値が高められます」と話しています。
秋のブッフェでは、豊橋、東三河から調達された食材について、例えば「柿 -23%」と表示されます。従来の他地域から調達するのと比べ輸送距離が短縮されるので、温室効果ガスの削減につながり、その貢献量を数値で表しています。
秋のブッフェは「地方卸売市場の直送野菜を味わう みかわマルシェ with SDGsアクション」と題し、9月17日(火)から11月30日(土)まで開催され、この期間に、アンケートに回答すると、その日のおすすめ野菜がプレゼントされます(野菜のお渡しは、豊橋ステーションビル カルミア内「青果市場 大一直営店」にて。無くなり次第終了)。 たくさんのメニューが用意されます。ぜひ味わってみてください。
「地方卸売市場の直送野菜を味わう みかわマルシェ with SDGsアクション」
初日にブッフェを利用した地元、愛知・東三河の女性(47)は日ごろから、地元の食材を購入するよう意識しており、料理で食品廃棄物を減らす工夫もしているそうです。今回の東三河産の野菜を使ったメニューの提供に「地元産のものを知る良い機会になります。また、アンケートを通じ、地産地消が環境にも良いことを知るきっかけにもなるのでは」と話していました。
場所 ホテルアソシア豊橋 1階レストラン「ロジェール」
期間 2024年9月17日(火)~2024年11月30日(土)
ランチブッフェ・ディナーブッフェ
予約 ホテルアソシア豊橋公式ホームページ、または電話、店頭予約、問い合わせ
電話 0532-57-1036
ホテルアソシアみかわマルシェ with SDGsアクション ホームページ
https://www.associa.com/tyh/event/163889560265e0048c6dea7/
※豊橋・東三河産以外の食材、「大一青果」以外から仕入れた農産物も使用しています。