フランス唯一のクルーズ会社ポナン(英:PONANT/本社:フランス・ マルセイユ)は、そのパイオニア精神に基づき、より持続可能なツーリズムを目指し、あらゆる技術の選択肢を模索し続けています。昨年、世界初で唯一となる電気と液化天然ガス(LNG)によるハイブリッド推進システムを搭載した砕氷船「ル・コマンダン・シャルコー」の就航発表後、ポナンの研究開発チームは、ポナン14隻目となる航海中に環境に全く負荷をかけないエコデザイン客船の開発に取り組んでいます。
ポナンは、責任あるツーリズムを目指し、常に環境負荷の低減、海洋生態系の保護、科学的研究の支援に努めています。新船の技術的・商業的な基準は、全関連部門との協議の上で設定されました。技術的な基礎を統合することで、風力推進を含む様々な非化石燃料エネルギー源を組み合わせられる客船の実現を目標としており、2022年末までには業務範囲の確定および予備設計図の準備をし、その後、技術仕様書を作成して入札に臨みます。就航は2025年を目指しています。
■PONANT 新造船・研究開発部長 マチュー・プティトゥ コメント
この数カ月間、私達ポナンは環境フットプリントを削減するために、新たなライフサイクルコンセプトの船の開発に取り組んできました。大気や水域への排出、マイクロプラスチック、騒音レベル、社会的・人間的影響など、あらゆる潜在的な影響を調査しているところです。新船は「ル・コマンダン・シャルコー」と同様、科学者のために活用される予定です。全く新しい世代の船を設計する必要があり、私たちはそれを実現するつもりです。
<環境保護とエネルギーに関する研究開発を強化するポナン>
ポナン14隻目となる本プロジェクトは、ポナンが掲げる6つの環境コミットメントのうちのひとつ「2030年までに温室効果ガス排出量を30%削減する」に沿ったものです。ル・コマンダン・シャルコーの就航後も、ポナンは客船の二酸化炭素排出量を最小限に抑える努力を続けています。研究開発チームの使命は、客船全体の環境保護とエネルギーの転換を促進するための選択肢を見出し、分析することです。
エネルギー効率と最適化、船舶の構造変更、生態系の保護など、探求し前進させるべき道は数多くあります。グリーン水素のような新世代のバイオ燃料や、風力や水力による推進力の可能性も評価されています。ポナンは、他産業とも協力し、こういった技術を開発し試行するために、ヨーロッパの様々な研究プロジェクトに貢献しています。30年以上にわたり、より責任あるツーリズムと有意義なクルーズに取り組んできた企業として、ポナンは研究開発を成長戦略の中核に据え、環境保護への挑戦とゲストの要望の両方に応え、新しい感動体験を提供してまいります。
<会社概要>
会社名 :Ponant
本社所在地:408 Avenue du Prado, 13008 Marseille, FRANCE
創立:1988年
公式HP:https://www.ponant.com/
<PONANT(ポナン)とは>
船乗りが始めたフランス唯一のクルーズ会社。3本マストで60名乗りの「ル・ポナン号」から始まり、2010年には世界で初めて極地をクルーズすることを前提に建造された「ル・ボレアル号」を含む4隻の姉妹船を建造し、業界最大の南極送客数を誇ります。また、PONANTが保有するすべてのクルーズ船が、ディーゼルと電気、もしくはLNGと電気のハイブリッドエンジンを使用しており自然に優しく、環境への配慮を行っています。ラグジュアリーエクスペディション(探検・冒険)クルーズのグローバルリーダーとして、PONANTは北極から南極まで、魅力溢れるあらゆる地をご案内するとともに、我が家のようにくつろげるプライベートヨット感覚でカリブ海や地中海クルーズもお楽しみいただけます。