敷島製パンの製品パッケージ印字チェック業務をAI-OCRにより自動化

掲載日: 2021年07月08日 /提供:フューチャー

自動照合でヒューマンエラーを防止し、高負荷業務を効率化

フューチャー株式会社(東京都品川区、代表取締役会長兼社長 グループCEO:金丸恭文、以下フューチャー)は、敷島製パン株式会社(本社:愛知県名古屋市、代表取締役社長:盛田淳夫、以下敷島製パン)の製品パッケージの印字チェック業務を効率化するため、AI-OCR(Optical Character Recognition:光学的文字認識)を活用した「版下照合システム」を開発し、2021年6月より共同で運用を開始しました。


フューチャーは、敷島製パンのIT戦略パートナーとして、2015年にオープンテクノロジーをベースとした基幹システム「Smart Pasco System(SPS)」※を構築した実績があります。今回の印字チェック業務については2020年4月より共同でAIの適用検証に取り組んでおり、製品パッケージの版下の文字と製品表示確認書の記載内容を自動照合させ、表示の不一致が発生した際、アラートが発出される仕組みを開発しました。文字認識精度は98%に達しており、約200パターンのダミー版下で有効性を確認したところ、印字の粗さに起因する読み取りエラーを除いて、主要な表示箇所のほぼすべてを正しく判定することができました。この結果を受け、2021年6月より「版下照合システム」として運用を開始しています。文字認識・照合のAIエンジンはフューチャーが開発し、基幹システムSPSへの実装は、グループ企業のフューチャーインスペース株式会社が行いました。

敷島製パンでは、年間約3,000の新製品を発売しているほか、既製品のパッケージのリニューアルも行っています。その都度、原材料やアレルゲンなどの表示情報が正しく反映されているかを目視でダブルチェックしていますが、表示に誤りがあった場合は、製品をすべて回収しなければならないため、細心の注意を要する非常に重要かつ負荷が高い業務で、効率化は長年の課題でした。今回のシステム導入により、ヒューマンエラーによる表示ミスのチェック漏れ防止と、印字チェック業務の作業軽減が達成されます。

フューチャーは、今後もテクノロジーをベースに業務とシステムをトータルにデザインし、グループ企業と連携しながらお客様の事業戦略を具現化・実装することで、未来に新たな価値を創造します。また、お客様とともに多様化する社会課題に向き合い、パートナーシップによる目標達成を目指し、SDGs の実現に寄与してまいります。

※「Smart Pasco System(SPS)」は40年以上使い続けていたホストシステムを、オープンテクノロジーをベースに全面刷新した新基幹システムです。フューチャーが開発した後、グループ企業のフューチャーインスペース株式会社が運用しています。


■フューチャー株式会社 概要
代表者:代表取締役会長兼社長 グループCEO 金丸恭文
設立:1989年11月28日
URL:https://www.future.co.jp

■本件に関するお客様からのお問合せ先
フューチャー株式会社  Strategic AI Group 担当:加藤
TEL:03-5740-5721


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