【星野温泉 トンボの湯】飲泉、飲水に使用した紙コップをハンドタオルへ再資源化する活動が始まります|開始日:2024年7月1日

更新日: 2024年06月14日 /提供:星野リゾート

~4社で連携する、初のマテリアルリサイクルがスタートします~




国内外に70施設を運営し、旅を楽しくする星野リゾート(長野県軽井沢町、代表:星野佳路)が運営する源泉かけ流しの日帰り温泉施設「星野温泉 トンボの湯」(以下、トンボの湯)では、2024年7月1日より、王子ホールディングス株式会社(東京都中央区、代表取締役社長:磯野裕之、以下、王子ホールディングス)とグループ会社の王子ネピア株式会社(東京都中央区、代表取締役社長:森平高行、以下、王子ネピア)の紙コップリサイクルシステムを通じて、飲泉、飲水に使用した、使用済み紙コップをハンドタオルへ再資源化する活動を始めます。

背景
年間約27万人が利用するトンボの湯では、国設「軽井沢野鳥の森」から湧き出る天然水とメタケイ酸を多く含む飲泉に、年間約1.2tの紙コップが使用されています。一般的に紙コップは耐水性を持たせるためにプラスチックラミネート加工がされており、これがリサイクルの妨げになるため、マテリアルリサイクル(*1)ができない禁忌品として扱われています。そのため、これまでトンボの湯では、使用済み紙コップをサーマルリサイクル(*2)に出していました。
王子ホールディングスは、2023年3月に使用済み紙コップを破砕、洗浄し、さらに紙とラミネートフィルムを分離して、繊維分(パルプ)を効率的に回収するシステムを確立し、これにより使用済み紙コップのマテリアルリサイクルが可能となりました。(*3)トンボの湯で使用した紙コップは汚れが少ない特長から、洗浄しなくても再資源化の可能性が高いため、2023年10月7日~11月2日の26日間で排出された104kgの使用済み紙コップでリサイクルテストを行ったところ、ハンドタオルの製品原料として問題ないことが確認され、本取組の正式導入に至りました。
*1 廃棄物を製品の原料として再利用すること
*2 廃棄物を燃やすときに発生する「熱エネルギー」を回収し利用すること
*3 「使用済み紙コップのマテリアルリサイクル開始」のお知らせ」

取り組み内容と特長
トンボの湯で回収された紙コップは、株式会社ツチハシ(長野県茅野市、代表取締役:土橋英一、以下、ツチハシ)の定期便(毎週木曜日)で運搬され、王子ネピア協力工場へ搬入されます。ここで、資源を効率的に回収しハンドタオルへ再資源化され、トンボの湯へ納品されます。星野リゾート、王子ホールディングス、王子ネピア、ツチハシにとって初の取り組みです。



軽井沢星野エリアの環境経営について
軽井沢星野エリアでは1992年より環境経営を推進してきました。経営活動は、施設面から環境へ配慮する「ゼロエミッション」と「自然エネルギーの活用」、自然資源を守りながら持続的に観光資源として活用する「エコツーリズム」の3つの要素から成り立っています。(*4)

ゼロエミッション
運営によって生じる廃棄物の単純焼却・埋立てごみゼロ=リサイクル率100%を目指す取り組み。軽井沢星野エリアでは「ゼロ委員会」を立ち上げ、多品種の廃棄物が排出される宿泊施設では難しいとされてきたゼロエミッションを2011年11月から達成し続けています。

自然エネルギーの活用 EIMY
Energy In My Yard の頭文字をとったもので、自分たちの使うエネルギーは、できる限り自らの場所の自然エネルギーでまかなおうという考え方。軽井沢星野エリア内にある「星のや軽井沢」では、自家水力発電と地中熱・温泉排熱利用設備を導入し、消費エネルギーの内、約7割(68% 2017 年時点)を自然エネルギーにより生産できています。

エコツーリズム
地域の生態系を保全しながら、お客様にその魅力を伝え、理解を深めていただこうという観光のあり方。軽井沢星野エリアで活動しているエコツーリズム専門家集団「ピッキオ」では、専門知識を持つインタープリター(自然解説員)が、解説を交えながら動植物との出会いをサポートし、そのおもしろさにふれるネイチャーツアーを提供しています。また、人とクマの共存を目指したツキノワグマの保護管理事業を行っています。
*4【星野リゾート 軽井沢星野エリア】軽井沢星野エリアの環境経営~持続可能なリゾート運営にむけた取り組み~

SDGsへの貢献について
トンボの湯を運営する星野リゾートでは、経済価値と社会価値を両立するCSV経営(*5)を重視しています。SDGs(*6)をCSV経営を促進するためのフレームワークとして捉え、各施設でさまざまな取り組みを推進しています。トンボの湯における使用済み紙コップ再資源化の推進は、目標12「つくる責任 つかう責任」に寄与することを目指しています。
*5 共通価値の創造。企業が本業を通じて社会課題の解決を目指すアプローチ
*6 持続可能な開発目標

王子ホールディングス株式会社について
王子製紙などの企業を傘下に持つ王子グループの持株会社は、1873年の創業以来、150年にわたり事業領域を拡大成長を続けています。「革新的価値の創造」「未来と世界への貢献」「環境・社会との共生」を経営理念に揚げ、「バリュー・チェーンを通じた資源循環を推進する」というサステナブル・ビジネスモデルをグローバルに展開することにより、事業そのものが持続可能な社会に貢献できるように取り組んでいます。

株式会社ツチハシについて
長野県茅野市にて1960年に創業した、総合日用品雑貨及び化粧品の卸小売業。「豊かな暮らしのお役に立ちたい」をモットーに長野県内外のホテル、レストランを中心に事業を展開しています。

星野温泉 トンボの湯
1915年(大正4年)に開湯し、与謝野晶子や北原白秋など文人墨客から愛さ
れた源泉かけ流しの日帰り湯。古くから美肌の湯と呼ばれています。



所在地:〒389-0194 長野県軽井沢町星野
電話:0267-44-3580
営業時間:10:00~22:00(21:15 最終受付)
料金:大人1,350円、子供800円(3才~小学生)(入湯税・消費税込)
アクセス:JR北陸新幹線軽井沢駅から車で約15分
URL:http://www.hoshino-area.jp


星野リゾートについて
星野リゾートは、「旅を楽しくする」をテーマに、旅の目的や過ごし方に合わせた滞在を
提案しています。
独創的なテーマが紡ぐ圧倒的非日常「星のや」、ご当地の魅力を発信する温泉旅館
「界」、想像を超えて記憶に残るリゾートホテル「リゾナーレ」、テンションあがる「街
ナカ」ホテル「OMO(おも)」、みんなでルーズに過ごすホテル「BEB(ベブ)」の5ブ
ランドを中心に、国内外70施設(国内65、海外5)を運営。2024年には創業110周年を迎
えます。
URL:https://hoshinoresorts.com/jp/


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