スペースシードホールディングス株式会社(本社:東京都港区、代表:鈴木健吾、以下「スペースシードホールディングス」)は、Sustainable Food Asia株式会社と津南醸造株式会社との共催で、2024年5月28日(火)に虎ノ門で、日本酒と健康の関係性を考えるイベント「Sustainable Sake NIGHT 2024」を開催したことを報告します。
「Sustainable Sake NIGHT 2024」開催報告
冒頭はSustainable FOOD MUSEUMの説明があり、その後に津南醸造が目指すリジェネラティブな酒造りに関する説明がありました。途中では、登壇者の畑瀬研斗さんからMEMORY LAB社により調査された、日本酒の成分と健康に寄与する可能性に関する紹介に関する説明がありました。日本酒には、抗老化につながる可能性のある物質として、エルゴチオネイン、アグマチン、α-EG(アルファイージー)、などが含まれていることについて言及がなされ、これらの可能性が地球外の宇宙などの過酷環境で加速する老化を妨げる可能性などについて共有されました。
一番盛り上がったセッションは、「宇宙で2040年に日本酒が飲まれるようにするには?」で、登壇者の宇宙キャスター榎本麗美さんから、2040年には月面に人が生活するようになりその人数は1000人に達するとの見方もあることや、宇宙発酵についての説明がありました。会場にいる人たちは、それぞれ2040年における日本酒の宇宙や地上での使われ方について想像を巡らせて、その後の試飲会でディスカッションを行いました。
試飲会の様子
試飲会では、津南醸造が生産する「郷(GO) GRANDCLASS 魚沼コシヒカリEdition」や「グリーン日本酒(ユーグレナ培養酵母エキス使用)」を含む各種銘柄を、皆さんに愉しんでもらいました。
宇宙牡蠣養殖のシミュレーション展示
会場で大きな注目を集めたのは牡蠣でした。宇宙養殖の観点から、宇宙で牡蠣を育てて米関連の粒子を牡蠣に吸わせる実証例として、米麹を牡蠣に取り込ませる様子が展示されていました※1。また、牡蠣に合うお酒として、津南醸造の『郷(GO) dolce』などがふるまわれました。
※1 「牡蠣などの貝類を生かしたまま任意の風味付けを施し、提供するための製造方法および該貝類の提供 (特願2020-045875)」の内容を参考に実施
また、参加者の中にいたIDDK社のCEOの上野宗一郎さんが、MID(Micro Imaging Device)を用いて牡蠣の細胞をみるということも披露されていて、ほかの参加者の興味を集めていました。
イベント概要
Sustainable Food Asia株式会社について
「新しい食のスタンダードを創造する」をVisionとし、ビジネスで社会課題解決を目指し新規事業開発・アライアンス支援を行うCarpeDiem株式会社と株式会社リバネスのジョイントベンチャーとして設立。日本や東南アジアの企業と協力し、サステナブルな食材の研究開発・製造・輸入並びにアライアンス支援等を行っています。
URL: https://www.sustainablefoodasia.com/
津南醸造株式会社について
津南醸造株式会社は、新潟県中魚沼郡津南町秋成に本社を置く日本酒蔵です。この地域は豪雪地帯で知られ、標高2,000mの山々からの天然の湧水を仕込み水に使用しています。地元特産の酒米「五百万石」を用いて、自然と共生する酒造りを行っており、「Brew for Future~共生する未来を醸造する~」をブランドコンセプトにしています。2023年からの新体制で、酒蔵とサイエンスの融合をベースに新たな価値創造ならびに海外展開を目指しています。
URL: https://tsunan-sake.com/
スペースシードホールディングス株式会社について
スペースシードホールディングス株式会社は、「SFをノンフィクションにする」をミッションとして、新技術のテーマ探索、スタートアップへの投資育成ならびに大学等との共同研究を通じて、社会課題の解決に取り組んでいます。最終的には、各種ステークホルダーとともに宇宙空間で居住するのに必要な技術を揃えることを目指しています。今後は、社内にあるアカデミックな知見やネットワークを活用して、「サイエンス」×「ナラティブ」をベースに社会に対して科学を軸とした対話を継続しながら、積極的に社会課題に対する新しいサービスやプロダクトを提供していく予定です。
URL: https://ss-hd.co.jp/
youtubeチャンネル(英語): https://www.youtube.com/channel/UCkQBD0NBGxok8p0dM41DfQg