「生鮮流通に新しい循環を」をビジョンに掲げる株式会社フーディソン(本社:東京都中央区、代表取締役CEO山本徹、証券コード:7114、以下当社)が運営する魚屋sakana bacca(以下、サカナバッカ)は、能登の漁業を社会全体で応援する機運を高めることを目指し、5月7日(火)~5月12日(日)に「能登応援フェア」を開催しました。
未だ漁に出られない漁業者さんに向けて
令和6年能登半島地震によって、未だ漁に行けずに困っている漁業者さんが多く存在しています。農林水産省では漁業者さんたちが意欲を失わずに1日でも早く経営再建できるような支援対策の取りまとめを行っています。また石川県では応援消費の機運を高める「能登のために、石川のために応援消費おねがいプロジェクト」を推進するなど能登の漁業を社会全体で支えるアプローチが求められています。
※農林水産省HP(令和6年能登半島地震に関する情報|農林水産関係の支援策の情報)https://www.maff.go.jp/j/saigai/r6notojishin.html
※石川県HP( 能登のために、石川のために 応援消費おねがいプロジェクト)
https://www.pref.ishikawa.lg.jp/saigai/202401jishin-ouen.html
能登の漁業を社会全体で応援する機運を高める
当社では2018年より石川県から直接水産物を仕入れており、石川県はつながりの深い産地のひとつです。未だ漁に出られない漁業者さんに向けて何かできないかと、産地と連携し、販売促進やSNSを通じて情報発信を行いました。本フェアを実施するサカナバッカは、魚を売るだけでなく、食への根源的な好奇心や楽しさなど魚食文化の伝達機能も担う魚屋です。本フェアを通じて私たちも消費者も一緒になって能登の漁業を応援することで、能登の漁業者さんを勇気づけ、漁業への意欲を少しでも高めていただけるような取り組みにしたいという思いで実施いたしました。
イベント開催報告
約300食が完売!能登産「味付き船凍スルメイカ」の在庫を全量買い取り、能登応援丼を開発・販売
能登応援丼は、能登町にある道の駅「イカの駅つくモール」内のレストランで使用している能登産の味付き船凍スルメイカと石川県産アマエビを使用しています。「イカの駅つくモール」は震災・津波被害に遭い、現在はお土産コーナーのみ営業再開していますが、レストランは未だ休業中です。そこで、当該レストランで在庫となっていた味付き船凍スルメイカ300食分をサカナバッカが全量買い取って今回開発しました。期間中は完売し、来店客からは美味しかったと好評の声をいただきました。
販売店舗:サカナバッカ五反田、エキュート品川店、新橋、グランスタ東京店、グランスタ丸の内店
イカの駅つくモールで提供されていた「能登町小木の味付き船凍イカ丼」の詳細
https://www.isico.or.jp/i-cata-a/catalog/ica1152181.html
能登産を中心とした旬の鮮魚、約860点を販売
アマエビやスズキ、サゴシ、メバル、フクラギなど今が旬の水産物も店頭に並びました。仕入れた鮮魚は、そのまま丸魚として販売するだけではなく、来店客が買いやすいようにお造りや寿司、切身、柵など加工した商品としても展開しました。期間中の商品購入点数は約860点を超え大変盛り上がりました。
販売店舗:サカナバッカ中目黒、都立大学、中延、五反田、グランスタ東京店
JR東日本グループの列車貨物輸送サービス「はこビュン」を利用して、高鮮度な能登産の産直丼を限定販売
サカナバッカグランスタ東京店にてJR東日本グループの列車貨物輸送サービス「はこビュン」を利用して、高鮮度な能登産「海鮮産直丼」を5月10日(金)に限定10食を販売。海鮮産直丼は、当日届いた能登産のアマエビ、マアジ、ホウボウ、サゴシ、コダイ、フクラギ(ブリの幼魚) 、ヤナギハチメ(ウスメバル)を使いました。
販売店舗:サカナバッカグランスタ東京店
開催後の石川県産地関係者及び当社のコメント
イカの駅つくモール 林様より
能登町は一次産業なくしては生きていけない土地です。今回の震災によって廃業する生産者さんもおり、私たちはとても心を痛めていました。今回、サカナバッカさんが在庫になっていた「味付き船凍スルメイカ」を仕入れ、遠く離れた土地で販売してもらったことにとても感謝しています。そして私たちと同じく、心を痛めてくださった来店客の皆さんに「能登応援丼」を買っていただき、また応援メッセージもいただき、本当に勇気づけられました。ありがとうございます。
「イカの駅つくモール」のゴールデンウイーク中の客数は、震災前と比べて4分の1ほどで未だに戻ってきていません。またモール内にあった加工食品の生産者さんが製造・出荷できないため、商品点数が少ない状況下でもあります。今後、能登の美味しい食や人で賑わうような状況に戻していけるように、地域の皆さんと協力し合って復興に取り組んでいきたいです。
イカの駅つくモール について
https://ikanoeki.com/
「イカの駅つくモール」は日本百景の九十九湾(つくもわん)に面した地にある観光交流センターです。能登の幸が味わえるレストランや能登町特産品を中心としたお土産コーナー、イカ漁の展示コーナーがあり、マリンレジャー関連施設も併設されています。全長13メートルの巨大なイカのモニュメント「イカキング」は、イカの口の中に入ったり触腕に巻き付くことができ、人気スポットとなっています。
石川県漁協 船板様より
今回フェアの開催にあたって、いつもより手厚く石川県の鮮魚を届けさせてもらいました。苦しんでいる漁業者の皆さんのためになったのではないかと思っています。今後もフーディソンさんには多種多様な魚を届けたいですし、石川の魚の魅力を伝え続けていただきたいと思います。僕は輪島の出身で、家族が被災し現在金沢の方で二次避難をしています。一日も早く輪島の漁の再開を願うとともに、輪島の漁が再開したら、ぜひまた盛り上げてもらいたいと思います。
サカナバッカ事業部長 木下太志より
私たちにとって、石川県は以前から魚を直接仕入れて継続的に販売してきたつながりのある産地です。能登半島地震以降、被災された漁業者や水産事業者の方々に対して私たちにできることはないかと考えていました。そのような中で能登半島の一部で漁が再開したという情報を聞き、石川県に訪問したところ、インフラ復旧の遅れからいまだ漁に出られない漁業者さんも多いこと、また能登の復旧の実情があまり伝わっていないという課題を知りました。
本フェアを通じて能登の魚の情報を発信し、消費者に能登の実情を伝えました。震災を風化させないよう能登応援の機運を高める取り組みを行っていきたいと思います。
来店客たちから集まった応援の声。能登の漁業者のみなさんへ
イベント開催中は、応援の声を集めるフォームを開設。集まった声は石川県に共有し漁業者のみなさんへ届けていただきます。能登の漁業者さんを勇気づけ、漁業への意欲を少しでも高めていただけるきっかけにつなげていきます。
〈一部抜粋〉
- 能登の海鮮は最高!また食べたいです!!大変な時かとは思いますが、日本全国で能登の海鮮を待ってます!
- 昨夏、能登を訪れ、美味しいお魚をたくさんいただきました。元日は本当に驚き、胸が痛みました。まずは現地の方の生活の根本安定が最優先ですが、豊かな海の幸が戻ってくることを、お祈りしています。北陸の魚が大好きです。なので、これからも災害ボランティアで能登に伺います。つくモールでまたイカを食べたいです。楽しみにしてます!
- 本日真鯖とサゴシを買いました。脂が乗っていて本当に美味しいお魚をありがとうございます
- こんな魚をいつまでも食べたいと思いますし、どうぞお身体に気をつけて!応援してます!ありがとう。
- お魚が食べ物のなかで一番大好きです。新社会人のため、現地行って何かお手伝いというのは難しいかもしれませんが、お魚をたくさん食べて貢献させてください!!応援してます!!
- いつも美味しいお魚をありがとうございます。いつまでも美味しいお魚を食べていきたいので、今後も頑張っていただきたいです。今回はメッセージだけですが、何か他にもできることがあればいいと思っております。
- 本日、能登から届いたイシダイをいただきました。高濃度脂と品の良い磯の香りは勿論の事、そこに歯と歯茎に程よい抵抗する肉質も相まって、妻と石川の純米吟醸を開封し、夢心地でございました。本当にありがとうございました。
- 能登つくモールに行ったことがあって、今回のフェアのことをSNSで知って嬉しく思い、駆けつけました。海鮮丼の取り組み素晴らしいと思います。これからも能登を応援しています!
能登応援フェア概要
サカナバッカについて
URL:https://sakanabacca.jp/
サカナバッカは都内に8店舗(中目黒、都立大学、中延、エキュート品川店、五反田、新橋、グランスタ東京店、グランスタ丸の内店)を展開する魚屋です。日本の豊かな「魚食」の文化を一般の方にも広く伝えたいという想いから、日本の風景から減りつつある街の魚屋をモダンにアップデートし、食べて美味しいだけではなく、魚を知り、体験できるお店作りを目指して、東京ではあまり流通していない魚種や高鮮度の鮮魚を産地や市場から仕入れています。SNSやECなども活用し、オンラインとオフラインを掛け合わせた新しい購買体験を提供することで魚離れの進む若い世代も含め幅広い世代にご利用いただいています。
株式会社フーディソンについて
URL:https://foodison.jp/
note:https://note.com/foodison/
創業メンバーとして上場まで果たした医療介護系の会社を辞めた山本徹が、ある三陸のサンマ漁師から「船のガソリン代も稼げない」「息子には漁師を継がせたくない」という話を聞いたのをきっかけに水産業に問題意識をもち、2013年4月に当社を設立しました。現在は「生鮮流通に新しい循環を」というビジョンを掲げ、飲食店向け生鮮品EC『魚ポチ』、いつも新しい発見のある街の魚屋『sakana bacca』、フード業界に特化した人材紹介サービス『フード人材バンク』を展開しています。
▼PDFはこちら