林産試験場とアミノアップの共同試験成果発表

更新日: 2024年05月25日 /提供:アミノアップ

きのこ菌床栽培用資材の成果:キノコポコ(R)?で生産効率アップ

株式会社アミノアップ(北海道札幌市、代表取締役会長 小砂憲一、代表取締役社長 北舘健太郎)と、地域独立法人 北海道立総合研究機構 森林研究本部 林産試験場は共同試験を実施し、その成果を「令和6年北海道森づくり研究成果発表会」においてポスター発表しました。今回の共同試験では、(株)アミノアップの自社開発製品であるキノコ専用資材「キノコポコ(R)」をマイタケやシイタケに使用し、発生収量の増加、生育期間の短縮といった傾向が示されました。キノコ栽培におけるコストが高騰する中、「キノコポコ(R)」により生産効率を改善し、生育期間当たりの収量を向上することが期待されます。
共同試験の詳細

<実施機関>
地域独立法人 北海道立総合研究機構 森林研究本部 林産試験場
<目的>
菌床栽培の効率化(発生収量の増加、生育期間の短縮)
<資材>
「キノコポコ(R)」
<対象>
シイタケ、マイタケ
<方法と結果>
・シイタケの菌床の浸水時に「キノコポコ(R)」を0.002%添加したところ、無添加と比べ、
 培地当たりの収量 600g到達までの日数が16日間、700g到達までの日数が15日間短縮し た。
・マイタケの培地の調整時に「キノコポコ(R)」を0.01%添加したところ、無添加と比べ、発
 生収量は59.6g/培地の増加がみられ、かつ生育期間が4日間短縮した。
<成果報告>
「令和6年北海道森づくり研究成果発表会」
  日時:令和6年5月16日(木)
  場所:かでる 2・7(札幌市中央区北2条西7丁目)
  内容:「植物エキスのきのこ菌床栽培用資材としての活用」
     林産試験場 企業支援部 原田 陽
     利用部 微生物グループ 北村 啓

林産試験場の原田陽部長は「今回のパイロット試験で、生産効率の改善が見られました。今 後は、試験規模をさらに拡大した検証をしたいと考えています。」と、研究内容の更なる充 実に期待を寄せています。

「キノコポコ(R)?」商品画像
共同試験の背景
北海道ではシイタケの生産量が全国3位(R4年)で、栽培方法は原木栽培がわずか2%であ るのに対し、菌床栽培が98%を占めます※。菌床栽培とは、オガコに米ぬかなどの栄養源を加えて固めたもの(=培地)に種菌を接種し、3ヶ月ほど空調設備などを備えた施設内においてキノコを発生させる方法です。

※参考 「令和 4 年 北海道特用林産統計」令和 6 年 3 月 北海道


シイタケ菌床
シイタケ菌床棚
今後の展望
「キノコポコ(R)」を活用することで、キノコの発生の活性化を促すような効率的な菌床の培地が開発され、短期間でキノコが収穫できるようになれば、年間の生産サイクルを増やした り、栽培期間に余裕をもたせて人件費や光熱費などの費用を抑える効用が見込まれます。今 後は「キノコポコ(R)」を使用した試験の規模拡大や、同製品がキノコ発生を促すメカニズムの解明も期待されています。
株式会社アミノアップ
株式会社アミノアップは、1984年設立以来、北海道に拠点を置きグローバル展開する機能 性食品・農業資材開発メーカー。独自開発した機能性食品「AHCC(R)」(担子菌培養抽出物)をはじめとする食品素材や、バイオスティミュラント※「Dr. アミノアップ」などのアグリ事業を展開し、特許取得と論文発表に重きを置く。社内では医学・薬学・農学・理学・獣医学・工学など幅広い分野を専門とする研究チームが新製品の開発や科学的根拠の検証を続けていると同時に、世界100 以上の医療機関や大学などとの共同研究を行なっている。さらに研究の促進、研究機関同士の連携などを目的として、統合医療機能性食品国際学会(ICNIM)を後援するなど、自社独自のグローバルネットワークの構築・交流にも精力的に取り組んでいる。環境対策にも力を入れており、自社製品の製造1トン当たりのCO2排出量を 10年前と比較して40%削減した。

※バイオスティミュラントとは
農作物の生理活性を刺激(調整・強化)し、収量や品質を向上させる資材。化学肥料や農薬の過度な使用を抑えることが可能で、地球環境に優しく持続可能な農業の実現が期待できる。


株式会社アミノアップ 全景
商 号 :株式会社アミノアップ
所在地 :北海道札幌市清田区真栄363番地32
代表者 :代表取締役会長 小砂 憲一、代表取締役社長 北舘 健太郎
資本金 :3億6900万円
事業内容:機能性食品・サプリメント原料および植物活力資材の自社開発・製造・販売

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