農業における持続可能性を目指し、施設園芸向けヤシガラ培土(ココピート)の製造販売を手がけるココカラ合同会社(本社:東京都中央区、CEO :大原秀基 以下ココカラ)は2024年5月、通常のココピートにバクテリアを独自配合して人工的に腐植を進めた「ココカラ・プレタ」を新発売いたしました。本製品は保肥力が高く、単体で根がデリケートなイチゴの育苗やレタスを栽培するのに最適な環境を作ることが可能です。
<開発背景>
現在、数十年ほどかけて自然熟成させたココピートはこれまでも一般的に流通していますが、今後供給が不安定になる懸念が指摘されています。その要因背景にあるのが世界的なココピート需要の高まりです。その需要に応える形で、すぐに製品化できる「施設栽培用」などに原料を優先的に使用していくと、自然堆積させる原料となるココピートが減少する可能性があります。
弊社自社工場では、その課題に対する研究を2019年より進めており、この度、新たに「人工的に腐食したココピート」を開発いたしました。本製品は、熟成させたココピートに、バクテリアを独自配合することで人工的に腐食を進行させており、短期間での熟成ココピートの人工製造は初めてとなります(※)。培土中に、土の団粒構造の改善や保肥力を高めるフミン質が含まれています。また、ポリフェノールがほぼ含まれないため、根環境において、肥料のスムーズな吸収につながります。今後、人工製造の利点を活かした確かな均一品質の製品を、安定供給してまいります。
※自社調べ(2019年~現時点での、熟成ココピート製品として)
<製品情報>
「ココカラ・プレタ」主な特徴
■高い保肥力「育苗やレタスに最適」
通常のココピートにバクテリアを独自配合することで、人工的に腐植を促進させた製品です(10年程度の腐食目安)。フミン質が含有されており、土の団粒構造を改善し、保肥力を高めます。また、空気中からN(窒素)を取るバクテリア(窒素固定細菌)や、P(りん)やZn(亜鉛)をキレート化して土から吸収しやすいようにするバクテリア(リン溶解細菌や亜鉛可溶化根圏細菌)などを入れております。そのため、植物にとってNやP、Znを空気中や土から取り易い環境を作ります。ポリフェノールがほぼ含まれないため、根がスムーズに肥料を吸収できます。
■独自に人工熟成「安定供給が可能」
世界的なココピート需要の高まりを受け、自然堆積により熟成させたココピートの供給が不安定になる可能性が指摘されています。本製品は研究開発を重ねることで人工的に腐植したココピートを製造することを可能にしました。天然資源に依存しない人工製造のため、均一な品質で安定供給することができます。
■高い保水性
保水性にすぐれ、根が細い種苗やレタス栽培においても、育ちやすい環境を作ることが可能です。
先行導入された生産者さまの声
生産者名:プランツラボラトリー株式会社 様
栽培作物:レタス
これまでバーミキュライトでレタスを栽培していましたが、よりサステナブルな資材での栽培を検討、「ココカラ・プレタ」単体で、試行利用いたしました。「これまで使用していた混合培地とまったく変わらず、うまく生育している」状況です。
<製品概要>
●サイズはLCBタイプ(55×50×30cm、180L)で、サイズのカスタマイズやサンプル提供のご相談も承っております。
URL:https://cococara.jp/service/cococara
●ココカラ南インド自社工場の詳細は以下よりご覧いただけます。
URL:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000012.000077156.html
■ココカラ合同会社について
ココカラは「農業をもっとラクに」することをミッションに、施設園芸培土ブランド「ココカラピート」の企画・製造販売や、土壌改良材の販売などを行う農業資材メーカーです。南インドの自社工場で徹底した管理体制のもと、高品質な製品を安定的に提供。日本とイギリスに販売拠点を持ち、国内では270以上の生産者様にご利用いただいております。
【会社概要】
会社名 : cococaRa LLC.(ココカラ 合同会社)
代表者 : 大原秀基
所在地 : 東京都中央区京橋2-2-1 京橋エドグラン サウス3F
設立 : 2016年11月
事業内容: ココカラピートの開発・販売 、土壌改良材の販売、その他コンテンツ事業
公式HP : https://cococara.jp/
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