農業コンサルティングとスマート水田サービス「paditch(パディッチ)」の開発、運営を手掛ける、株式会社笑農和(えのわ)(所在地:富山県滑川市、代表:下村豪徳)は、2024年3月に東京支社を開設いたしました。現地での採用活動も積極的に実施し、新たなクライアントやパートナーとの接点を増やし、ビジネスの成長と展開を促進します。また、既存の顧客とのコミュニケーションを強化、迅速なサポートを提供する拠点とします。
■農業の現状
現在の農業界には大きく3つの課題があります。※1
1つは担い手不足と、高齢化。水稲作付け農家数は平成27年からの5年間で約25%減少しています。基幹的農業従事者の平均年齢は67.8歳で、70歳以上の層がピークです。若い世代の後継者不足が深刻な課題となっています。
2つ目は生産コスト低減の必要性。米の生産コストを削減することが求められています。具体的な取り組みとして、水稲の直播栽培、高密度播種育苗栽培、多収品種の導入などがあります。
3つ目は耕作放棄地の増加。農業の先行きが見えない状況により、耕作放棄地が増加しています。農地の有効活用と再生が求められています。
そのため当社では、稲作の工程で1番時間と手間がかかるといわれている、水管理の自動化を進めています。スマート水田サービスpaditchを導入することで、これまでの実証事件では、水管理にかかる時間が80%削減(農林水産省の静岡県での実証事業で得られた結果)、paditch導入圃場は未導入圃場と比較し、最大16.4%収量が増加(農研機構への調査依頼の結果)が得られています。スマート化でデジタルデータを蓄積することで、これまでの肌感覚で行ってきた農業を数値化し、より継承がしやすくなり、後継者不足対策になります。現在、富山や北陸のコメどころへの普及は800台近くと進んでいますが、関東、東北地域は100台程度のため、水管理のスマート化をより推進するべく、東京支社を設立することで、アクセスやサポート体制をより強化し、安心して製品を導入していただくきっかけにもなります。
※農林水産省 農業センサス2020参照 https://www.maff.go.jp/j/tokei/census/afc/2020/030628.html
■スマート水田サービス「paditch(パディッチ)」とは
paditchはスマホ・タブレット・PCを使用して、水田におけるスマートな水管理を実現するIoT製品です。paditchの水位調整機能を使うと、田植え後の水管理を遠隔で行う事ができ、あらかじめ水位・水温を設定しておく事により、自動で開閉を行う事もできます。
手動で行う水管理では、何枚もある田んぼを一箇所ずつ車で回ったり、車では行けない細い畦道まで時間をかけて歩いていき手作業で水門を開閉するなどの大きな手間がかかります。paditch導入により、それらをシステム上で自動化することにより時間と労力の削減につながります。また、平均年齢65歳を超え、深刻な高齢化と後継者不足に直面する米農家問題を支え、辛く大変な作業の軽減によって若い農業者の増加にも貢献するシステムです。
paditchの主な機能と特長
・水温・水位を自動で管理できる
・スマートフォンやPCで、水門を遠隔開閉できる
・タイマーで自動開閉ができる
・全体開閉・個別開閉・エリア開閉ができる
・クラウドで管理されており、データが蓄積できる
設置による実証実験の結果
・水管理にかかる時間が80%削減(農林水産省の静岡県での実証事業で得られた結果)
・paditch導入圃場は未導入圃場と比較し、最大16.4%収量が増加(農研機構への調査依頼の結果)
※2024年4月時点で全国で約1,455台導入されている。
https://paditch.com/product/paditch-gate
■株式会社笑農和とは
「IT農業を通じて笑顔の人の和を創り社会に貢献する」を企業理念とし、スマート農業を推進、農業のIT化を通じて効率的で持続可能な農業を実現しています。具体的には、水田の遠隔操作や水管理の労力削減、お米の品質改善、収量アップなど、補助金サポートやシステム開発など、農家さんの「困った」を解決するサービスを提供しています。
また、若い世代の人々が農業を職業として選択できる未来を築るために、農業現場とIT現場の両方をサポートしています。
笑農和は、スマート農業の新しいカタチを提供し、ITを通じて農業を支援する存在として、さらなる成長を目指しています。
主力製品として水稲栽培で一番作業時間のかかる水管理をDX化し、超省力化する『paditch(パディッチ)』の開発・販売を行っています。
paditchの特徴は、スマートフォン、タブレット、パソコンと水田の水門やバルブをIoTで繋ぎ、事務所や自宅、外出中にも遠隔で水位・水温の確認や開閉作業を行うことができるシステムです。また、データドリブンで24時間自動開閉も可能で温暖化で水不足が叫ばれる中、収量・品質UPに貢献しています。
現在は水田由来のカーボンクレジット(排出権)販売の取組を行っています。
関連URL:https://x.gd/76G3T
https://x.gd/HgMl3
■関東を新たな拠点に。東京支社開設
今年度はビジネスパートナーや採用人数を増やして更なる事業拡大を図って行きます。
そこで、東京にオフィスを開設し、スマート農業化を積極的に進めている農業経営者やカーボンオフセットへの取り組みを強化している企業との接点を増やし、売上10億円の達成、国内のpaditch導入数10,000台、関東・東北のコメどころのサポート強化に取り組みます。
また、今後は全国各地での拠点開設を視野に入れた事業展開を進め、スマート農業界を盛り上げようと同じように取り組む協力者とともに、最終的にはアジア全体のスマート水田化を目指していきます。
株式会社笑農和 代表取締役 下村豪徳(しもむら かつのり)
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・東京支社 概要
所在地 :〒105-6234 港区愛宕2丁目5番1号 愛宕グリーンヒルズ 34階
営業開始 :2024年3月21日
【株式会社笑農和会社概要】
会社名 :株式会社笑農和(Enowa Co.,ltd.)
所在地 :〒936-0053 富山県滑川市上小泉1797-1
E-mail :info@enowa.jp
設 立 :2013年2月
事業内容:スマート水田サービスpaditchの開発・運営/スマート農業コンサルティング
HP :https://enowa.jp/
【スマート水田サービスpaditch参考情報】
HP :https://paditch.com/