温泉熱を活用して昇温した湯を提供
創業1806年の熱海で最も老舗とされる温泉宿「古屋旅館」を経営する合資会社古屋旅館(代表:内田宗一郎)はこのほど、2014年に導入した「チタン製熱交換システム」を使った「温泉熱活用」の10カ年計画において、2023年度の年間重油使用料ゼロを達成いたしました。
省エネによる経済効果に加え、化石燃料の利用削減によるCO2削減など環境負荷の軽減を期待できる試みです。引き続き、地域固有の資源である温泉熱の有効活用を探ってまいります。
■古屋旅館の温泉熱活用の取り組み
温泉熱の活用は全国各地で広がりをみせており、環境省においても温泉熱有効活用に関するガイドラインで周知と促進を図っています。
温泉熱の活用方法には、発電への利用、温泉の放熱を使った食品製造、農業への利用などさまざまありますが、当館ではチタン製熱交換システムを導入し、昇温して大浴場や客室のシャワー、調理場やパントリーの湯などに活用してきました。
設置工事の様子
熱交換システムのメカニズム
■「10カ年計画」の成果と達成要因
2014年に「チタン製熱交換システム」を導入し、年間の重油使用料をゼロにする「10カ年計画」を立てて温泉熱の活用に取り組んできました。
熱交換を実施しない場合の重油代は月額30万円ほどでしたが、導入後は月額4万円ほどに削減。並行して省エネ対策を実施したことで、10年目の2023年度には年間の重油使用料ゼロを達成いたしました。10カ年計画を達成できた要因としましては、以下のことが考えられます。
・熱交換率の高いチタン製熱交換システムを導入したこと
・高温(源泉口で約90度)の自家源泉を活用したこと
・露天風呂付き客室数を増やしたことで大浴場の利用が減り、全体の温水利用が減少したこと(2014年当時8部屋→現在20部屋)
・節水タイプのシャワー、節水タイプの食器洗浄器を導入したこと
実際のチタン製熱交換システム
また、「チタン製熱交換システム」導入にあたっての施工は、温泉設備工事のスペシャリスト「櫻井工業所」(熱海市昭和町)が実施。導入の投資額は約400万円、年間のメンテナンス料は約10万円となっております。投資額は1年半で回収でき、当館における経済効果も高い結果となっています。
引き続き、重油消費量の削減に努めてまいります。
源泉「清左衛門の湯」を引き込んだ室内露天風呂付き客室
■古屋旅館 内田宗一郎メッセージ
私たちは「世界に誇れる日本の老舗旅館」でありたいと願います。そのために伝統的かつ時代に即した旅館サービスを常に追い求め、お客様の最大満足、従業員の幸福、地域経済の発展を実現します。
熱海の地で200年以上商売を営み、今後もずっと存在する会社だからこそ、歴史と伝統を大切にしながらも新しい時代に合わせ、お客様にとっても従業員にとってもかけがえのない存在であり続けます。
創業200年を超える老舗温泉宿「古屋旅館」
■リリース会社概要
会社名:合資会社古屋旅館
代表者:代表取締役 内田宗一郎
住所:静岡県熱海市東海岸町5-24
HP:https://atami-furuya.co.jp
会社概要:https://atami-furuya.co.jp/recruit/
過去のプレスリリース:https://prtimes.jp/main/html/searchrlp/company_id/63789
※営業目的の電話は、運営に支障をきたすのでお控えください。