次代の生産者となる学生たちと日本酒の未来を繋ぐプロジェクト始動 「旭農高(きょくのうこう) 日本酒プロジェクト ~未来に繋げ!あさひかWA 地域ブランド確立への道~」…

掲載日: 2021年03月30日 /提供:高砂酒造

2022年には旭川農業高等学校で生産した酒米で醸す日本酒を製品化予定

高砂酒造株式会社(所在地:北海道旭川市宮下通17丁目)は、北海道立旭川農業高等学校(以下、旭川農業高等学校)や地域の米作りのプロ集団である地場産業の企業と協力し、同校として初の栽培となる酒米を使った日本酒醸造計画「旭農高日本酒プロジェクト ~未来に繋げ!あさひかWA 地域ブランド確立への道~」を始動いたします。初年度は同校所有の一部、3750平米の田んぼで約25俵を生産し、四合瓶4000本分の日本酒醸造を予定しております。



旭農高酒米プロジェクトとは2018年より、旭川農業高等学校と活動していた「旭高砂牛プロジェクト(※)」の中から、今回派生した新たな取り組み。旭川の地酒を米作りから始め、酒を造り、副産物として精製される酒粕で加工品を開発し販売するという『旭川日本酒リージョナリークリエイト事業』の形成を目指したプロジェクトです。
リージョナリークリエイト = 地域の新開発

(※)高砂酒造の酒粕を牛の飼料として与え、平成27年に誕生した旭川のブランド牛「旭高砂牛」を育てるひかり牧場が、各企業(上川生産連・ホクレン・旭川産業創造プラザ・高砂酒造)と提携し、販売促進やPRを行なっています。旭川農業高等学校とは、旭高砂牛を使った商品開発を進め、店頭販売やオリジナル商品の販売をはじめ、旭川市民に地元食材の魅力を知ってもらい地産地消に繋げる取り組みとして、生徒考案のメニューを提供する食育イベント(料理教室)などを実施しています。
プロジェクト相関図
プロジェクトメンバー
高砂酒造株式会社、上川生産農業協同連合会、ホクレン農業協同組合連合会 旭川支所 米穀課、上川総合振興局 上川農業改良普及センター、旭川農業高等学校(農業科学科・食品科学科) ほか


作付け品種(酒米)について



 旭川農業高等学校では、初めての酒米生産となることから、作付けする品種は作りやすさと寒さに強い酒米である北海道産酒造好適米「きたしずく」を選定。初年度は同校所有の一部、3750平米の田んぼで約25俵を生産し、四合瓶4000本分の日本酒醸造を予定しております。
 また、生徒達と共に良質で最高の酒米を育てるため、地域の米作りのプロ集団である各所企業(プロジェクトメンバー)の皆様にも、酒米生産から収穫までの期間に生育の経過観察や米作りの講習会(あおぞら教室)などを実施いただき、サポート体制を整えてまいります。



日本酒醸造にあたっての取り組み



 “酒米がどのように日本酒として製品化されるのか”を、杜氏による日本酒講話・イラストレーターと一緒に日本酒ラベルのデザイン作成・厳冬期の酒造りなどにも参加してもらい、酒米生産だけでなく日本酒醸造の流れについても学んでもらう、1年という長い年月をかけた壮大なプロジェクトとなります。



完成予定の日本酒について

 未成年である生徒達の為、蔵内でお酒を寝かせ、新成人になったタイミングで贈呈する『タイムカプセル計画』を検討中。生徒達が新成人になる2年後、このプロジェクトでの出来事を思い出しながら、乾杯してくれる姿を今からとても楽しみにしています。
 また、2023年には旭川農業高等学校が創立100周年を迎えることもあり、その式典時に本製品で花を添えることも目標としています。

年々消費量が減少傾向にある日本酒業界に新たな付加価値商品の展開とその話題性の提起・発信、次世代の生産者になりゆく生徒達に伝達し、未来へ繋ぐ旭川でのプロジェクトをぜひご期待ください。


「旭川農業高等学校 農業科学科」とは

田植えイメージ
作物栽培や家畜の飼育などの農業経営に関する知識と技術を身につけ、環境に優しい農業・グローバルな視点からの農業学習を展開し、広い視野を持ちこれからの農業を創造できる農業後継者と関係産業にたずさわる人材を育成しています。水稲部門ではASIA GAP ver.2.1(※)の取得に向けた取り組みを2018年度より開始。GAP認証の工程を通して、安心・安全な農産物生産や自然環境の保護など、広い視野を持って考え、実践することが目標です。
(※)農業において食品安全・環境保全・労働安全等の持続可能性を確保する為の生産工程管理の取組みのこと。
HP:http://www.kyokuno.hokkaido-c.ed.jp/?page_id=52


「高砂酒造」とは

高砂酒造(外観)
 1899年に創業した旭川の地酒蔵。旭川は厳しい気候風土と大雪山の自然に囲まれ、水資源も豊富な地域で「北海の灘」と呼ばれており、米や水の質が良く酒造りに適した環境と言えます。使用米には、「吟風」「彗星」「きたしずく」といった北海道米を全体の90%以上で使用し、北海道の米を使用した酒造りで高い評価を得ています。
 1975年、人々の嗜好の変化を捉え誕生した淡麗辛口酒「国士無双」は、「この世に二つとない、後世に語り継がれるような酒に」との願いが託された酒で、現在、高砂酒造の代表銘柄となりました。

また近年では、雪国ならではの自然環境を利用したエコな貯蔵方法「雪中貯蔵法」の採用や、道内の原料米生産地の地域特性を生かした日本酒造り、年間約50t精製される酒粕を全量有効活用した異業種企業との商品開発など、旭川の地酒蔵として「ここにしかないモノ」を造り続けています。


会社名:高砂酒造株式会社
所在地:北海道旭川市宮下通17丁目右1号
創 業:1899年(明治32年)
代表者:代表取締役社長 石倉 直幸
杜 氏:森本 良久
H P:https://takasagoshuzo.com/

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