この度の地震により亡くなられた方々のご冥福をお祈りするとともに、被災された皆さまに心よりお見舞い申し上げます。
「九谷焼窯元 鏑木商舗」を運営する株式会社 鏑木(所在地:石川県金沢市 代表:鏑木 基由)は、2024年の元日に石川県能登地方で発生した令和6年能登半島地震を受け、被災された輪島塗や珠洲焼、九谷焼の作家・職人などから作品を預かり、自社のネット販売サイト特設ページにて販売を開始いたします(運営サポート:株式会社Asian Bridge)。それぞれが店舗や展示会で販売することが難しい中、弊社が販売業務を一手に引き受け、全国に広く販売する機会を設けることで、作家さん・職人さんを支援し石川の伝統工芸を未来につないでいきます。
ネット販売サイト「かぶらきでしか買えない」にて能登復興支援特設ページをオープン
金沢の長町武家屋敷に店を構える鏑木商舗は、1805年、徳川11代将軍の治世に九谷焼最初の商家として開業し、以来約220年に渡り暖簾を守っています。
石川県を代表する工芸品である九谷焼の誇り高い伝統を次世代へとつなぐことを目的に、職人たちの唯一無二の作品が購入できる自社ネット販売サイト「かぶらきでしか買えない」を2023年にオープン。(https://kutani.net/)
より多くの方に九谷焼の魅力を知っていただき、若手職人をはじめ、九谷焼に携わる様々な人の仕事創出にも寄与できるのではないかという思いで運営しています。
この度の令和6年能登半島地震において、石川県の能登地方を中心に甚大な被害が出ています。
今回、220年以上続く九谷焼の商家として、石川県の伝統工芸を守り、作家さん・職人さんの生活や仕事を守るという使命の元、被災された方々の作品を販売する特設ページをオープンいたします。
金沢にある当舗でも、一部作品が破損するなどの被害が出ましたが、幸いにもお客さまやスタッフに怪我もなく、営業を続けることが出来ております。当舗代表は、石川県九谷陶磁器商工業協同組合連合会理事長として九谷焼業界全体の状況把握にあたっております。小松市や能美市ではより大きな被害が出ていることがわかってきました。それでもなんとか持ちこたえている状況です。
一方、今回の地震で最も大きな被害が出ているのが珠洲市や輪島市です。震災当日、輪島に里帰りしていた当舗スタッフがなんとか難を逃れました。古い建物はほぼ倒壊しており、その被害状況は壊滅的な状況です。職人さんの中には希望を失い、すでに廃業・移住を決意している方々も多くいらっしゃるなど、輪島塗や珠洲焼は今まさに存続の危機に瀕しています。
今はまだ、伝統工芸を支援するのは時期尚早というお声もいただくことになるかと思います。しかし、いま動かなければ、石川の伝統工芸は間違いなく衰退の一途を辿ることになります。ライフラインが復旧した後、廃業することなくスムーズに日常生活に戻ることができるよう支援することが、当舗にできる最大限の復興支援であると考えています。
当舗は九谷焼を守ることはもちろんですが、石川で育まれてきた誇り高き伝統工芸を絶やさないために、“オール石川”となって今できることから始めていきます。
特設ページは、ネット販売サイト「かぶらきでしか買えない」のトップページバナーをクリックしてご覧いただけます。
「かぶらきでしか買えない」はこちら
石川の伝統工芸を守り、皆さまに現状を知っていただくためにも、まずは九谷焼業界から広く発信していくことが必要と考えております。現在、可能な範囲で九谷焼の職人の元を回り、丹精込めてつくられた作品を集めており、特設ページへ順次掲載予定となっております。
また同時進行で、珠洲や輪島の職人との連携も進めています。現在、輪島市・珠洲市の若手を中心とした有志に声をかけ、無事な輪島塗・珠洲焼を整理し、金沢へ避難させる手配を進めております。今は無事な作品も、今後の余震により被害が広がらないとも限りません。できるだけ速やかに進めていきます。もちろん、緊急車両の妨げとならないよう、移動のタイミングには細心の注意を払って活動してまいります。準備が整い次第、順次販売を開始いたします。
被災地の未来のために、今できること
震災直後の今、私たちにできることは限られています。
被災された作家さん・職人さんたちの作品を皆さまにご購入していただくことで、伝統工芸を守るだけでなく、被災地の経済を活性化し、復興支援に少なからず結びつきます。
また、2月に入ってからは、東京を初めとする百貨店でも販売コーナーを展開させていただく予定となっておりますので、続報をお待ちください。
一日も早い復興を祈るとともに、皆さまからの温かいご支援、ご協力を心よりお願い申し上げます。
◆会社概要
株式会社 鏑木
創業 文化2年(1805)
会社設立 平成19年6月8日
資本金 1,000万円
代表者 鏑木 基由
事業内容 九谷焼/伝統工芸品/呉服、衣料品及びその付属品/服飾雑貨/アクセサリー装身具、カバン等の袋物/家庭用品、日用雑貨品、ギフト用品、記念品、観光みやげ物、玩具、美術工芸品、民芸品、宝飾品、室内装飾品、インテリア小物、食器の製造、卸、小売業、輸出業、飲食店業、食料品の卸、小売業及び加工食品の製造業、酒類、飲料水の卸、小売業
店舗 鏑木商舗(九谷焼)、春日山窯木米庵、金沢九谷ミュウジアム、おいしいいっぷく鏑木(和食処)、NPO法人金沢九谷倶楽部
社員数 18名
株式会社Asian Bridge
設立 2007年3月22日
資本金 8,400万円(資本準備金含む)
代表者 代表取締役 小西 広恭
業務内容 ITソリューションの企画/開発/運用を手掛けるベンチャー企業。2017年に石川県、2021年に富山県にLABを設立。得意とするITを活用し、北陸の企業と共に地方創生に取り組む。インターンシップマッチングサービス「キャリターン」、ネットショッピングサイト「NOTOteMA」などを開発・運用。
事業所 東京本社、金沢LAB、富山LAB
従業員数 70名(アルバイト含む)
(2023年3月31日現在)
【お問い合わせ先】
株式会社 鏑木
〒920-0865 石川県金沢市長町1-3-16
お問い合わせ: https://kutani.net/FORM/contact.cgi
電話: (076)221-6666
メール:kanazawa@kaburaki.jp