双日、ペルーで医薬品物流事業に参画

掲載日: 2023年11月21日 /提供:双日

双日株式会社(以下「双日」)は、100%子会社である双日米国会社を通じて、ペルーの医薬品物流会社 Salog(サログ) S.A.(以下「サログ」)およびSalutare Soluci?n Integral en Salud(サルタレソルシオンインテグラルエンサルー) S.A.C.(以下「サルタレ」)の持株会社であるBNS Latin Invest(ビーエヌエスラテンインベスト) S.A.C.の株式を取得し、医薬品物流事業に参画します。


 サログは、ペルーの社会保険庁「EsSalud(エスサル―)」(以下「エスサルー」)との間のPPP(※1)契約に基づき、2010年よりリマ首都圏において医薬品などの在庫管理・梱包・配送サービスを提供しています。エスサルーは、ペルーの民間企業の従業員を対象に公的健康保険および医療サービスを提供しており、全国の加入者数は人口の約2.6人に1人(約1,277万人)に上ります。(※2)サログは、エスサルーが購入した医薬品と医療関連用品(取扱品目数:約7,000)の物流拠点での保管・在庫管理、リマ首都圏にある55のエスサルー傘下病院(病床数:約6,000)および約700の提携先の民間薬局などへの配送を担っています。サログは、エスサルーが行っていた物流業務を受託し、データに基づく需要予測・発注提案を通じて、余剰在庫や欠品の減少といった在庫の最適化を実現しました。また、2019年よりエスサルー患者様の最寄りの薬局や自宅へ処方薬の配送を始めたことで待ち時間を短縮化するなど、患者様の利便性や満足度向上にも寄与しています。

【サログが運営するエスサルーの物流拠点(リマ)】
 ペルーの人口構成は若年層が多く、今後の経済発展に伴い、エスサルーが対象とする中間所得層は着実に増加すると予想されています。また、ペルーのヘルスケア分野では、医療サービスの地域格差是正や質の向上に向けた様々な取り組みが進められていることから、物流分野においても民間企業による効率的で質の高いサービスに対する需要の増加が見込まれています。

 双日は、これまでアジアを中心に培ってきた物流分野での知見を活かし、ペルー全土はもとより近隣諸国においても医薬品物流サービスの提供拡大を目指し、中南米地域での事業経験の蓄積を図っていきます。

(※1)PPP : Public Private Partnership(官民連携事業)。
(※2)2023年9月時点の会員数。

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