森トラストグループ 新中長期ビジョン「Advance2030」を策定

掲載日: 2023年11月07日 /提供:森トラスト

2030年度までに新たに1兆2,000億円を投資

森トラスト株式会社(本社:東京都港区 代表取締役社長:伊達 美和子)は、2016 年に策定した森トラストグループの中長期ビジョン「Advance2027」について改定を行い、「Advance2030」として、2030 年度に向けて新たに1 兆2,000 億円の投資目標と、2030 年度の売上高3,300 億円、営業利益700 億円の目標を設定しましたので、お知らせいたします。


森トラストグループ ロゴ


単位:億円
▲「Advance2030」目標

「Advance2030」の数値目標
 当社は、伊達美和子が代表取締役社長に就任した2016年より、10年先の未来を見据え、「日本のグローバル化」「地方創生」に向けて強い財務基盤を維持しながら、安定的な成長を目指す中長期ビジョン「Advance2027」を策定し、2027年度の売上目標に2,300億円、営業利益に500億円を掲げ、不動産・ホテル・投資の3事業を推進してまいりました。当社グループはこの「Advance2027」の最終目標を既に2019年度より4期連続で達成しており、賃貸関係収益およびホテル関係収益は過去最高の売上高を更新しています。
 そこで、コロナ禍を経たいま、新中長期目標として、「Advance2030」に改定し、2030年度までに1兆2,000億円の事業投資を行うことで、決算セグメントである賃貸関係収益、ホテル関係収益、販売関係収益いずれも1,000億円超を目指し、最終年度の2030年度には売上高3,300億円を達成する目標を設定いたしました。

売上高3,300億円を達成するための事業戦略
 不動産事業では、2025年に「東京ワールドゲート赤坂」のグランドオープンを予定し、「NEXT DESTINATION」をコンセプトに新たな目的地となる、東京都心のランドマークとして国際都市力向上の一助となる開発を目指してまいります。また、海外投資として、ライフサイエンス分野に関わる企業、ベンチャーキャピタル、行政、教育機関の全米屈指の「クラスター(集積地)」である米国ボストン市にて、ライフサイエンスラボ&オフィス「15 Necco Street」の共同開発事業に参画しています。そしてニューヨーク・マンハッタンの中でも、経済・文化の中心地である「ミッドタウンエリア」に位置する「245 Park Avenue」において、リノベーション事業に参画しています。
 現在、ホテル&リゾート事業では、軽井沢万平ホテルの大規模改修・改築事業とともに、長崎にて「ホテルインディゴ長崎グラバーストリート」の開発事業を進めています。その他にも新たに2030年度までに2,000室のホテル客室の供給を目指します。また、当社では30軒のホテルを展開していますが、今後は開発中を含めた25件の計画に基づき、観光のゴールデンルートである東京・京都に加え、伊豆箱根エリアや北陸エリアなどにインターナショナルホテルの誘致を推進します。そして、当社の「ラグジュアリーデスティネーションネットワーク」構想の加速を図ってまいります。
 また、これまで培った高級レジデンスのノウハウおよびホテル開発・運営ノウハウを生かし、今後の注力用途として、高級ブランドを冠した「ホテルコンドミニアム」および「ブランデッドレジデンス」を供給することで、居住者、旅行者および投資家の様々なニーズに対応する予定です。日本に魅力を感じる国内外の富裕層をより一層取り込むべく、2030年度までに都心や人気のリゾート地で800室の分譲開発を進めてまいります。

事業のさらなる推進
 森トラストグループはコーポレートスローガン「Create the Future」のもと、2030年度に向けた日本の国際競争力強化に資するため、未来を見据え不動産・ホテル&リゾート・投資事業をさらに推進してまいります。

「Advance2030」のアクションプラン
 「Advance2030」においても引き続き下記アクションプランを遂行してまいります。

(1)不動産事業(賃貸および分譲)
i)選択と集中
競争力の高いエリアへの集中的な投資
ii)最適複合
土地の特性を最大化する機能を最適な形で複合
iii)国際都市機能の強化
日本の国際競争力強化に資する都市づくりへ貢献


(2)ホテル&リゾート事業
i)ジャパンブランドの発信
豊富な観光資源を活用し、日本の魅力を世界に発信
ii)グローバルスタンダード
国内に国際基準のサービスや世界のライフスタイルを提供
iii)イノベーション
日本の文化と国際基準のサービスの融合により、新たな価値を創出
iv)観光先進国へ
事業を通じて、日本の観光先進国たる地位の確立に寄与

(3)投資事業
 広く社会に価値をもたらす事業全般について、多様な投資手法を用いて、「安定性」「持続性」「成長性」に重点を置いた投資を行うことで、時代に即応した最適な事業・資産ポートフォリオを構築します。

■「Advance2030」における実行計画

不動産事業(賃貸)

・東京ワールドゲート赤坂/赤坂トラストタワー(2025年度グランドオープン予定)
街区コンセプト「Next Destination ~もう一度、街で会おう~」のもと、多様な人々が出会い、交流するための目的地となる街の実現を目指し開発を推進しています。
「東京ワールドゲート赤坂」ロゴ
東京ワールドゲート赤坂/赤坂トラストタワー


・15 Necco Street
 森トラストはライフサイエンス分野に関わる企業、ベンチャーキャピタル、行政、教育機関の全米屈指の「クラスター(集積地)」であるボストン市のなかでも、市が主導するイノベーション地区として指定されるシーポート地区でのライフサイエンスラボ&オフィスの共同開発事業に参画しています。
15 Necco Street


・245 Park Avenue
 アメリカ最大の都市圏人口を持つマンハッタンの中でも、タイムズスクエアといった観光スポットや、高層ビル、高級ホテルが集積した、経済・文化の中心地である「ミッドタウンエリア」に位置するオフィスビル。今後マンハッタン最大の不動産会社であるSL Green Realty Corp.と共同で所有し、2025年に向けてリノベーション事業を行います。
245 Park Avenue


ホテル&リゾート事業

・東京エディション銀座(2023年内開業予定)
周辺の世界的ハイブランドの顧客層との親和性が高く、トレンドセッターや富裕層をはじめとした世界の旅行者を呼び込み、銀座エリアの持続的な発展に貢献することを目指しています。
東京エディション銀座


・ラフォーレ箱根強羅 湯の棲 綾館(2024年1月19日(金)開業予定)
「五感で浸かり、豊かな時を織りなす」をコンセプトに、箱根の自然に調和する上質な設えや、丁寧なサービスを通して箱根の土地を五感でお愉しみいただけるホテルとして2024年開業予定です。
ラフォーレ箱根強羅 湯の棲 綾館


・万平ホテル 大規模改修・改築事業(2024年夏開業予定)
2024年に創業130周年を迎える万平ホテルの大規模改修・改築事業です。本事業では、日本ホテル史上における貴重な歴史的建造物としての伝統を守り、長く未来にわたりクラシックホテルとしての格式ある滞在をお届けすることを目指しています。
万平ホテル


・ホテルインディゴ長崎グラバーストリート(2024-2025年冬開業予定)
 長崎は異国情緒あふれる国際色豊かな街並みが残る観光名所です。西九州新幹線の開業によりさらなる観光の発展が期待されるこのエリアに、IHGホテルズ&リゾーツが展開するライフスタイル・ブティックホテルブランド『ホテルインディゴ』を誘致しました。
ホテルインディゴ長崎グラバーストリート


既存ホテルと新規ホテルプロジェクト一覧
森トラストグループ 既存ホテルと新規ホテルプロジェクト一覧
不動産事業(分譲)
・ホテルコンドミニアム/ブランデッドレジデンス
 森トラストグループは今後、ホテルなどの高級サービスを提供する有力ブランドの名前を冠した「ホテルコンドミニアム」や「ブランデッドレジデンス」の開発を推進し、2030年度までに800室を供給します。開発プロジェクトのラインナップに加えることで、これまでのラグジュアリーホテル開発のノウハウを活用するとともに、競合するレジデンス市場との差別化を図ってまいります。
【参考】
ホテルコンドミニアム:個人等が区分所有で客室を購入し、自己利用かつホテル客室として貸出しをして賃料収入を得ることができる分譲ホテル
ブランデッドレジデンス:ホテルなどの有力ブランド名を冠し、高級ホテルおよび高級レジデンスで提供されるようなサービスや付帯特典のついた分譲レジデンス

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