イオンディライト株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長兼社長執行役員 グループCEO:濱田和成、以下「当社」)は、2023年11月1日に第一ホテル両国(東京都墨田区)にて、「第5回 イオンディライト技術コンテスト【警備の部】喜び・働きがい向上プロジェクト~”ありがとう”を成長へ!~」(以下、「本発表会」)を開催しました。
本発表会は、4年ぶりに参集で開催され、当社グループが事業を展開する日本、中国、アセアン各国から、共にサービスを提供する警備会社及び当社グループ会社のメンバーを含めた計14チーム※が参加しました。
各チームは、「警備業務を適正かつ確実に行うための取り組み」、「お客さま対応の品質を向上させるための取り組み」、「警備業界における働きがい・やりがいを創出し、持続的な雇用を維持するための取り組み」、「警備業務におけるニューノーマル、時代に沿った施設の『安全・安心』への取り組み」の4つのテーマから一つを選択し、それぞれの取り組みやその成果を発表し合いました。
警備のプロフェッショナルとしてサービスの質をより一層高めるための創意工夫や事件・事故防止に繋がった好事例など、各現場において日々実施される施設の「安全・安心」を守り続けるための様々なエピソードが披露されました。
※ 発表者として参加した警備会社及び当社グループ会社(各エリア内の掲載は五十音順):
[国内]ALSOK北海道(株)、イオンディライトセキュリティ(株)、環境整備(株)、(株)コアズ、(株)サピックス、
サンエス警備保障(株)、(株)新日本セキュリティシステム、東洋ワークセキュリティ(株)、(株)白青舎、
リライアンス・セキュリティー(株)
[中国]永旺永楽服務管理集団有限公司
[アセアン]AEON DELIGHT(VIETNAM) CO., LTD.、PT Sinar Jernih Sarana
実効性(効果・影響力)、画期性(アイデア力)、展開性(汎用性)、成長性(ステージアップ)の4つの基準により当社経営幹部が審査を実施した結果、イオンディライトセキュリティ株式会社 代表チーム(就業先:兵庫東営業所 教育課)による「自責事故撲滅にむけて」が最優秀賞に選ばれました。
●最優秀賞
イオンディライトセキュリティ株式会社 代表チーム
(取り組み概要)
従来はメールや掲示板など、活字のみで自責事故への注意喚起を行っていたが、再発防止にはつながりにくい状況であった。そこで、発生した自責事故の内容を分析し、問題の発生した背景・原因・注意すべき点について解説を付けた動画を制作し、2021年4月よりeラーニングサイトで配信。その結果、2022年度には前年比で半数以上の自責事故を削減することができた。
【その他の入賞チーム】
●優秀賞
北陸信越支社 代表チーム(就業先:イオンスタイル新小松、警備会社:株式会社コアズ)
(取り組み概要)
漏電により冷凍冷蔵ケースのアラートが発報した際の手順をマニュアル化し、誰がいつ見ても分かりやすい内容で記載。また、関係連絡先の順序を事前に決めておくことで、連絡手順の迷いや躊躇をなくした。加えて、些細な情報でも報告できるよう、風通しの良い職場環境づくりを行った。こうした日頃からの備えが奏功し、実際に冷凍冷蔵ケースのアラートが発報した際には迅速かつ適切に対応することができた。これにより、店舗の翌日の営業への支障を防いだ。今後も警備室内の連携強化を図るとともに、ウェアラブルカメラを活用した監視盤対応訓練などの新たな取り組みにも挑戦し、”自ら考えて”行動することを常に意識していく。
●優秀賞
PT Sinar Jernih Sarana 代表チーム(就業先:クタイ ティンバー インドネシア)
(取り組み概要)
警備の教育水準向上を目的に、個々の警備員の能力を評価するスキルマトリックスアプリを導入。このアプリでは各警備員の現状のレベルや必要なスキルが明確に理解できるような仕組みになっており、警備員個人はもとより各警備隊全体のスキルも把握できる。また、各警備員のIDカードの裏にはスキルマトリックスを読み込むことができる二次元コードを掲載。お客さまは、スマートフォンでコードを読み込むことで、警備員のスキルを確認することができる。警備員のスキルを正確に把握することで適切な教育プランを作成できるだけでなく、スキルに応じた適切な配置を行うことができる。
●優秀賞
九州支社 代表チーム(就業先:イオンモール福岡伊都、警備会社:株式会社新日本セキュリティシステム)
(取り組み概要)
エレベータの非常呼び出しボタンの誤操作により、他業務の中断が頻発していた。市販のカバーを使用したが、壊れることも多く設置を断念した。そこで、スタッフで意見を出し合い、透明のプラスチック板とテープを利用し、壊されることなく非常時にだけ押すことができるカバーを製作し導入。その結果、誤操作による対応が減り、他業務への対応が以前より早くなり、加えて、何かを改善しようと前向きな行動をとれるようになった。今後も、固定観念にとらわれず、何事にも疑問を持ち「考動(自ら考え、行動)」することを継続する。
■当社社長 濱田による総括
本年は4年ぶりに参集で開催することができ、大変うれしく思います。対面で開催できることの重要性を、本日1日を通じて実感することができました。日頃の活動はもとより、この3年間、コロナ下において、自らも感染リスクがある中、エッセンシャルワーカーとしてそれぞれの施設の「安全・安心」を支えていただいた警備隊員の皆さまに改めてお礼を申し上げます。
本日の発表では、「教育活動の工夫により事故の件数を大幅に削減した事例」や「日頃からの非常時への備えとその水平展開により、有事の際に速やかな対応を実施し事故を未然に防いだ事例」、「スキルアップや品質向上を目的に警備員のスキルを見える化した事例」など、各チームそれぞれの「安全・安心」に対する思いとそこから導き出された様々な好事例が紹介され、全チーム甲乙つけがたい素晴らしいコンテストとなりました。また、今回も共にサービスを提供する多くのパートナー企業の皆さまにご参加いただき、ファシリティマネジメントにおけるパートナーシップの重要性を再認識することができました。
当社は今後も経営理念として掲げる「私たちは、お客さま、地域社会の『環境価値』を創造し続けます。」という思いをパートナー企業の皆さまと共有し、お客さまの「安全・安心」に貢献し続ける企業集団であり続けたいと考えています。本日、各社、各地域の代表として参加された警備隊の皆さまには、そのリーダーとして、引き続き、品質向上に向けた創意工夫に取り組み「安全・安心」の進化を牽引してほしいと思います。
当社は、更なる持続的成長に向けて、2018年10月にイオンディライト ビジョン2025を掲げ、アジアにおいて、「安全・安心」、「人手不足」、「環境」の3つを成長戦略の柱に社会課題を解決する環境価値創造企業を目指していくことを決めました。これを実現していくため、「人間力」と「技術力」を兼ね備えた専門家人材を育成し、期待を上回るサービスの提供を通じて、お客さま満足度をより一層高めることを目的に2019年より「イオンディライト技術コンテスト」を開催しております。
こうした中、警備事業では、協業する警備会社各社の皆さまに感謝の気持ちを伝え、絆をより深めることで共に成長していきたいという思いから「喜び・働きがい向上プロジェクト~“ありがとう”を成長へ!~」と題した取り組み発表会を開催しました。当社は、今後もこうした取り組みを通じて、「人間力」と「技術力」を兼ね備えた警備の専門人材を育成し、施設とその周辺環境の「安全・安心」に貢献してまいります。
※設備の部につきましては、2023年10月19日付「第5回 イオンディライト技術コンテスト【設備の部】を開催」をご参照ください。また、第3弾 【清掃の部】につきましては、2023年11月14日に 「第9回 働きやすさ追求活動 取組み発表会」を開催予定です