どの業界でもロボットの導入需要が高まっている。そんな中、大阪・焼肉食べ放題の老舗、左近商事株式会社(以下左近商事、本社:大阪府泉佐野市、代表取締役社長 左近 哲也)は、いち早く配膳AIロボット導入に踏み切り、9月3日よりバイキング左近 末広店にて稼働を開始させた。選んだロボットは、飲食業界向けITシステムサービスを提供する株式会社アルファクス・フード・システム(以下AFS社、本社:山口県山陽小野田市、代表取締役社長 田村 隆盛)の製品である「サービスショット」(導入はα1型)だ。コロナ禍の対策として、ウィズコロナにおけるロボット活用に関心があった左近商事では、扉装備の衛生面、完全自律歩行型(アンテナ工事不要)など他社より優れたAFS社で導入を決めた。また、ロボットに型式名称があるが、正式な名前はなく、自社で決められることや、ロボット頭部のお客様操作ディスプレイやボディーペインティングの変更など相談でき、決められたこともロボット定着には大きかったという。この様なアイデアが機能だけでないロボット定着のカギになる。様々な導入を通じ、AFS社はロボット運営ノウハウを蓄積して行く。
◆導入店レポート
・配膳ロボットの利用で、ロボットとお客様の楽しい関係構築を模索する
配膳AIロボットが働くバイキング左近末広店は、焼肉、お寿司、デザートなど約100種類以上のメニューが食べ放題で楽しめるお店。コースの内容も充実しており、お手軽なライトコースから、国産牛(黒毛和牛など)が食べ放題になるワンランク上のコースなどがある。そして、食べ放題ながら、こだわりの美味しいお肉がリーズナブルな価格で楽しめると評判だ。導入担当者は、「配膳時だけでなくこのロボットが近くを通るだけでお子さまが大喜びしています。それを見ている家族のほほえましい表情が、更に導入をしてよかったと感じさせてくれます。導入して日が浅い段階ですが、もうこのロボット目当てで、連日来店していただいたお客様もいらっしゃるくらいです。機能はもちろんですが、ロボットのボディーやお客様ディスプレイを左近商事らしく、お客様に親近感を持ってもらうようにできたことが何よりも大きいです。」と話していた。
◆配膳ロボット導入のポイント
準備に期間と工事が伴う⇒自律歩行で工事いらず
今までに見た配膳ロボットの多くは、まず歩行誘導タグを天井に取り付け、配膳ロボットは 天井設置のセンサーのルートに沿って歩行する方式で準備に期間や設置工事が必須となり、 設置の煩雑さや設置にもコスト負担がかかることが普及の障壁となった。
AFS社の「サービスショット」は、ロボットに搭載されたAIが静止位置を記憶し、配膳時の障害物(テーブル、椅子、人、壁など)をロボットセンサーが感知しながら、AIが歩行ルートを導き出して店内を歩行する、完全自律歩行型の配膳ロボットである点が大きなポイントとなった。
料理収納の清潔感
抗菌処理された収納BOX内に料理を入れて運ぶ、密閉型を採用しており、衛生面も考慮されている。
・配膳ロボット活用の多様性
配膳だけでなく、下げ膳機能や、配膳ロボット自体がお客様のお席を回って追加注文を促す“おススメ機能”などAFS社が提供するお客様注文端末オーダーシステム「テーブルショット」との連携も期待できる。
お客様とロボットの楽しい関係を構築するための一工夫
AFS担当者と相談しながら、配膳ロボットを店内に溶け込ませ、お客様とロボットの楽しい関係を構築できるようアイデアを実現して対応。
◇株式会社アルファクス・フード・システム
AFS社は、1993年の創業時より一貫して外食チェーン向けに業務基幹システム「飲食店経営管理システム(R)」と勤怠集計管理システム「Timely」を主力にASP/クラウド型でトータルソリューションを提供し、大手外食チェーンを中心に導入店舗数は累計約26000店(約1,800社)で利用されています。また、手作業が前提となる食材・備品発注作業を当日在庫等に考慮して完全に自動的に補充発注できる「自動発注システム」(特許取得)を開発し、世界的な食品ロス削減に向けて提供しています。
社 名:株式会社アルファクス・フード・システム(ALPHAX・FOOD・SYSTEM CO.,LTD)
東証JASDAQ上場(証券コード 3814)
https://www.afs.co.jp/
所 在 地:山口県山陽小野田市市千崎128番地(江汐公園内)
代 表 者:代表取締役社長 田村 隆盛
事業内容:外食企業向けITシステム提供
1.ASP/クラウド型基幹業務サービス「飲食店経営管理システム(R)」の販売・サポート
2.システム機器の企画・販売
3.ハードウェア・ソフトウェアの全国メンテナンスサービス
4.自社製品・サービスの開発・検証を兼ねたホテル・レストランの運営