キリンホールディングス株式会社(社長 磯崎功典)は、グループ会社であるキリンビール株式会社(社長 堀口英樹、以下キリンビール)が販売する「キリン 氷結(R)」ブランドをはじめとしたRTD※1商品の新商品開発工程において、生成AIを活用したAIペルソナ※2を構築・導入することで、お客様理解の質を向上し、新たな価値創造を実現していくための検証を開始しました。※1:Ready to Drinkの略。栓を開けてそのまま飲めるアルコール飲料※2:サービス・商品の典型的なユーザー像
新商品開発工程では、ブランド戦略や過去に発売した商品の動向を参考としながら、守るべきところ、変えるべきところ、どう新しく見せられるかといった、新しい商品コンセプトを検討していく工程があります。この工程ではお客様に対してインタビュー調査を行いますが、平均50時間と多くの時間がかかるため、新商品開発期間が長期化する傾向がありました。
この課題を解決するために、インタビュー調査から得たお客様の声を生成AIに学習させ「キリン 氷結(R)」ユーザーのAIペルソナの構築を開始しました。商品コンセプトやフレーバーに対する質問を与えることで、顧客インサイトの抽出を疑似的に行い、商品開発に利用する検証を進めていきます。
当社は、今後もデジタル技術を活用したイノベーティブな商品開発手法を取り入れることで、お客様理解の質の向上とスピーディな商品開発を目指します。
キリングループは長期経営構想「キリングループ・ビジョン2027(KV2027)」において、イノベーションを実現する組織能力の一つとして「価値創造を加速するICT」を掲げ、DXによる新たな価値創造に継続して挑戦しています。
これからもICTを活用したグループ全体のDXを加速させ、新たな価値を生み出し続けることで持続的な成長を目指します。
キリングループは、自然と人を見つめるものづくりで、「食と健康」の新たなよろこびを広げ、こころ豊かな社会の実現に貢献します。