多様な働き方の調査研究機関「ツナグ働き方研究所(拠点:東京都千代田区/所長:平賀充記)」は、官公庁などが発表する労働市場関連のデータをキュレーションしつつ、分かりやすくまとめた「労働市場データレポート」を毎月発表していきます。今回は12月上旬に発表された最新データをもとに2023年10月度レポートについて、とりまとめましたのでご報告いたします。
※レポート詳細はこちら https://tsuna-ken.com/research_report/202310_report-10/
トピックス
1.10月度の有効求人倍率は1.30倍。10か月ぶりに前月を上回る
2.完全失業率は2.5%。前月差、前年同月差ともに-0.1ポイント
3.新規求人数は前年同月比-1.8%。2か月連続でマイナスに
■1.10月度の有効求人倍率は1.30倍。10か月ぶりに前月を上回る
2023年10月度の有効求人倍率(季節調整値)は1.30倍と、10か月ぶりに前月を上回りました。一方、前年同月差は-0.04ポイントと、3か月連続で前年同月を下回っています。パートのみの求人倍率(季節調整値)は1.30倍と前年同月差-0.04ポイント、正社員の有効求人倍率(季節調整値)は1.01倍でした。正社員の有効求人倍率の前年同月差は、2021年6月以降は上回る状況が続いていましたが、9月度に同水準となり、10月度は2年4か月ぶりに下回りました。
■2.完全失業率は2.5%。前月差、前年同月差ともに-0.1ポイント
完全失業率(季節調整値)は2.5%で、前月差、前年同月差ともに-0.1ポイントとなりました。年齢階級別では、25-34歳(+0.3ポイント)のみ前年同月より悪化しました。完全失業者数は175万人で、前月より3万人減少しています。
■3.新規求人数は前年同月比-1.8%。2か月連続でマイナスに
新規求人数の伸び率は前年同月比-1.8%と、2か月連続でマイナスとなりました。伸び率は学術研究,専門・技術サービス業(3.0%増)、宿泊業,飲食サービス業(2.2%増)、医療,福祉(1.3%増)などで増加しました。一方で製造業(10.6%減)、建設業(6.2%減)、卸売業,小売業(3.0%減)などは伸び率が前年同月を下回っています。
出典)
厚生労働省「一般職業紹介 (令和5年10月分)」
総務省統計局「労働力調査((基本集計) 2023年(令和5年)10月分結果」
■ツナグ働き方研究所とは...
株式会社ツナググループ・ホールディングス(本社:東京都千代田区/代表取締役社長:米田光宏)を母体とする「多様な働き方」の調査研究機関。所長である平賀充記(ひらがあつのり)は、リクルートにて、FromA、タウンワーク、とらばーゆ、ガテン、はたらいくなど、主要求人メディア編集長を歴任、メディアプロデュース統括部門執行役員を経て、人と組織の研究家に転身。特に30年以上にわたり観察を続けてきた「職場の若者」について造詣が深い。昨今では、組織コミュニケーション研究の観点から「ポストコロナ時代のリモートワーク」について精力的な研究に従事。近著に「なぜ最近の若者は突然辞めるのか」(アスコム)「イライラ・モヤモヤする 今どきの若手社員のトリセツ」(PHPビジネス新書)がある。
■過去の調査、リリース(一部)は以下に公開しております。
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2023年アルバイト探しに利用した情報源調査(2019-2023比較版)
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