ひかり味噌?株式会社(長野県諏訪郡下諏訪町、代表取締役社長 林善博、以下 当社)は、長野県 黒姫で里山の再生に取り組んでいる一般財団法人C.W.ニコル・アファンの森財団(長野県上水内郡信濃町 理事長 森田いづみ)と2023年11月に森づくり協定の契約を結び、アファンの森南エリアの一部約1.7ヘクタール(サッカーフィールド約2面分)を『Afan Heulwen Woodland by Hikari Miso』と名づけました。本契約は、アファンの森づくり企業タイアップの第一号となり、生物多様性の回復を目指した森林生態系の再生活動を共に推進してまいります。
森の名前が意図するのは「アファン、それは陽光の森-ひかり味噌?共創」。ひかり味噌?の社名の由来でもある「太陽・光」を意味するウェールズ語のHeulwen(ヘイルウェン)を、同じくウェールズ語の「風の通るところ」を意味する「Afan(アファン)」につけることで、ウェールズ出身のC.W.ニコル氏が生涯をかけて抱き続けた森の再生への想いや、その意思を継いで活動を続ける同財団への共感を表現しています。また今後、当社社員が一丸となり、同財団や地域コミュニティとの里山再生活動に取り組む、共創への強い意志を込めています。
締結式の様子
右 ひかり味噌?株式会社 代表取締役社長 林善博
左 一般財団法人C.W.ニコル・アファンの森財団 理事長 森田いづみ
◆アファンの森のオフィシャルパートナーをつとめる
アファンの森は、作家であり環境保護活動家のC.W.ニコル氏が、日本本来の美しい自然環境を取り戻したいという思いから荒れ果てていた森を自ら購入し、1986年より再生活動をはじめた、長野県信濃町にある森です。60年以上も前、C.W.ニコル氏が初めて来日したころの日本には美しい自然と、自然と共に生きる人々の暮らしがありました。里地里山の自然の恵みを慈しみ、燃料や食料は賢く利用する。その暮らしぶりは、里山の生物多様性をも高めていました。しかしながら、高度経済成長と共に日本の素晴らしい自然が失われていったのです。C.W.ニコル・アファンの森財団の活動により、アファンの森は生態系が甦りつつあり、様々な動植物が森に還りました。
当社はブランドコンセプトに「自然の恵み、いただきます。」を掲げています。自然と共生し、そしてその恵みを糧とするという考えは、日本の伝統的な循環型社会文化である里山と一致するものです。自然の恵みを原料にした味噌?メーカーとして、そして同じ長野県に立地する企業として、同財団のオフィシャルパートナーを務め、この里山再生事業を応援しています。
◆アファンの森づくり企業タイアップ第一号『Afan Heulwen Woodland by Hikari Miso』
昨年12月に開催された生物多様性条約第15回締約国会議(COP15)において、2020年以降の生物多様性に関する世界目標となる「昆明・モントリオール生物多様性枠組」が採択されました。同枠組では、生物多様性の観点から2030年までに陸と海の30%以上を保全する「30by30目標」が主要な目標の一つとして定められ、生物多様性の損失を止め、反転させ回復軌道に乗せるための緊急な行動をとる必要があることが明記されました。
生物多様性の回復を37年かけて実践しているC.W.ニコル・アファンの森財団が所有する、まだ手入れが及んでいない南エリアの森の多様性回復を加速させるために、同財団が企業との森づくりタイアップを呼びかけました。そのタイアップ第一号として『Afan Heulwen Woodland by Hikari Miso』がこの度、誕生しました。今後、当社社員の現地での活動参画などによって、共に生物多様性の回復を目指してまいります。
◆『Afan Heulwen Woodland by Hikari Miso』について
■森の位置:
・黄色枠:
北エリアは、1986年から放置され荒廃していた森を同財団が買取り、森の整備が進められました。今までに絶滅が危惧される動植物約65種以上が確認されるなど生物多様性の回復がみられます。
・赤色枠:
南エリアは、多様性豊かな森を広げるために手入れが必要な森を、同財団が2009年からトラスト(買取)をおこない、一部の整備を進めている生物多様性の回復が必要なエリアです。
白いエリアを『Afan Heulwen Woodland by Hikari Miso』として共同で森づくりを推進してまいります。
■名称:『Afan Heulwen Woodland by Hikari Miso(アファン、それは陽光の森-ひかり味噌?共創)』
■広さ:17,415平米
■植生:落葉広葉樹林 コナラーミズナラ群落 一部カラマツ植林
■現況:2009年にC.W.ニコル・アファンの森財団が購入しました。それ以前は薪炭林として利用されてきましたが、その後薪炭林として価値がなくなり放置されたと推定できます。現在優占しているササやヤブを刈り払い間伐を進め、林床に光を入れることにより埋土種子などから希少な植物が回復する可能性があります。 生物調査による丁寧なモニタリングを行い、地域本来の生物多様性の回復を目指し里山的な森の恵みを保全していきます。整備作業やモニタリングには当社の社員も参加して推進してまいります。
『Afan Heulwen Woodland by Hikari Miso』を同財団理事長およびスタッフと視察する当社社長
<お客様お問い合わせ先>
ひかり味噌?株式会社 お客様相談室 TEL:03-5940-8850