【ぽんしゅびより】酒造りを題材に消費生活SDGsを探求する~阿賀黎明高校の取組み

掲載日: 2023年07月21日 /提供:新潟県庁

阿賀黎明高校

【ぽんしゅびより】酒造りを題材に消費生活SDGsを探求する~阿賀黎明高校の取組み

印刷文字を大きくして印刷ページ番号:0597530更新日:2023年7月21日更新

新潟県立阿賀黎明高等学校は、県東部に位置する阿賀町唯一の高等学校です。

平成28年から阿賀黎明高校と阿賀町は「阿賀黎明高校魅力化プロジェクト」に取り組み、地域団体である「阿賀黎明探求パートナーズ」と連携し、地域の資源や課題を活かした課題解決型授業を実施してきました。

令和2年度には新潟県立高校としては初めてのコミュニティ・スクールに指定。

「地域に開かれた教育課程」の実現のため、魅力ある学校づくりに取り組んでいます。

そんな阿賀黎明高校で、このたび地元の酒蔵である麒麟山酒造の協力を得て酒造りを題材に授業をされるというお話を聞き、お邪魔してきました!

(参考)
麒麟山酒造株式会社は地元産米による酒造りを目指して、1995年から「奥阿賀酒米研究会」を立ち上げ、2018年に地元「阿賀町産100%」を達成しました。この取組みは、SDGs17の目標のうちの「SDGs8 働きがいも経済成長も」「SDGs11 住み続けられるまちづくりを」「SDGs12 つくる責任 つかう責任」につながっていくと考えられます。

授業概要 [PDFファイル/363KB]

第1回 日本酒の値段の違いはどこからくる?(R5.7.21更新)

第1回 日本酒の値段の違いはどこからくる?+はでっぱの香

米づくりから酒づくりを逆にたどる流れで進められるこの授業。

最初は消費者が酒を手に入れる場所…ということで、

今回は学校から一番近い酒屋・桝屋商店での授業です!

クラス全員、酒屋に入るのは初めて。(用事がないですもんね。)

やや緊張した面持ちでお店の方のお話に耳を傾けます。

まずは、麒麟山酒造の銘柄6種類の販売価格(四合瓶)の予想について。

銘柄

販売価格(四合瓶)

金雲母

遠雷

ながれぼし

ユキノシタ

超辛口

はでっぱの香

ヒント

銘柄

販売価格(四合瓶)

伝統辛口

1,100円

伝辛原酒

1,320円

やわらか

1,320円

ヒントはありますが、これがなかなか難しい!

語感から高そう安そうくらいの想像しかできません。

答えは以下の通り。

銘柄

販売価格(四合瓶)

金雲母

2,750円

遠雷

1,485円

ながれぼし

3,300円

ユキノシタ

1,760円

超辛口

1,155円

はでっぱの香

1,150円

同じ容量にも関わらず価格に違いがあるのは、酒米や瓶等の原材料価格はもちろん、精米歩合によっても変わってきます。

米を削れば削るほどコストがかかるので、大吟醸等は特に高めの価格設定です。

精米歩合や米を削るなど生徒には耳慣れない単語が続き、大丈夫かしらと少し不安になりましたが、皆さん熱心にメモを取っていました!

今後の授業で流れを遡っていくことで、理解の深まることが期待されます!

話は、価格予想にもあるはでっぱの香というお酒に移ります。

こちらは、地元の小売店が集まって「阿賀町でしか買えない、こだわりのお酒を造りたい」という思いから生まれたプライベートブランドのお酒です。

この日は入荷直前で、実物は拝めず……。

刈り取った稲を天日干しにする「はさ掛け」。はさ掛けをする場所を方言で「はで場」もしくは「はでっぱ」と呼び、このお酒に使われる酒米をはさ掛けしていることから、「はでっぱの香」という名前になったとのこと。

1本1本説明し、おいしさを知ってもらうため、販売は地元の酒屋8軒のみ

米づくりはお客さんと一緒、酒づくりは麒麟山酒造の指導を受けながら酒屋のみでやるなど、強いこだわりを持って作られています。

店主の土肥さんは「ぜひ田んぼに入る経験をしてほしい。」と熱く語っておられました。

確かに、自分で植えたり刈ったりしたお米でできたお酒が飲めるというのは、あまりできない体験です!

高校生はまだ飲めないので、「参加したら20歳になった時プレゼントできるようにしようか。」と土肥さん。

阿賀町の酒も自然も大好きな酒屋さんによる授業でした。

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新潟県立阿賀黎明高等学校<外部リンク>

阿賀黎明高校魅力化プロジェクト<外部リンク>

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