長野県知事記者会見 2023年05月26日 - ●中野市における殺人事件 ●令和4年度の長野県への移住者数 ●令和5年度「デジチャレ信州」の受講生の募…

掲載日: 2023年05月26日 /提供:長野県庁

知事会見(令和5年(2023年)5月26日(金曜日)16時04分~16時39分 会場:県庁)

項目

阿部知事からの説明

  1. 中野市における殺人事件について
  2. 令和4年度の長野県への移住者数について
  3. 令和5年度「デジチャレ信州」の受講生の募集について
  4. パラスポーツを取り入れた小学校運動会の実施について
  5. 令和4酒造年度全国新酒鑑評会の審査結果について

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取材者からの質問

  1. 中野市における殺人事件について
  2. 教員の不祥事について
  3. 令和4年度の長野県への移住者数について(1)
  4. 新型コロナウイルス感染症への対応について
  5. 令和4年度の長野県への移住者数について(2)
  6. 複業人材の募集について
  7. 信州F・POWERプロジェクトについて

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本文

阿部知事からの説明

1 中野市における殺人事件について

長野県知事 阿部守一
少し時間が遅くなりまして申し訳ございません。まず、中野市において発生した立てこもり事案について、冒頭コメントを申し上げたいと思います。本当に痛ましい事件が、日ごろ静かな地域で発生してしまいました。お亡くなりになられた方々のご冥福を心よりお祈り申し上げます。また、ご遺族の皆さまに謹んでお悔やみを申し上げます。周辺の地域の皆さまの不安感は非常に強いものがあると思いますので、中野市とも連携して心のケア、精神面でのサポートを県としても協力していきたいと思っています。警察において、事件の真相究明に全力で取り組んでいただきたいと思っています。

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2 令和4年度の長野県への移住者数について

長野県知事 阿部守一
本日の会見では、私の方からは大きく4点お話をしたいと思います。まず、移住についてです。これまで長野県として移住者アンケートや行政サポートによる移住者数を市町村と連携して調査してきましたが、その数値が令和4年度は過去最多になりました。3300人余で、前年比1割強増という形になりました。移住された皆さまの傾向を見ますと、20代、30代の若い世代の方々が約半数を占めている状況です。転入された理由を見ますと、地方暮らしへの関心、それから子育て環境という部分が非常に多くなっていまして、コロナ禍で多くの皆さまの目が地方へ向いてきている結果ではないかと思っています。また、県としても移住施策を関係の皆さまと一緒に取り組んできました。コロナも5類になりましたので、またここで環境が変わります。コロナ禍ではどうしても密な環境から豊かな自然環境を有する地方へ目が向けられていましたけれども、少しまた環境が変化する可能性がありますので、こうした傾向が持続できるように、引き続き、移住者が増加するように県としてしっかり取り組んでいきたいと思います。仕事と暮らしをセットにしたイベントやUIJターンの就業・創業移住支援金も拡充しましたので、こうしたPRも行っていきたいと思っています。本日の部局長会議でも私の方から申し上げた通り、一つは仕事とセットで、あらゆる産業分野が今、人手が足りない状況ですので、人材確保策とセットでの移住ということにも、力を入れていきたいと思います。また、先日、辰野町の赤羽(孝太)さんに空き家利活用推進アドバイザーをお願いしました。県内各地を回っていろいろな方とお話をすると、移住されたい希望があってもなかなか住まいの確保ができていないということで、移住を断念される方もいらっしゃいますので、空き家の利用をはじめ、住まいの確保についてもしっかり目を向けて取り組んでいきたいと思います。また、そもそも長野県全体が、教育も医療もさまざまな分野を含めて暮らしやすい県になることが最も重要ですので、こうしたことを含めて、移住者がさらに増えるように取り組んでいきたいと思っています。

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3 令和5年度「デジチャレ信州」の受講生の募集について

長野県知事 阿部守一
プレスリリース資料をお配りしていますように「デジチャレ信州」の受講生の募集(会見資料1)です。今、IT人材が求められていますけれども、求職中の方々で未経験の方でもIT就職を目指せるように、「デジチャレ信州」の受講生の募集を本日から開始します。この事業は、求職者を対象にして、ITスキルの職業訓練、そして、IT分野における就職支援を行うものです。職業訓練と就職支援を一体で行っていきます。今、仕事を探されている方でITの分野にも関心がある方は、ぜひ積極的に受講いただきたいと思います。企業の皆さまとお話をすると、デジタル分野の人材はどこの分野でも足りていない状況ですので、ぜひ、「デジチャレ信州」でさまざまなスキルを身に付けた上で就職していただければありがたいと思います。昨年の実績は定員の約4倍の皆さまから応募、問い合わせを頂きました。また、実際に受講された方の4分の3が就職されています。ぜひ、「デジチャレ信州」を積極的に活用いただきたいと思います。今回はITエキスパートコース、ITチャレンジコースがありますが、ITチャレンジコースの方は、1日当たりの受講時間数をエキスパートコースに比べてだいぶ短くしていますし、全体の受講期間も短くしています。これは、昨年度に同様の事業を実施しましたが、利用された方から、例えば保育園への送迎時間に重なって受講ができない、あるいは子育て中なので長時間訓練するのはなかなか難しいといったご意見を頂きましたので、より1日当たりの訓練時間も短く、全体も短期間のコースも作っています。ぜひ子育て中の皆さまにも積極的にご利用いただければと思っています。訓練時間は、こちらのコースは午前10時から午後3時50分で、午後4時少し前までですので、保育園にお子さんが行っている間に訓練ができる形になっています。
「デジチャレ信州」の受講料は無料です。また、スマートフォン等で簡単にエントリーいただくことができますので、ぜひこの機会にデジタル分野でのスキルアップや就業をご検討いただければありがたいと思っています。

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4 パラスポーツを取り入れた小学校運動会の実施について

長野県知事 阿部守一
「パラスポーツを取り入れた小学校運動会が行われます」(会見資料2)というプレスリリース資料をお配りしているかと思います。長野県は、日本財団パラスポーツサポートセンターと協働して、「パラウェーブNAGANO」ということで、スポーツを通じた共生社会づくりに取り組んでいるところです。今回、新たな取り組みとして、小学校運動会へのパラスポーツの導入支援を行っていきます。今回、実施するのは、障がいがあるお子さんが在籍する県内の二つの小学校において、競技用車いすを使用して、障がいがある子どもだけではなくて、みんなで車いすに乗った競技を行ってもらおうというものです。県としては、競技用車いすの貸出や日本財団パラスポーツサポートセンターと一緒に練習にも参加してアドバイスしてきています。障がいがある子どもだけではなくて、学年全員が競技用車いすを使用しての小学校の運動会というのは、全部は確認していないですけれども、おそらくは全国で初めてではないかと思っています。これを機会に、お子さんはもとより、保護者や地域の皆さまに、パラスポーツや共生社会の考え方を広めるきっかけにしていきたいと思いますし、障がいがあるお子さんも、ないお子さんも一緒に参加できる運動会をぜひ広げていきたいと思っています。こうした取り組みに多くの皆さまが関心を持っていただくことが重要ですので、積極的な取材をぜひお願いしたいと思います。

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5 令和4酒造年度全国新酒鑑評会の審査結果について

長野県知事 阿部守一
最後ですが、お酒について(会見資料3)です。日本酒・ワイン振興室を作って、酒類の振興に全力で取り組んできましたが、令和4酒造年度全国新酒鑑評会の審査結果が、過日発表されました。お手元にお配りしている資料の通り、金賞受賞数は16点、入賞点数が31点です。金賞については、前年の全国4位から全国3位、入賞数は全国2位から全国1位ということで、いずれも向上しました。作り手の皆さまの醸造技術レベルが向上してきている結果だと思っています。ちなみに、一昨年(令和2酒造年度)は全国1位の金賞受賞数でしたので、1位奪還ができなかったところは若干残念ではありますが、金賞受賞点数は増えているわけで、全国的にもレベルが上がってきている中で、本県も安定して上位を獲得できるようになってきていると思っています。そういう意味では、酒造組合や各酒蔵の皆さまのご努力のたまものだと思いますし、今後とも1位を目指して、関係の皆さまと協力して醸造技術の向上に努めていきたいと考えています。特に、鑑評会で金賞を受賞する出品酒の多くは、山田錦という酒米を使っています。これは兵庫県産の山田錦を用いているものが多いわけですけれども、本県は県産の酒米の純米酒の出品が多いのが特徴です。純米酒の醸造には高い技術力が必要ですので、この山田錦を用いた吟醸酒と競っていく上では、作り手のさらなる醸造技術の向上が必要だと考えています。引き続き、全国1位の奪還に向けて取り組んでいきたいと思っています。

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取材者からの質問

1 中野市における殺人事件について

信濃毎日新聞 野口健太郎 氏
知事が最初に言及なさっていた中野での事件についてお伺いいたします。知事が、先ほどや午前中の部局長会議でもおっしゃっていましたが、心のケアに県も協力していきたいというお話だったのですけれども、現時点で、何か具体的に想定しているもの、もしくは指示なさっているものはありますか。

長野県知事 阿部守一
まず、学校のケアは教育委員会にお願いしていますし、一般の方に対しても、健康福祉部の方で中野市と相談して、私の方からはできるだけ幅広くしっかり応援するようにということでお願いをしていますが、今の具体的な状況は分かりますか。

教育委員会事務局 心の支援課長 召田誠
学校関係で、本日と来週の月曜日に派遣依頼等が来ていますので、県からスクールカウンセラーを派遣しているところです。人数や学校名等は特定されるおそれがありますので、ご容赦願います。

健康福祉政策課 職員
現在、住民の心のケアの部分については、大きなストレスを受けた方について、チラシを全戸配布しまして、そういったストレスに対する対処方法をお伝えしているところです。また、相談窓口を中野市役所と北信保健福祉事務所に設けていることの周知をこれからしたいと予定しているところです。以上です。

長野県知事 阿部守一
周知のときには、またメディアの皆さまにもぜひご協力をお願いします。

信濃毎日新聞 野口健太郎 氏
今の話題に関連しまして、県の方では犯罪被害者等支援条例を設けていますが、今、事件が起きた直後でまだ決まっていないこともあるかと思いますが、この条例を使った枠組みの中での対応ということで、県の方で県警などと相談して対応を進めているようなことがもしありましたらお伺いしたいと思います。

長野県知事 阿部守一
本日の早朝に犯人が確保された状況ですので、これからの対応になってきます。ご承知の通り、長野県は犯罪被害者等支援条例を昨年4月に施行しています。まず県としては、犯罪被害者等総合支援窓口があります。犯罪被害に遭われた方や、そのご家族からのご相談にしっかり対応していきたいと思いますので、必要な方は、ぜひご相談いただければと思います。また、県警の方でも犯罪被害者支援の担当部署がありますので、県警とも連携していきたいと思っています。具体的な対応として考えられることは、まず、経済的負担の軽減のための見舞金の給付の制度がありますし、また、法律的な問題が出てくれば弁護士会と連携しての無料法律相談の実施等、被害者の方やご家族の方が置かれている状況に対応した必要な支援を行っていきたいと考えています。

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2 教員の不祥事について

信濃毎日新聞 野口健太郎 氏
話題が変わりまして、教育委員会の話であるというのは承知の上で、管轄が違うのですが、質問させていただきます。教員の不祥事がこの前2件発表がありまして、昨年度も、ここ5年間の中では最多という状況でした。それでまた年度が始まってしばらくして2件。1件は経歴詐称というような初のケースだったということもありますが、知事として、どういうふうに受け止めていらっしゃるか。部局は違いますけれども、どういうような対応が必要だと考えていらっしゃるかお伺いいたします。

長野県知事 阿部守一
教員の不祥事が相次いでいるということは、私としては大変残念な状況だと思っていますし、関係する学校の子どもたちや保護者の皆さまには、本当に申し訳ないと思っています。この問題は、かなり前から教育委員会において問題意識を持って取り組んできてもらっていますけれども、依然としていろいろな課題が出続けているという状況は、一つは、一人ひとりの先生方に教員としての誇りや公務員としての自覚をぜひしっかり持っていただきたいと思います。その一方で、今、学びの改革をいろいろしていかなければいけないと私自身思っていますけれども、私が先生方と話して感じているのは、やはり学校の先生方はいろいろなことをやらなければいけない、多忙過ぎるのではないかと思っています。多忙だからといって不祥事を起こしていいということにはなりませんけれども、その一方で、教員の役割とか教員の皆さまが本来集中してやってもらうべき仕事は何なのかということを、もう一回多くの皆さまと一緒に考えていかなければいけない状況ではないかと思っています。多くの先生方、多くの教員の皆さまは真面目で熱心に子どもたちのことを思って仕事されていますので、そういう人たちが、自分たちの思うような教育、学びをより実現できるような環境整備を、教育委員会と一緒に私としてはぜひ進めていきたいと思っています。

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3 令和4年度の長野県への移住者数について(1)

市民タイムス 萩原真一 氏
移住の関係で伺いますが、移住が増えているということですが、地域ごとの特徴、特色みたいなものというのはありますか。北信・中信・南信・東信で。

長野県知事 阿部守一
担当課の方でコメントがあったらしてもらって、その後、私がそれを踏まえてコメントしたいと思いますので、信州暮らし推進課の方からお願いします。

信州暮らし推進課長 山浦義晴
今のご質問の件ですけれども、道路や鉄道などの交通ネットワークが充実している都市圏ですとか、いわゆる首都圏から時間的な距離、こういうものの近接しているようなエリア、そしてどちらかというと市街地エリアが比較的人気がある傾向が出ています。

長野県知事 阿部守一
ありがとうございます。移住者数のデータと人口の社会増減のデータは、必ずしもイコール対応にはなっていないですけれども、社会増減の傾向を見ていると、やはり佐久地域や松本地域が比較的増加数が大きいと見ています。今説明してもらったように、交通の利便性であったり、もちろん農山村部の魅力というものもありますが、他方で、都会から移住されている方はどっぷり農山村ということを選ばれる方ばかりではなくて、長野県でも比較的都市部を選考される方もいらっしゃるので、そういう傾向が人口の動態にも現れているのかと思います。

市民タイムス 萩原真一 氏
今、松本地域と出ましたが、弊紙は松本の方の新聞なもので、中信地域を見ていると、かなり松本・安曇野、知名度もあって移住者が多いなという感じはするのですけれども、そこまで分析されているかあれですが、中信に限って見るとどんな印象を持たれていますか。

長野県知事 阿部守一
印象でよければ、まさに今質問を頂いた通りだと私は思っています。長野県は県内それぞれ特色が強い県なので、選ばれる方も、例えば雪深い北信地域を選ばれる方と、雪が少ない南信州、伊那谷を選ばれる方で、選ばれる観点がだいぶ違っていると思います。そうした中でも、松本・安曇野を中心とするいわゆる中信地域は、自然豊か、北アルプスの景観にも恵まれている一方で、都市的な生活も楽しめるということで、松本であったり安曇野であったりは比較的多くの方々に注目されている地域の一つだと思っています。

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4 新型コロナウイルス感染症への対応について

市民タイムス 萩原真一 氏
もう1点、全く別の話になりますけれども、コロナの関係で、定点の状況を見ていると、ゴールデンウイークの後、もう少し増えるのかなと思っていたら、個人的には思ったほど増えていないという言い方もあれですが、爆発的に行かなくてよかったなと思っています。まだゴールデンウイークの影響が出るかもしれませんが、知事の受け止めは、今のところ現時点でどうでしょうか。

長野県知事 阿部守一
定点観測に変わったので、5月8日より前の数字と必ずしも連続的に見づらいところもありますが、今の状況を見ていますと、患者数は緩やかに増加している状況です。入院者数については、5月に入ってから、5月8日まではやや増加してきましたけれども、その後いったん減少して、今は120人前後で推移している傾向が続いています。全国的にも患者の数は緩やかに増加している状況です。今、長野県において急増しているという状況ではありませんが、全国的にも緩やかに増加し、本県でも緩やかに増加しつつある状況ですので、今後の動向についてはしっかり把握しながら、注意していきたいと思っています。

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5 令和4年度の長野県への移住者数について(2)

信濃毎日新聞 実延達郎 氏
移住の関連で確認ですけれども、佐久地域と松本地域が今回の調査というか、人数の中でも特に移住先として目立っているという位置付けでよろしいのか、その地域が大体何割ぐらいを占めているのか、数字みたいなものはお聞きできますか。

長野県知事 阿部守一
市町村ごとの数字を出していないので、私も手元に持っていないので何とも言いづらいですけれども、先ほど申し上げたような社会動態を、移住者は移住者アンケートと行政サポートで、要はいろいろな相談対応をした件数を積み上げているのですけれども、先ほど私が申し上げたのは、人口の社会増減が地域によってどうなっているかということで申し上げました。そういう意味では、今回の数値とは必ずしも対応していない部分がありますが、山浦さんの方で傾向として言えることがもしあればコメントしてもらえますか。

信州暮らし推進課長 山浦義晴
全体の傾向として見られるのは、10広域の中で、知事からお話のあった佐久地域や松本地域、こういった地域は、エリアとして上位のランクに入ってきていることは確かです。数値については、市町村と協力しているところもありまして、具体的にどの市町村がどのくらいという話については控えさせていただきたいと存じます。よろしくお願いします。

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6 複業人材の募集について

日本経済新聞 臼井優衣 氏
先日、県庁の複業人材の募集が始まったかと思うのですけれども、募集の案件を見ると、昨年より結構、データサイエンティストやDX人材みたいな、かなりデジタル系の人材を広く募集されているという印象で、このあたりはなかなか既存の人材では難しい課題があるのかとか、今回募集される外部の人材に期待されていることみたいなコメントをお願いします。

長野県知事 阿部守一
複業人材については、昨年度も活躍をしていただいたところですけれども、今お話のあったように、デジタル系の人材というのはなかなか行政内部だけでは確保しきれない状況です。長野県はデジタル職の採用も始めていますけれども、いきなりそんなに増えるわけではない一方で、いろいろな分野でデジタルの仕事が増えてきていますので、複業人材の皆さまにぜひ活躍をしてもらいたいと思っています。それと併せて、県としての採用も進めていきたいと思いますので、これからDXを進めていく上では、行政内部の知識と外部の皆さまの知識、経験等を融合させて、ぜひ大きな効果が上がるようにしていきたいと思っています。

日本経済新聞 臼井優衣 氏
実際働く日数みたいなのが、昨年と今年でほぼ変わっていなかったのですけれども、去年の労働日数で十分な成果を上げられたという認識で大丈夫ですか。

長野県知事 阿部守一
個々の業務によって評価が違うかもしれないですけれども、昨年度、それぞれの皆さまに取り組んでいただいたことについて、プレゼンしてもらって成果発表をしてもらいました。非常に我々にない知識やスキルを存分に活用していただいて、それぞれ成果を上げていただけたと思っています。長野県は「対話と共創」と言っていますけれども、引き続き、いろいろな形での民間の皆さまとのコラボレーションが必要だと思いますけれども、複業人材の活用ももっともっと充実をさせていきたいと思っています。

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7 信州F・POWERプロジェクトについて

信濃毎日新聞 須田充登 氏
塩尻市のF・POWERプロジェクトのバイオマス発電の関係で、先日、北野建設さん、これは運営会社の出資者であられますが、発電事業の燃料調達が諸般の事情で困難な状況にあるというような発表をされていて、昨日は塩尻市長の記者会見において、当初の計画どおりには稼動していないことを確認している旨の発言がありました。県もかなり積極的に今まで推進してきたプロジェクトだと思いますが、県としての現状認識と今の対応について教えてください。

長野県知事 阿部守一
まず、北野建設の対応ですが、債務保証引当金を特別損失に計上したと承知しています。これについては、個々の企業の判断、経営上のご判断だと受け止めています。全国でもバイオマス発電はいろいろなところで行われているわけでありますけれども、一般論で申し上げれば、木質バイオマス発電所向けの燃料材の供給については、全国的に国産の未利用材丸太やチップが不足気味の状況が続いていると承知しています。このF・POWERプロジェクトもそうした影響を受けているという現状だと受け止めています。

信濃毎日新聞 須田充登 氏
県としては、現状はこういう対応をしている、今後こういう対応をしていきたい、そういう現状とこれからのお考えを。

長野県知事 阿部守一
県としての役割は基本的に原木の安定供給に向けた関係者間の調整や素材生産、木材の生産の増加につながる林業事業者に対する支援と考えていますので、引き続き県としてはこうした役割をしっかり果たしていきたいと考えています。

信濃毎日新聞 須田充登 氏
例えば、現状どのぐらい不足していて、あるいはその事業者がどういうところに困っていて、どういうところを解決していこうとか、そういう調査とか、何か連携した具体的な取り組みは既にやっていらっしゃったりするのでしょうか。

長野県知事 阿部守一
今申し上げたように、県としての役割を果たす上での必要な状況の把握はしていますが、あくまでも、事業者の活動自体は個々の事業者の経営判断の下で行われている活動ですので、先ほど申し上げたような県としての役割をしっかり果たしていきたいと思っています。

信濃毎日新聞 須田充登 氏
もし教えていただけるなら教えていただきたいのですが、どのぐらい燃料の調達が困難になっているかというのは、県の方から教えていただくことは可能でしょうか。

長野県知事 阿部守一
それは個々の事業者の事業上の重要な経営情報になりますので、具体的な数値等についてこの場でお話しすることはできないと考えています。
どうもありがとうございました。

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