令和4年11月22日知事定例会見
印刷ページの表示ページ番号:0000221122更新日:2022年11月22日更新
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日時:令和4年11月22日(火)13時30分~
場所:第一応接室
新型コロナウイルス感染症に関する今後の対応について
本日、急遽、新型コロナウイルス感染症対策本部と社会経済再活性化緊急推進本部会議を行いました。
感染の状況については、200人から300人程度で推移していましたが、本日は869名と、800人を超え、明らかに感染が拡大しています。
全国的には、第8波に入ったとも言われており、昨年、一昨年と冬場にかけて感染が拡大しています。今年は季節性のインフルエンザとの同時流行も心配されていることを踏まえると、今が大変大事な時期であり、十分な警戒が必要です。
今後、感染がさらに拡大し、夏と同じような大きな流行となるかどうか、これからの対策が何よりも肝心です。県民の皆さんには、引き続き、ご理解とご協力をお願いします。
一つは基本的な感染対策の徹底です。感染対策と社会経済の再活性化の両立を図り、新型コロナと共生していくためには、県民一人ひとりが、こまめな換気、屋内でのマスク着用、手洗い、3密の回避といった基本的な感染対策を徹底する必要があります。特に換気は大事です。
基本的な改善対策の徹底とあわせて、ワクチン接種をお願いします。現在3回目以降の方には、県内全ての市町村で、オミクロン株対応ワクチンの接種が進められています。前回接種からの接種間隔は、5ヶ月から3ヶ月に短縮されていますが、切り替わりの時期に発行した接種券の中には、5ヶ月間隔の接種可能日が表示されたものがあります。お手元に接種券が届いていれば接種できますので、速やかな予約と接種をお願いします。
次に、同時流行に備えた外来医療体制の強化です。仮に、コロナが今夏のような大流行となり、かつ、インフルエンザが過去7年間で最大となった2018年と同じ規模であった場合、県内の患者数が、合わせて最大で1日約7,000人と想定されます。
このため、県では、コロナとインフルエンザの同時流行に備えて、医療機関の協力の下、外来医療の体制を強化・拡充します。全国6位の水準にある診療・検査医療機関をさらに増やすとともに、発熱外来の診療時間の拡大を図ります。加えて、日曜日・祝日対策として、今夏のような、ドライブスルー方式の発熱外来等も実施したいと思います。
これらの取組により、平日の診療能力は約1万人となり、十分な外来医療体制が確保されます。ただし、土日、祝日には、発熱外来等が逼迫する恐れがありますので、できる限り平日の受診をお願いするとともに、ご自宅での療養に備え、検査キットや解熱剤、食料等の備蓄をお願いします。
それから高齢者施設等における感染対策として、高齢者施設だけではなく、障がい者施設、幼児教育・保育施設、精神科病院など6,700を超える施設に対し、約11万人の職員が週2回の検査を3ヶ月行えるよう、総数で260万個を超える抗原検査キットを配布しています。キットが届いたら、職員の方に定期検査を行うとともに、必要に応じて施設利用者への検査を行うなど、対応していただきたいと思います。
感染拡大を防ぐには、何よりも県民一人ひとりの心がけと取組が欠かせません。本日、新規感染者が869名、病床利用率が25%ですから、大変厳しい状況になりかねません。ぜひご協力をよろしくお願い申し上げます。
それからインフルエンザについては、県内58箇所の医療機関で定点観測をしています。9月5日から11月13日までの間の報告数は13名です。今年は同時流行が心配されていますが、今のところは落ち着いた状況です。
新型コロナウイルス感染症に関する今後の対応について [PDFファイル/15KB]
福岡・大分デスティネーションキャンペーンロゴデザインの決定について
令和6年春開催の福岡・大分デスティネーションキャンペーンのキャッチコピー「至福の旅!大吉の旅!福岡・大分」にあわせて、 親しみやすく、愛着を持ってもらえるようなロゴデザインの募集を10月18日から11月7日にかけて行いました。
県内外の事業者の皆さんから応募をいただき、審査の結果、株式会社西鉄エージェンシーの提案を選定しました。
福岡の県花である「梅」と大分の県花「豊後梅」をかたどって、両県の県境なく旅をしてくださいという意味が込められています。旅の心躍る楽しさということで、こんなデザインにしました。
福岡・大分デスティネーションキャンペーンロゴデザインの決定について [PDFファイル/428KB]
「おおいた和牛祭(おおいたわぎゅうフェス)」について
今年10月に鹿児島県で開催された、第12回全国和牛能力共進会において、第2区(種牛の部 若雌)で農林水産大臣賞となる優等賞首席を受賞しました。第8区(肉牛の部 去勢肥育牛)では、美味しさの指標となるオレイン酸等を評価する値が同区の中で全国1位となりました。
この「おおいた和牛」の美味しさを県民の皆さんにもぜひ味わっていただこうと、11月26日土曜日、JR大分駅前広場で「おおいた和牛祭(おおいたわぎゅうフェス)」を開催します。
県産食肉に関する食育トーク、「おおいた和牛」のプレゼントなどのイベントと併せて、「第12回全共出品者報告会」も開催します。
今回のイベントを通じ、「おおいた和牛」を「食べて、知ってもらう」ことで、さらに県民の皆様に魅力を広めていきます。
「大本山相国寺と金閣・銀閣の名宝」展について
11月26日(土)から来年の1月22日(日)まで、大分県立美術館OPAMで「大本山相国寺と金閣・銀閣の名宝」展が開催されます。
相国寺は室町時代に足利義満が建てたもので、金閣・銀閣も足利幕府が造ったものということで、これが一つの相国寺派の本拠になっています。
この企画展では、相国寺が創建以来、それぞれの時代の名品として守り抜いてきた絵画、水墨画、墨蹟、陶磁器などの数々の名宝を一堂に展示します。
絵画では、相国寺で禅の修行をした「雪舟」作の「毘沙門天図」や、相国寺と深い関わりのある絵師「伊藤若冲」作の金閣寺大書院の障壁画9点がやってきます。また、若冲と同時期に活躍した「円山応挙」作の大変精緻に描かれた「牡丹孔雀図」なども展示されます。いずれも重要文化財に指定されている、大変見応えのある作品です。
また、禅寺である相国寺は、茶の湯と大変深く関わっています。所蔵する多くの茶道具の中から、床の間の「掛け物」では相国寺を開山した「夢窓疎石」の墨蹟などが、茶碗では「本阿弥光悦」作の「赤楽茶碗」などが揃いますので、ぜひご覧いただきたいと思います。
今回は、大分での展覧会ということで、日田市出身で、京都で活躍した日本画家の岩澤重夫さんが描いた、金閣寺の客殿の襖絵が、公立の美術館としては初めて公開されます。作品の表と裏の両面を鑑賞できるように特別なケースで展示するなど、見せ方にも大変趣向を凝らしているということです。
この展覧会は、臨済宗相国寺派の管長である有馬頼底猊下(ありまらいてい げいか)が、日田市の岳林寺で得度(とくど)されたご縁で、相国寺のご協力をいただいて実現した特別な企画展です。巡回展ではなく、OAPMだけで開催されるものですので、県外の方々にもぜひお越しいただきたいと思っています。
大本山相国寺と金閣・銀閣の名宝 [PDFファイル/397KB]
幹事社 今日は869人と、明らかに感染が拡大していることから、全国的には第8波というふうに言われていますが、知事として、大分県は第8波に入ったという認識をお持ちでしょうか。
広瀬知事 持っていません。ただし、いつ第8波に入ってもおかしくないという危機感を持って、状況を見ているところです。第8波に入ったと言いたくないから、県民のお一人おひとりに踏ん張っていただきたいと思っているところです。
幹事社 ここ最近、感染が拡大している要因はどう分析されていますか。
広瀬知事 一番の原因は、冬になって、家を締め切って暖房をつけて、換気がおろそかになっていることかと思っています。九州の夏は暑く、冷房をつけてあまり換気をしなかったので、第7波の時には、九州各県が、10万人当たりの感染者数の1番から10番ぐらいまでずっと占めました。北海道はむしろ少なかったです。そして冬に入ると、逆に寒い所が窓を締め切って、暖かい所は換気もしやすいので、九州各県の10万人当たりの感染者数は少ない方です。今、大分県は全国的に見ると35位ぐらいです。従って、季節的な要因で換気が十分にされてないというところが、感染が増え始めた原因かなと思いますので、ぜひ換気を心がけていただきたいと思います。
幹事社 全国旅行支援を利用している方も増えていますが、その影響はそこまで感じていませんか。
広瀬知事 むしろ感染拡大に観光業が関係したということになると、観光業も飲食店も大変ですから、非常によく気をつけてくれていると思います。基本的な感染対策が大事かなと思っています。影響があるかまだわかりませんが、観光関係を解禁したから、広がってきているということでもないのかなと思っています。
記者 本日の対策本部会議で何を協議して、どういう結論になったのか、そして、今までの呼びかけや対策とどう変わっているのかを教えてください。
広瀬知事 新規感染者が増えてきたので、もう一度感染状況について分析し、取るべき対策があれば、議論することが会議の趣旨です。第7波のままでいいのか、8波に入ったのかというようなことの議論をし、今のような結論になったところです。対策については、地道に基本的な安全対策をお一人おひとりにやってもらうことが一番大事ということを議論しました。それから、何が変わったかといえば全部変わったわけです。新しい取組として、やるべきことを全部変えました。
記者 1日7,000人の算定基準があれば教えていただきたいのと、診療能力が1万になるのでこれで十分に確保できるというご説明ですが、7,000に対して1万人だから十分だということなのか、どういう意味で十分と判断しているのか教えてください。
審議監 まず、1日7,000人というのは、今夏の第7波のピーク時の受診者数が一番ピークで3,500と、冬場の季節性インフルエンザのピークも一番多い時に1日に受診者が3,500のピークが重なった場合ということで、合わせて約7,000と設定しています。実際は診断される人だけでなく、熱があって受診する人が7,000人受診するという想定で医療の需要を見込んでいます。それに対して1万の診療能力なので十分であると判断いたしました。
記者 7,000人が1日で受診するという、非常に大きな数字を見て、知事としての危機感というか、この数字に対してどう感じていますか。
広瀬知事 新型コロナはまだ病理学的に研究段階ですから、よくわからないところが多くあります。これまでも、驚くような感染者数が出たり、検査需要が出たりということがありました。体制としては、できるだけ万全を期して多くの患者さんに対応できる体制をとっておく必要があるということで、我々の準備としては大変大事なことだと思っています。
記者 対策として大切なのは、県民お一人おひとりの意識ということに間違いはないと思いますが、県としても医療体制の拡充整備などをしていくということですか。
広瀬知事 そうです。それとワクチンの促進、検査キットの事前配布といったことです。
記者 診療・検査医療機関をさらに増やすということと、発熱外来の診療時間の拡大を図るとありますが、具体的に幾つ増やすとか、時間をこれぐらい広げるというのが、あれば教えてください。
審議監 今まで、562の診療・検査医療機関でしたが、新たに7つの医療機関が、この冬に向けて、コロナあるいはインフルエンザの診療をするということで、手を挙げていただいています。
広瀬知事 今のところは、必要ならば増やすということです。幾つに増やしますという計画があるわけではありません。
記者 宇宙港について、イギリス、コーンウォールの動きが止まっている感じがしていますが、大分での打ち上げにどう響いてくるのか教えてください。
広瀬知事 11月にでもと言われていたのが、延びて12月、いや来年になるかもしれないということで延期が続いています。今のところは、イギリスでの打ち上げが終わってから大分ということになっているので、影響がないとは言えません。政府間の交渉事項もいろいろあると思いますから、そういうことも含めて、今はっきりいつと言えないような状況ではないかと思っています。
記者 県内でいろいろな宇宙関連産業や新しいビジネスを作ろうという機運が高まっていることについて、知事はどうお考えですか。
広瀬知事 いいことじゃないかなと思っています。いやいや、ちょっとまだわからないから待てというつもりは全くありません。
記者 ボチボチ、成果がそのうち出てくるだろうと期待しておけばいいですかね。
広瀬知事 ぜひ、私も期待しています。
記者 宇宙港については、今段階の見込というのは、いつまでということになっているのでしょうか。
広瀬知事 私どもがヴァージン・オービットとの間でやり取りをしている中では、22年中にと言われていますが、場合によっては23年になることもあります。いずれにしても、イギリス、コーンウォールにおける発射後になるということですから、コーンウォールが遅れると、22年はなく、23年になるという感じです。それ以上のことは、我々もわからない状況です。
記者 次期知事選のことで、前回の定例会見以降、様々な方が名乗り出たり、意向を示したりされていますが、改めて、こういった資質がある方に知事になって欲しい、次の知事を任せたいという気持ちがあれば教えてください。
広瀬知事 大分県の将来のことを考えると、いろいろなチャンス・ピンチがあるので、県民の皆さんの賢明な判断を期待して、固唾を飲んで見守っていますと以前申し上げました。 まだ出馬は検討中という方もいて、自由にお考えになっている段階なので、言いたいことはたくさんありますが、今、どういう人がいいというようなことを申し上げるのは遠慮した方がいいかなと思っています。
記者 表明された方の中に知事の後輩の方もいらっしゃいますが、今の段階で個別に何か言うということはご遠慮されるという認識でよろしいですか。
広瀬知事 そうですね。
記者 立候補者の乱立という状況にある中で、知事は、多くの方が手を挙げているということに関してどう感じていますか。
広瀬知事 乱立かそうでないかということも含めて、今、私も固唾を飲んで見守っている状況ですから、今の状況についてコメントするつもりはありません。
幹事社 他、質問のある社、ありますでしょうか。ではこれで終わります。
※知事及び記者の発言内容については、単純ミスと思われる字句、重複した言葉づかい等を整理の上、作成しています。[記録作成:企画振興部広報広聴課]
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