2023 年 7 月 20 日

フェムケア市場に新提案 女性の肌の弾力を維持し、肌の健康を守るのを助ける -大豆イソフラボンとラクトビオン酸で機能性表示食品の届出が受理-

フジッコ株式会社（本社:神戸市/代表取締役社長執行役員：福井正一）は、株式会社ダイセル（本社:大阪市/代表取締役社長:小河義美、以下ダイセル社）との共同研究成果をもとに、大豆イソフラボンとラクトビオン酸を機能性関与成分とした肌の健康を維持する機能性表示食品を消費者庁へ届出し、2023 年 7 月 11 日に受理されたことをお知らせいたします。大豆イソフラボンを関与成分とする「肌の弾力を維持する機能」を表示した届出は、本届出が初となります。

■研究背景
当社はこれまで煮豆や蒸し豆など多くの大豆製品を発売してきましたが、その中で大豆イソフラボンの健康機能に着目、加齢に伴い女性ホルモンレベルが急激に低下する更年期女性の骨の成分維持を中心とした機能性を継続的に研究してきました。大豆胚芽から抽出・精製した当社の大豆イソフラボン素材「フジフラボン®」を開発し1996 年に発売、伸長している大豆イソフラボン素材市場でのトップシェアとなっています[1] 。近年、女性特有の健康課題のケアを目的とした「フェムケア」という言葉が社会的な関心を集めています。女性ホルモン様作用をもつ大豆イソフラボンは、女性が今後使用してみたい成分として、肌に対する美容効果を期待するコラーゲンやヒアルロン酸などに次ぐ5 位にランクされており[1]、フェムケア用の健康素材として注目されています。

■研究内容
女性ホルモンのエストロゲンは体内でエストロゲン受容体に結合すると、表皮細胞の細胞分裂の促進や皮膚線維芽細胞の活性化により、コラーゲンやヒアルロン酸の産生を促すことが知られています。そこで、大豆イソフラボンの新たな機能として肌の健康機能に着目した研究をダイセル社と共同で実施しました。ダイセル社の食品素材であるラクトビオン酸は、腸内細菌叢の改善を介した肌機能の改善が期待される難消化性のオリゴ糖です。肌の乾燥が気になる女性を対象としたヒト試験において、「フジフラボン®」とラクトビオン酸を同時に摂取することで、女性の肌機能改善効果がより高くなり、肌の弾力が維持されることを確認しました。（図1）[2, 3]。本研究の成果は、当社とダイセル社との共同出願により特許を取得しています。

本届出は、機能性関与成分である大豆イソフラボンとラクトビオン酸による「肌の弾力を維持」する機能の研究成果をまとめたシステマティックレビューを作成し、消費者庁への届出を行ったものです。大豆イソフラボンの骨の健康を維持する機能と合わせて、今後はダイセル社と協力して飲料やサプリメント等のメーカー向けに「フジフラボン®」とラクトビオン酸の原料販売を進めていく予定です。また、大豆イソフラボンとラクトビオン酸を摂取することによる「肌の水分量」および「肌のバリア機能の維持」についても効果が確認されており[2]、「肌の弾力を維持」する機能と併せた3 つのヘルスクレームを謳った機能性表示食品の届出も進めています。

公式ページ（続き・詳細）はこちら
https://www.fujicco.co.jp/corp/upload/pr_230720.pdf