出前館、オラクルのハイブリッド・クラウド構成でサービス需要の急拡大に対応する強力なシステム基盤を実現
Oracle Cloud Infrastructure、Oracle Exadata、Oracle Zero Data Loss Recovery Applianceを活用し、オーダーからデリバリーまでのトランザクション処理性能を2倍以上に強化し、ビジネスの機会を逃さないサービスを実現
東京 —2023年3月22日日本オラクル株式会社(本社:東京都港区、取締役 執行役 社長:三澤 智光)は本日、株式会社出前館(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:藤井 英雄)が、「Oracle Cloud Infrastructure(OCI)」およびオラクルのエンジニアド・システム製品を採用し、同社サービスのシステム基盤を刷新したことを発表します。新たなサービス基盤は、OCI上の「Oracle Exadata Database Service」、「OCI GoldenGate」に加え、オンプレミスの「Oracle Exadata」、「Oracle Zero Data Loss Recovery Appliance」で構成し、オーダーのピーク時にも機会損失のないように、性能、安定性、可用性を強化した環境を整備し、急拡大する需要に対応しています。
出前館は日本のデリバリー市場のパイオニアであり、2000年にサービスを開始して以降、成長を続け、全国でビジネスを展開しています。近年では日用品や生鮮食品を即時配達するクイックコマースにも参入し、多くのユーザーの生活インフラとしてサービスを継続的に進化させています。また、コーポレート・ミッションとして「テクノロジーで時間価値を高める」を掲げ、ニーズを迅速に捉えてユーザー体験の改善に反映させるべく、情報システムの刷新も積極的に進めています。
新型コロナ禍以降、需要はこれまで以上に急拡大し、加盟店舗数は10万店を超え、アクティブ・ユーザーは約850万人に上ります。これに伴い、サービスを支えるシステム基盤への負荷も想定を超えて高まり、ユーザーや加盟店のユーザビリティを損なわず、高いパフォーマンスで安定稼働が可能なシステム基盤の再構築が急務となっていました。
出前館のサービスを支えるシステム基盤は、オーダーを受けてデリバリーするまでのトランザクションを処理する更新系のデータベースと、これを同期した参照系データベースで構成されています。従来は更新系に「Oracle Database Appliance」、参照系には他のクラウド・ベンダーのマネージド型のリレーショナル・データベースを採用し、同ベンダーのレプリケーション・サービスでデータを同期していました。サービス利用の急速な拡大に伴い、この構成での処理がひっ迫したため、現在の2倍以上のオーダーを処理できるシステムを目指しました。そこで同社は、更新系にオンプレミスの「Oracle Exadata」、参照系に「Oracle Exadata Database Service」を導入し、安定したサービス提供に不可欠な優れた性能、高可用性を最適なコストで実現しています。
更新系と参照系のデータ同期には、「OCI GoldenGate」を採用しています。「OCI GoldenGate」は大量の更新差分データをリアルタイムにレプリケーションできるフルマネージド型のクラウドサービスを従量課金で利用でき、コスト・パフォーマンスにも優れています。また、更新系データベースのバックアップおよびレプリケーションにはデータ保護専用のエンジニアド・システムである「Oracle Database Zero Data Loss Recovery Appliance」を導入し、徹底的にデータロスを排除する仕組みを構築しました。
新たなシステム基盤は、日本オラクルのコンサルティング・サービス部門が構築から移行までの導入を支援し、2023年1月に稼働開始しました。移行においては、サービスへの影響は一切なく、最小限のダウンタイムでスムーズな移行を実現しています。出前館は、アプリケーション開発の最終的なテストを行うステージング環境にも「Oracle Exadata Database Service」を導入し、開発リソースの柔軟な配分とコストの最適化を図っています。システム基盤刷新の次のフェーズでは、こうした環境を存分に生かし、アプリケーション・レイヤーでのスピーディーな開発を促進し、ユーザー体験のさらなる向上に注力する方針です。
本発表に向けたお客様からのコメント:
「お客様や加盟店にご不便をおかけしない処理性能と安定性を実現することを最優先としシステムを更改しました。『Oracle Exadata』のパフォーマンスには大いに期待しています。また、従来システムで課題だった更新系/参照系間の遅延のないデータ同期も、『OCI GoldenGate』によって実現できていますし、参照系データベースを『Oracle Exadata Database Service』でクラウド化し、ハイブリッド・クラウド構成にしたことで、コストの最適化も図ることができました。ビジネス機会を損なわない安定性と可用性を確保でき、現在の当社ビジネスの状況に合った投資ができた手応えがあります。」 株式会社出前館 執行役員 プロダクト本部 本部長 米山 輝一氏
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【本件に関するお問い合わせ先】
日本オラクル株式会社
- 広報室 石山
- pr-room_jp@oracle.com
- 03-6834-3238
日本オラクルについて
私たちのミッションは、人々が新たな方法でデータを理解し、本質を見極め、無限の可能性を解き放てるよう支援していくことです。データ・ドリブンなアプローチにより情報価値を最大化するクラウド・サービス、それらの利用を支援する各種サービスを提供しています。オラクル・コーポレーションの日本法人。東証スタンダード市場上場(証券コード:4716)。URL www.oracle.com/jp
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