
ロイヤルホールディングス株式会社
ロイヤルホールディングス、エクサウィザーズとAI技術を用いた飲食業における新たな顧客価値創造に向け協業
ロイヤルホールディングス株式会社(福岡県福岡市、代表取締役社長:阿部 正孝、以下「ロイヤル HD」)は、AI を利活用したサービスによる社会課題解決に取り組むため、株式会社エクサウィザーズ(東京都港区、代表取締役社長:石山 洸、以下「エクサウィザーズ」)と、AI 技術を用いた飲食業における新たな顧客価値創造に向け協業いたします。
本協業では、「食」×「ホスピタリティ」×「テクノロジー」による最初の取り組みとして、天ぷらにおける衣の形状や適切な揚げタイミングの判定等を可能にする調理AIを開発します。
Step1.データ収集基盤の構築
天ぷら調理における技術の可視化・自動化に向け必要となるデータ・プロセスを設計し、分析を行う上で必要となるセンサーや取得すべきデータ形式などを定義します。その上で、温度計や指向性マイク、HDカメラを用いて得た天ぷらを揚げる際の複数系統かつ時系列データを扱うための前処理を行いながら明示化されていない作業単位の切り出し等を行うことでデータ収集基盤を構築します。
Step2.データ解析および調理AIの開発
温度や音声、動画像などのマルチモーダルデータを元に多数のアルゴリズムを用いて、美味しく見た目も良い天ぷら調理を行うために寄与度の高い因子を特定しAIに学習させることで、衣の形状や適切な揚げタイミングの判定等を可能にする調理AIを開発します。 なお、exaBaseのロボット向けAIソリューション「exaBase ロボティクス*1」ではこれまで、盛り付けという言語化できないデザインセンスをAIに学習させることで、熟練技能を再現した世界初のパンケーキ盛り付けAIロボットの開発に成功しています。本取り組みでは、それらの経験・ノウハウ・技術アセットを活かすことで、熟練かつ繊細な技術を要する調理を自動で行うAI調理ロボットの開発なども視野に、AI技術を用いた飲食業における新たな顧客体験価値創造の実現を目指してまいります。
■協業の背景
ロイヤルHDは、これまで少子高齢化による生産労働人口の減少や市場変化などサービス産業を取りまく環境が厳しくなる中、ロイヤルグループの生産性向上と働き方改革を目指し、次世代の店舗運営を研究開発するなど、グループ全体の課題解決および次世代のビジネスモデル確立に向けて取り組んでまいりました。
昨今は、多様化するニーズに応えながら新たな顧客体験価値を創造するために、テクノロジーの活用による生産性およびサービスの質の向上の重要性が一層増しており、飲食業界においても、自動オーダータブレットや掃除・配膳などの業務に携わるロボットなどを用いたサービス提供が普及しています。しかし、食材の大きさや形によって毎回異なる調理音や油の温度等、複数の要因を瞬時に判断しながら熟練かつ繊細な技術を要する調理工程においては、従来のAI・ロボット技術で解析・再現することが難しいといった課題がありました。
この様な背景から、AIを利活用した課題解決や事業開発において高い技術力と豊富な経験を持つエクサウィザーズと、質の高い“食”&“ホスピタリティ”の提供を通じて飲食事業展開におけるこれまでにない“楽しみ”や“ワクワク感”などの新たな価値をお客さまに提供できる事業開発を行うため、協業してまいります。
今後、当社では長年蓄積してきた調理の知識・技術と質の高い料理を提供するノウハウをいかし、飲食業の生産性向上・働き方改革の両立を目指して、新たな顧客体験価値創造に向けた研究開発に「“食”&“ホスピタリティ”」の分野で取り組んでまいります。
*1「exaBase ロボティクス」とは
AIプラットフォーム「exaBase」のロボット向けAIとして、対象物の画像データ、現場機器・ロボット制御データやシミュレータ生成データ等、様々なマルチモーダルデータを活用して工程の自動化・最適化を可能にするロボットAIソリューションです。単純作業の代替や熟練者の動作再現等、様々なシーンで活用することができます。
サイトURL:https://exawizards.com/exabase/robotics/
※exaBaseはエクサウィザーズの登録商標です。
公式ページ(続き・詳細)はこちら
https://www.royal-holdings.co.jp/release/5dceb957a30c8ad5189873ecf3c13046.pdf
