大規模イベント会場における食品ロス削減実証の
実施結果(速報版)について
1.事業の目的
2025 年大阪・関西万博の開催を見据え、来場者による飲食を伴う数万人規模の大規模イベントにおける食品ロス削減モデルを創出するための実証を実施しました。
2.事業の概要
来場者による飲食を伴う数万人規模の大規模イベントにおける効果的な食品ロス削減の取組を検証するため、楽天生命パーク宮城で開催されたプロ野球公式戦においてナッジ(行動経済学)(注)を応用した来場者向けの食品ロス削減啓発や仙台市が推進する未利用食品をフードバンク団体等へ寄付する「フードドライブ」を実施し、施策の介入効果の検証を行いました。
(注)人々が強制的にではなく、より良い選択を自発的に取れるようにする方法
開催日:
8月3日(水)18:00 試合開始 千葉ロッテマリーンズ戦
8月 19 日(金)18:00 試合開始 千葉ロッテマリーンズ戦
検証イメージ
球場での啓発イメージ①
球場での啓発イメージ②
球場での啓発イメージ③
球場での啓発イメージ④
3.結果(速報)のポイント
主な結果のポイントは以下のとおりです。詳細については、同日付で公表している報告書(速報版)をご参照ください。
(1)食品ロス削減の意識の変化
来場客の意識の変化として、球場での食品ロス削減に努めようと意識した人の割合が8%ポイント程度上昇。
図1
対照群:啓発を実施していない日の来場者 処置群:啓発を実施した日の来場者
(2)食品ロス量の変化
来場客が排出する食品ロス量(骨などの非可食部を除く)の変化として、呼び掛け実施期間の平均で見ると、売上あたりの食品ロス量が 11.3%、動員数あたりの食品ロス量が17.9%、食品延べ購入人数あたりの食品ロス量が 11.9%程度減少。
図2
※1 動員数、食品総売上、食品ロス量は期間中の平均
※2 減少率は、四捨五入の関係で、図表中の数値を計算した結果と一致しない場合がある。
(3)フードドライブの結果
8月3日(水) 回収した寄付物の合計量・・・20.42kg
8月 19 日(金) 回収した寄付物の合計量・・・93.82kg
動員数[人] 食品延べ購入
人数[人]
食品総売上
[万円]
食品ロス量
[kg]
売上あたり
食品ロス量
[g/万円]
動員数あたり
食品ロス量
[g/人]
延べ購入人数
あたり食品ロス量
[g/人]
対照群(4日間) 20,965 20,521 1,450 45.8 33.0 2.2 2.3
処置群(2日間) 18,466 16,709 1,167 34.9 29.3 1.8 2.0
フードドライブ実施風景
【問合せ先】
消費者庁 消費者教育推進課 食品ロス削減推進室
担 当?松井、鈴木
電話番号?03-3507-9261(直通)
F A X?03-3507-9259
寄附食品(一部)
公式ページ(続き・詳細)はこちら
https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_policy/information/food_loss/efforts/assets/consumer_education_cms201_221222_001.pdf









