廃棄物再利用率100%に向けた取り組み「サーキュラーシティ丸の内」の第3弾 - 業界初、廃食用油を持続可能な航空燃料SAF等へ再利用

掲載日: 2022年11月24日 /提供:三菱地所

2022 年 11 月 24 日
三菱地所株式会社

廃棄物再利用率 100%に向けた取り組み「サーキュラーシティ丸の内」の第 3 弾
業界初、廃食用油を持続可能な航空燃料 SAF 等へ再利用


三菱地所株式会社はこのほど、日揮ホールディングス株式会社(以下、日揮 HD)、株式会社レボインターナショナルと丸の内エリア(大手町・丸の内・有楽町)の飲食店舗等にて使用された食用油(以下、廃食用油)を、持続可能な航空燃料である SAF(Sustainable Aviation Fuel)等へ再利用する事業に関して、相互に協力する基本合意書を締結しました。なお、本事業へ総合不動産会社が参画するのは初めて※となります。※当社調べ

SAF とは化石燃料以外を原料とする持続可能な航空燃料で、原料が 100%廃食用油の場合、原料収集から SAFの製造・燃焼までのバリューチェーン全体で、従来の航空燃料と比較して CO2 排出量を約 80%削減することが可能です。国土交通省も将来的に最も CO2 削減効果が高いとされる SAF 導入を加速させるため、技術的・経済的な課題や解決策を官民で協議する場として、経済産業省資源エネルギー庁と合同で「持続可能な航空燃料(SAF)の導入促進に向けた官民協議会」を本年 4 月に立ち上げるなど、航空分野の脱炭素化に向けた取り組みを進めています。

日揮 HD 等は本年 11 月 1 日付で廃食用油を原料とした国産 SAF の製造や供給事業を行う「合同会社SAFFAIRE SKY ENERGY」を設立、2025 年度初頭に国産 SAF 製造プラントの運転開始を目指しており、国内初の大規模生産(年間生産量約 3 万キロリットル)を計画しています。三菱地所は運営管理するビルの廃食用油を提供するとともに、飲食店舗テナントに対し、SAF の環境価値啓発及び収集協力の呼びかけを行うなど取組みを後押し、廃食用油年間約 150t※の再利用を目指します。本取り組みは丸の内エリアに加えて、三菱地所グループの株式会社ロイヤルパークホテルズアンドリゾーツが運営するホテルや、関連する空港等での展開も視野に入れています。※対象物件 23 棟。2019 年度のデータを元に算出。一部物件は想定量

なお、廃食用油は、これまでも塗装原料、飼料、肥料、石鹸等にリサイクルをしておりますが、持続可能なバイオディーゼル燃料の原材料としても再資源化可能であることから、2023年3月からバイオディーゼル燃料への再利用を開始し、まずは廃食用油の収集用トラックの燃料として使用、将来的にはSAFの活用による脱炭素社会への貢献とあわせて、丸の内エリアでの更なるバイオディーゼル燃料活用循環型スキームの構築に向けて検討して参ります。

【循環のイメージ】

■各社の役割

〇三菱地所グループ

運営管理する丸の内エリア等の複合ビルや商業施設の廃食用油の提供、また飲食店舗テナントに対して、廃食用油の環境価値啓発ならびに収集への協力依頼を行います。また、株式会社ロイヤルパークホテルズアンドリゾーツが運営するホテルや、関連する空港等での展開を目指します。

〇日揮ホールディングス株式会社

廃食用油を原料とする SAF 製造事業(コスモ石油株式会社、株式会社レボインターナショナルとの共同事業)に関するサプライチェーンの全体構築を行います。

また、株式会社レボインターナショナルが収集した廃食用油は、本年 11 月 1 日付で日揮 HD がコスモ石油株式会社、株式会社レボインターナショナルと共同で設立した「合同会社 SAFFAIRE SKY ENERGY」に引き渡され、引き取った廃食用油を原料として SAF の製造を行います。

〇株式会社レボインターナショナル

飲食店舗等の廃食用油を有価物として収集し、合同会社 SAFFAIRE SKY ENERGYに引渡すとともに、飲食店舗から買い受けた廃食用油の引取り量と合同会社SAFFAIRE SKY ENERGY への引渡し量等回収状況を管理することで、廃食用油のトレーサビリティを明らかにします。

本取り組みは、三菱地所の資源循環に着目した廃棄物再利用率 100%に向けた取り組み「サーキュラーシティ丸の内」第3 弾となります。第1 弾では食べきれなかった料理の持ち帰り用容器を無償配布する「MARUNOUCHITO GO プロジェクト」を、第 2 弾ではペットボトルの水平リサイクル施策である「Bottle to Bottle リサイクルサーキュレーション」に取り組んでおります。今後もサステナブルな社会に向け、テナント就業者・来街者など多様なステークホルダーとともに、環境に優しいまちづくりを目指します。

三菱地所グループでは「三菱地所グループの Sustainable Development Goals 2030」において、CO2 排出量や再生可能電力比率のほか、廃棄物においても再利用率と排出量に関する削減目標と KPI※2 を定めていますが、今後も、サステナブルな社会の実現に向けた取り組みを推進してまいります。

※2 廃棄物再利用率 90%と排出量 20%削減(2019 年度比/m2あたり)を目標に掲げるとともに、丸の内エリア(大手町・丸の内・有楽町)では、廃棄物再利用率 100%を目指しています。

以上

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