株式会社ヨシムラ・フード・ホールディングス
株式会社林久右衛門商店の株式取得(子会社化)に関するお知らせ
当社は、2022年11月29日開催の取締役会において、以下のとおり、株式会社林久右衛門商店(以下、「林久右衛門商店」といいます。)の株式(同社が保有する自己株式を除く)を取得し、子会社化することについて決議いたしましたので、お知らせいたします。
1.当社について
当社は、食品の製造及び販売をおこなう中小企業の支援・活性化を目的とし、後継者不在や単独での成長に限界を感じている企業の株式を譲り受けるとともに、持株会社としてグループ全社の経営戦略の立案・実行及び経営管理をおこなっております。各子会社に対しては、セールス・マーケティング、生産管理、購買・物流、商品開発、品質管理、経営管理、海外展開といった機能ごとに横断的な管理をおこなう「中小企業支援プラットフォーム」により経営支援をおこなうことで、国内外の優れた食品企業を存続・成長させ、商品・雇用・取引先を守り、地域経済の維持及び発展に貢献してまいりました。
また、食品卸売業界国内売上高第3位を誇る国分グループ本社株式会社と資本業務提携をおこなうなど、当社の事業基盤強化につながる外部パートナーとも積極的に協働しながら、より一層の事業拡大を図っております。
2.株式会社林久右衛門商店について
林久右衛門商店(https://kyuemon.com/)は、福岡県福岡市に本社及び工場を構え、独自に開発した最中に入ったお吸物を主力商品とし、削り節、だしの製造加工・販売を行う企業です。明治18年創業以来、日本有数の鰹節生産地である鹿児島県枕崎市で水揚げされた良質な鰹にこだわり、鰹節専門店としてブランドを確立してきました。鰹節の最高級品とされる枕崎鰹節の本枯鰹節や、天然のさば、いわし、まぐろ等、上質な厳選素材を調達し、独自の伝統製法で削り節や国産無添加のだしパック、最中お吸物やお茶漬け等の多様な商品づくりを行っています。その高い商品力を活かしたギフト製品は、関東圏、関西圏の大手百貨店を中心に、全国の百貨店で贈答品として高く評価され、長年にわたり採用されています。
同社の強みは、素材にこだわり本物の味を守る削り節やだしパックに加え、最中お吸物といった特徴のある商品を自社で開発するノウハウを保有していること、又、その品質の高さを活かし贈答品としても消費者から長く支持される高いブランド力を確立し、安定的な業績を維持することができている部分にあります。
3.株式取得の理由
当社は、林久右衛門商店が創業以来百三十余年という年月をかけて作り上げてきた、高付加価値商品を製造する商品開発力とノウハウ、それにより確立された確かなブランド力、それらがもたらす確固たる事業基盤に魅力を感じ、株式を取得することにいたしました。
売上の50%以上を占め、年間約300万個製造されている最中お吸物は、フリーズドライ加工したお吸物を使用しており、高度なフリーズドライ技術を持つ当社グループの株式会社おむすびころりん本舗において製造を請け負うことができる可能性があり、また、共同での新商品開発などにより、両社の業績向上を図ることができる可能性があります。
また近年、海外において和食が広まるにつれ、本物の和食に対する需要が増加しております。林久右衛門商店が取り扱うだしパックや最中お吸物などの商品は、海外においても高く評価を受けるものと考えており、当社の海外販路ネットワークを活用し拡販を行うことで更なる業績の拡大が期待できると考えております。林久右衛門商店が持つ強みを活かしながら、当社が持つ経営ノウハウの共有や中小企業支援プラットフォームによる支援体制を構築し、両社のより一層の成長を目指してまいります。
なお、本件取得にあたり必要となる資金は、銀行借入により賄う予定です。
4.異動する子会社(株式会社林久右衛門商店)の概要
(1) 名 称 株式会社林久右衛門商店
(2) 所 在 地 福岡県福岡市博多区麦野5-23-17
(3) 代表者の役職・氏名 代表取締役 林 剛一郎
(4) 事業内容 削り節等の製造・加工・販売業
(5) 資 本 金 14.5百万円
(6) 設立年月日 1959年12月
(7) 大株主及び持株比率 林 剛一郎 97.3%、自己株式 2.7%
(8)
上場会社と当該会社と の 間 の 関 係
資本関係 該当事項はございません。
人的関係 該当事項はございません。
取引関係 該当事項はございません。
関連当事者への該当状況 該当事項はございません。
(9) 当該会社の最近3年間の経営成績及び財政状態
決算期 2020年8月期 2021年8月期 2022年8月期
純資産 277百万円 535百万円 600百万円
総資産 1,060百万円 1,059百万円 924百万円
1株当たり純資産 31千円 59千円 67千円
売上高 634百万円 1,174百万円 1,185百万円
営 業 利 益 101百万円 35百万円 58百万円
経 常 利 益 100百万円 24百万円 72百万円
親 会 社 株 主 に 帰 属 す る
当期純利益
102百万円 257百万円 64百万円
1 株 当 た り 当 期 純 利 益 11千円 28千円 7千円
1株当たり配当金 -円 -円 -円
5.株式取得の相手先の概要
(1) 名 称 林 剛一郎
(2) 住 所 福岡県福岡市
(3)
上場会社と当該個人
との間の関係
資本関係 該当事項はございません。
人的関係 該当事項はございません。
取引関係 該当事項はございません。
関連当事者への該当状況 該当事項はございません。
6.取得株式数、取得価額及び取得前後の所有株式の状況
(1) 異動前の所有株式数
0株
(議決権の数:0個)
(議決権所有割合:0%)
(2) 取 得 株 式 数
8,700株
(議決権の数:8,700個)
(3) 取 得 価 額
株式会社林久右衛門商店の普通株式 663百万円
アドバイザリー費用等(概算額) 51百万円
合計(概算額) 714百万円
(4) 異動後の所有株式数
8,700株
(議決権の数:8,700個)
(議決権所有割合:100%)
(注)本件取得にかかるアドバイザリー費用等は、2023年2月期に計上いたしますが、翌期以降は発生いたしません。
7.日 程
(1) 取 締 役 会 決 議 日 2022年11月29日
(2) 契 約 締 結 日 2022年11月29日
(3) 株 式 譲 渡 実 行 日 2022年12月12日
8.今後の見通し
本件株式取得による2023年2月期以降の連結業績に与える影響につきましては現在精査中であり、開示すべき事項が発生いたしましたら速やかに開示いたします。
以 上