2022年09月12日
社会・環境
ペットボトルがリサイクルされる過程をスマホのWebアプリで確認
プラスチック資源循環プロジェクト「BLUE Plastics」
~9月26日(月)から、東京都葛飾区内のファミリーマートで実証実験開始~
旭化成株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:工藤 幸四郎、以下「旭化成」)、株式会社ファミリーマート(本社:東京都港区、代表取締役社長:細見 研介、以下「ファミリーマート」)、伊藤忠商事株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長COO:石井 敬太、以下「伊藤忠商事」)および伊藤忠プラスチックス株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:林 英範、以下「CIPS」)は、資源循環社会の実現に向けたデジタルプラットフォーム構築プロジェクト「BLUE Plastics(Blockchain Loop to Unlock the value of the circular Economy、ブルー・プラスチックス)」の取り組みの一環として、使用済みペットボトルを回収BOXに投函したあと、リサイクル素材に加工されるまでを、スマートフォンのアプリでトレース(追跡)できるサービスの実証実験を、2022年9月26日(月)から、東京都葛飾区内のファミリーマート1店舗で開始します。実証実験の期間は11月25日(金)までの約2カ月間を予定しており、アプリの稼働状況や、消費者の行動変容、再生プラスチックの利用促進に与える影響などを検証します。
◆実証実験の概要
1.実施店舗と期間
・ファミリーマート立石五丁目店(東京都葛飾区)
・2022年9月26日(月)から11月25日(金)まで(予定)
2.実証実験の内容
サービスの利用者が、ファミリーマートの店頭(屋外)に設置された専用の回収箱に、使用済みペットボトルを投入します。その際、利用者は回収箱に記載された二次元コードをスマートフォンで読み取り、投入したペットボトルの本数をアプリ上で登録します。登録後は、投入した日時ごとに、ペットボトルが、現在、リサイクルプロセスのどの段階にあるのかを確認できるようになります。確認できるのは、投入日時から、回収・輸送状況を経て、工場でペットボトルが加工され粒状のペレットになるまでとなります。本実証実験では、こうしたリサイクル状況の可視化が消費者の行動にどのような影響を与えるかなどを検証します。
●アプリ上で確認できる主な項目
・ペットボトルを投入した日時と本数
・リサイクルによって削減されるCO2排出相当量※
・回収されたペットボトルの輸送状況や、工場での再生加工状況
など
※ペットボトルがリサイクルによって新たなペットボトルに生まれ変わった場合とペットボトルを処分した場合を比較したCO2排出削減量の参考値。500mlサイズのペットボトル×本数として算出。(参考:環境省「3Rエコポイントシステム促進のためのガイドライン」第6章P120)
●アプリの画面イメージ
アプリにペットボトル回収の登録を行った日数に応じて、切り株の妖精をイメージしたオリジナルキャラクターが成長し、お花を咲かせます。どんどん成長させて、キャラクターの変化をお楽しみください。
●回収BOX用掲示物のイメージ
<本実証実験に関するウェブページ>
・取り組みの概要やスマホでの操作画面などをご覧いただけます。
https://www.blue-plastics-project.com/ecoproject/
3.本実証実験の技術的概要
本実証実験は、旭化成が2021年に発足させた資源循環社会の実現に向けたデジタルプラットフォーム構築プロジェクト「BLUE Plastics」に基づいて実施されます。このプラットフォームでは、日本アイ・ビー・エム株式会社のブロックチェーン技術を活用することでリサイクルチェーンにおけるデータ改ざんを防ぎ、トレーサビリティを担保することができます。
☆本実証実験の協力パートナー企業
【リサイクルチェーン企業】
・株式会社明和運輸(東京都足立区、社長:植田 毅)
・株式会社利根川産業(東京都足立区、社長:利根川 満彦)
・株式会社アース・グリーン・マネジメント(長野県飯田市、社長:平栗 秀信)
・遠東石塚グリーンペット株式会社(茨城県猿島郡境町、社長:安田 真一)
●実証実験の概要図
●本取り組みの背景や、各社の取り組み内容についてはこちらのリリースをご覧ください
「プラスチック資源循環プロジェクト「BLUE Plastics」においてファミリーマートの実店舗における実証実験の検討を開始」(2022年7月6日)
https://www.asahi-kasei.com/jp/news/2022/ze220706.html
今後、旭化成、ファミリーマート、伊藤忠商事およびCIPSは、本実証を含む一連の取り組みを通じて、デジタルプラットフォームによるトレーサビリティの価値を確認し、さらなるプラスチック資源循環を推進してまいります。
以上