世界No.1の緑茶飲料ブランド「お~いお茶」が、累計販売数量400億本を突破!
2022.09.20
株式会社伊藤園(社長:本庄大介 本社:東京都渋谷区)が製造・販売している世界No.1の緑茶飲料ブランド(※1)の「お~いお茶」が、2022年8月に累計販売本数400億本を突破しました(※2)。
当社は1970年代のファストフードやコンビニエンスストアなどの普及による食の多様化(洋風化)のなか、「日本人にとって身近な飲み物である緑茶を、いつでも、どこでも、自然のままのおいしさで多くの人たちに味わっていただきたい」という思いから、持ち運びのしやすい「缶入りのお茶」の開発に着手しました。そして約10年の歳月をかけた、原料や加工方法、抽出方法など計67,200通りの試作を経て、1984年に世界で初めて緑茶の飲料化に成功しました。
この翌年、緑茶飲料「缶入り煎茶」の発売を通じて緑茶飲料市場を創造し、1989年の「お~いお茶」誕生を機に緑茶飲料市場は大きく伸長していきます。このように、今では当たり前のように売り場に並んでいる緑茶飲料の歴史は、「お~いお茶」の誕生が転換点となり、今日では国内で販売する清涼飲料のうち1割以上を占める規模にまで成長しました。
「お~いお茶」は誕生以来、茶畑からお茶づくりに取組む「茶産地育成事業」に代表されるように、おいしいお茶を「いつでも、どこでも」お飲みいただきたいという強い想いから積み重ねてきた技術や経験に基づいた製品開発が、長年ご愛飲いただいている要因でもあると考えています。
当社は、本格導入を目指している茶生産におけるAIによる画像解析技術や「お茶」の健康性に関する臨床試験など新しい取組みを加えながら、これからも「お茶」の価値をより一層高める挑戦を続けてまいります。
(※1)「お~いお茶」は2021年も4年連続で「最大のナチュラルヘルシーRTD緑茶飲料(最新年間売り上げ)」販売実績世界一としてギネス世界記録TM(以下 ギネス世界記録)に認定されました。(対象ブランド:「お~いお茶 ほうじ茶」を除く「お~いお茶」ブランド飲料製品、記録対象期間:2021年1月~12月)
(※2)500mlペットボトル換算
○「お~いお茶」おいしさの秘密
1. 原料へのこだわり
・自分の目で確かめる原料調達
多くの飲料メーカーは、外部の仕入れ問屋などを介して原料調達をするなか、当社では仕入れ担当の社員が茶市場などで原料茶葉の仕入れを直接行っています。
・“おいしさ”を畑から育てる「茶産地育成事業」
緑茶飲料の国内市場規模は、20年前と比較して約1.5倍伸長しています(※3)。一方で、茶の生産現場では、就農者の高齢化や後継者不足により茶の栽培面積・生産量は緩やかな減少傾向が続いています。当社は“おいしさ”へのこだわりから、1976年から独自の取組み「茶産地育成事業」を展開しており、緑茶飲料「お~いお茶」に最適な専用の原料茶葉などを栽培しています。この取組みを通じて、原料茶葉の安定調達や品質の維持向上と日本農業の課題解決の両立を行っています。
2. 生産工程におけるこだわり
“宵越しのお茶は飲むな”という言い伝えがあるように、お茶は「酸素」「光」「熱」などの影響を受けやすい繊細な農作物です。当社では、お客様が「お~いお茶」を飲用いただく際にキャップを開けた瞬間に“一番おいしい状態”となるよう、「原料茶葉」「火入れ」「物流」「抽出」「充填」「容器(ボトル)」の点で鮮度にこだわった取組みを行う「鮮度アクション」を実施しています。
3. 時代や飲用シーンに合わせた味わいづくり
流行や時代背景などによって、人々が求めるモノも変わっていきます。当社はお茶に求める味わいも同様だと考えており、茶葉のブレンドや火入れの時間などを工夫することで、毎年、味や香り、苦味などをその年に合った味わいに変えています。
また、飲用シーン(容器・容量)に応じた味わいづくりを行っています。例えば缶製品は、お弁当など食べ物と一緒に短時間で飲み切ることが多いため、飲みごたえを考慮した味わいに仕上げており、また持ち運びができるパーソナルサイズのペットボトル製品は、時間をかけて飲用する容器特性に合わせてバランスのよい渋みと旨みを楽しめるすっきりとした味わいづくりを行っています。
○ご参考 当社の取組みに関する直近のニュースリリース
2022年2月9日 AI画像解析を活用した荒茶の品質推定技術を開発。2022年春から試験運用を開始
2022年4月5日 埼玉県入間地区で“新産地事業”の展開を本格始動
2022年5月10日 伊藤園×富士通 AI画像解析による茶葉の摘採時期判断技術を開発し、2022年の新茶摘採から試験運用を開始
2022年6月1日 茶殻をアップサイクルした「茶殻配合軽量パネル」を開発。営業車の架台に採用することで石油資源の削減やCO2の排出削減に貢献。
2022年8月3日 抹茶の継続摂取による睡眠の質の向上と社会的認知機能の改善を確認
○ご参考 「お~いお茶」の沿革
1985年 | 世界初:缶入り緑茶飲料「缶入り煎茶」を開発し、発売 |
---|---|
1989年 | 「お~いお茶」誕生。同時に「同 玄米茶」「同 ほうじ茶」を発売 |
「伊藤園お~いお茶新俳句大賞」を開始 | |
1990年 | 世界初:ペットボトル入り緑茶飲料(1.5L)発売 |
「お~いお茶」ブランド初のリーフ製品、ティーバッグ製品発売 | |
1993年 | 現在大容量の主流容器である2Lペットボトル入り製品を発売 |
1996年 | 業界初:現在主流容器であるパーソナルサイズのペットボトル入り茶系飲料製品(500ml)発売 |
「ナチュラル・クリアー製法」の特許を取得 | |
2000年 | 業界に先駆けてホット対応ペットボトル製品を発売 |
2001年 | 摘みたての新茶を使用した「お~いお茶 新茶」を発売(季節限定品の展開を開始) |
電子レンジ対応ペットボトル製品を発売 | |
大規模茶園構想による茶産地育成事業(新産地事業)を開始し、「お~いお茶専用茶葉」の生産に着手 | |
茶殻をアップサイクルする「茶殻リサイクルシステム」を確立 | |
2002年 | 「お~いお茶」のパッケージ(容器)を初めて一新 |
2003年 | 「お~いお茶」が全ての茶系飲料の中で販売数量No.1ブランドに(年間ベース) |
2004年 | 渋みのきいた濃い味わいの緑茶飲料「お~いお茶 濃い茶」(当時「お~いお茶 濃い味」)を発売 |
2005年 | 「お~いお茶専用茶葉」を原料として試験的に採用(翌年から本格採用) |
2006年 | 累計販売本数100億本を突破(500mlペットボトル換算) |
2007年 | 自動販売機を除く店頭販売用に新型500mlペットボトル製品を発売 |
2009年 | 夏場に好適な冷凍対応ペットボトル製品を発売 |
2010年 | 無菌充填方式『NSシステム』と軽量化した環境配慮型ペットボトルを採用 |
2011年 | 累計販売本数200億本を突破(500mlペットボトル換算) |
グッドデザイン・ロングライフデザイン賞受賞 | |
2016年 | ちびだら飲み需要に対応した、増量タイプの新型電子レンジ対応製品を発売 |
2017年 | 累計販売本数300億本を突破(500mlペットボトル換算) |
お茶の大敵「光」からおいしさを守る新型ペットボトル「鮮度ボトル」を採用 | |
2019年 | 「お~いお茶」発売30周年 |
「お~いお茶」ブランドがギネス世界記録(R)に初認定 | |
2022年 | 累計販売本数400億本を突破(500mlペットボトル換算) |